細木智矢選手がJD5クラス今季2連勝、恋の浦では5連覇!

レポート ダートトライアル

2021年4月9日

2021年全日本ダートトライアル選手権 第2戦「RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSHU」が、4月3~4日の日程で福岡県福津市郊外の「スピードパーク恋の浦」を舞台に開催された。

2021年JAF全日本ダートトライアル選手権 第2戦「RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSHU」
開催日:2021年4月3~4日
開催地:スピードパーク恋の浦(福岡県福津市)
主催:RASCAL、FMSC、RC-大分

 3日に行われた公開練習では、フェーン現象の影響で最高気温が初夏を思わせる28度まで上昇したが、決勝日の4日は前日未明から雨が降り続いたうえに、最高気温も14度と肌寒い天候。路面コンディションもフルウェット路面となり、全クラスとも路面の泥が掃けた第2ヒートのタイムが決勝タイムとなった。

 また、今大会は競技関係者だけではなく、入場者にも検温や手指の消毒、問診を徹底して観客を動員。あいにくの天候にも関わらず、多くのギャラリーが2年ぶりにスピードパーク恋の浦に足を運んだ。

コースレイアウトは昨年の最終戦と同じルート。決勝日はフルウェット状態の難しい路面コンディションとなった。

2輪駆動の新旧SA・SAX車両が拮抗するJD5クラスは、恋の浦を得意とする細木智矢選手が第1ヒートでライバルを3秒以上引き離すトップタイムをマークする。第2ヒートに入ると、ゴール直前に左側の土手にマシンをヒットさせてしまい一瞬止まりかけてしまうものの、それでもライバルを1秒以上引き離すベストタイムで優勝した。

細木選手はこれで開幕戦から2連勝を挙げるとともに、恋の浦ラウンドでは2017年のNクラス時代から昨年のPN2クラスを含め5連覇という圧倒的な強さをみせた。

JD5クラス優勝は細木智矢選手(MJTDLswkWMスイフト)。ライバルを寄せ付けないタイムで今季2勝目を挙げた。
JD5クラスの表彰式。左から4位の河石潤選手、2位の葛西キャサリン伸彦選手、1位の細木選手、3位の岩澤研一選手、5位の稲葉幸嗣選手、6位の山田将崇選手。

 今シーズンから全日本ダートトライアル選手権の新たなクラスとして注目を集める2輪駆動のAT車両によるJD11クラスは、第1ヒートで小関高幸選手が2番手以下に10秒以上の大差を付けリードしたものの、第2ヒートは小関選手とダブルエントリーの寺田伸選手が「借り物のクルマなので丁寧にラインをトレースしたことが功を奏しました」と逆転。自身にとっては、2011年の第6戦今庄ラウンド以来10年ぶりとなる全日本優勝を果たした。

 JD9クラスは、第1ヒートでウェット路面を果敢に攻めた工藤清美選手がトップに立つものの、第2ヒートは地元の濱口雅昭選手が「第2ヒートはドライ路面のつもりで攻めました」と工藤選手を逆転。今シーズン初優勝を獲得した。JD8クラスは、第1ヒートで濱口雅昭選手の父・龍一選手がトップに立ったが、第2ヒートで谷尚樹選手が逆転。開幕戦に続き2連勝を果たした。JD7クラスは、昨年のチャンピオン・山崎利博選手がわずかに泥が掃けた路面を正確にトレースするいぶし銀の走りを披露。2位の岡翔太選手に約2秒の大差を付け、今季初優勝を遂げた。

 JD6クラスは、恋の浦をホームコースとする岸山信之選手が第2ヒートで逆転優勝。第1ヒート2番手に付けたGRヤリスの宝田ケンシロー選手は4位入賞を果たした。JD4クラスは、開幕戦優勝の北村和浩選手が両ヒートでベストタイムをマークする圧巻の走りで今季2連勝。

 JD3クラスは、ウェット路面を硬質用タイヤで攻めた山下貴史選手が昨年に続き恋の浦ラウンド優勝を遂げた。JD2クラスは、「開幕戦の時よりもセッティングが良い方向に進んだ」という目黒亮選手が、第2ヒートでベテラン勢を大逆転。今季初優勝を遂げた。

 JD1クラスは、開幕戦2位の炭山裕矢選手が快走。両ヒートとも2位の谷田川敏幸選手に約1秒の差を付け、今季初優勝を獲得した。

JD11クラス優勝の寺田伸選手(DL・KIT・AT-BRZTG)。
JD11クラスの表彰式。左から2位の小関高幸選手、1位の寺田選手、3位の福西貴志選手、4位の大城明人選手。
JD9クラス優勝の濱口雅昭選手(DLタクミWMワーク スイフト)。
JD9クラスの表彰式。左から4位の渥美孝太郎選手、2位の工藤清美選手、1位の濱口選手、3位の太田智喜選手、5位の川島秀樹選手、6位の本道治成選手。
JD8クラス優勝の谷尚樹選手(キャッツ♂YH♀速心☆スイフト)。
JD8クラスの表彰式。左から2位の濱口龍一選手、1位の谷選手、3位の永田誠選手、4位の鳥居晴彦選手。
JD7クラス優勝の山崎利博選手(itzz☆DL☆鳥居ATS86)。
JD7クラスの表彰式。左から4位の三枝聖博選手、2位の岡翔太選手、1位の山崎選手、3位の佐藤秀昭選手、5位の矢野淳一郎選手、6位の崎山晶選手。
JD6クラス優勝の岸山信之選手(itzz☆DLルーカスランサー)。
JD6クラスの表彰式。左から4位の宝田ケンシロー選手、2位の北條倫史選手、1位の岸山選手、3位の馬場一裕選手、5位の西田裕一選手、6位の角皆昭久選手。
JD4クラス優勝の北村和浩選手(MJT☆HKサー☆DLランサー)。
JD4クラスの表彰式。左から4位の鈴木信地郎選手、2位のマイケルティー選手、1位の北村選手、3位の岡本泰成選手、5位の林軍市選手、6位の荒井信介選手。
JD3クラス優勝の山下貴史選手(YHフォルテックひげFTO)。
JD3クラスの表彰式。左から4位の則信重雄選手、2位の山崎迅人選手、1位の山下選手、3位の南義則選手、5位の松田宏毅選手、6位の坂井秀年選手。
JD2クラス優勝の目黒亮選手(クスコDLグローバルランサー)。
JD2クラスの表彰式。左から4位の橋本和信選手、2位の吉村修選手、1位の目黒選手、3位の杉尾泰之選手、5位の大西康弘選手、6位の磯貝雄一選手。
JD1クラス優勝の炭山裕矢選手(ZEALbyTSDLミラージュ)。
JD1クラスの表彰式。左から2位の谷田川敏幸選手、1位の炭山選手、3位の田口勝彦選手、4位の須藤正人選手、5位の五味直樹選手。
CLクラス(クローズド)優勝の平塚忠博選手(TRDハイラックスMSB#4A)。
CLクラスの表彰式。左から4位の増川智選手、2位の前田良書選手、1位の平塚選手、3位の本山俊介選手。

フォト/CINQ レポート/CINQ、JAFスポーツ編集部

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