今季初のSUPER GT公式テストはNSXがトップ、GT300ではランボルギーニがトップを奪う

レポート レース

2021年3月11日

3月6~7日、開幕を約1か月後に控えた岡山国際サーキットにおいて、今季初のSUPER GT公式テストが開催され、GT500車両15台、GT300車両28台、計43台が出走した。2日間のテストを通して、GT500では#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)、GT300では#87 グランシードランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月組)がトップタイムをマークした。

2021 SUPER GT岡山公式テスト
開催日:2021年3月6~7日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)


今回のテストではランオフエリアの狭いコースでの安全性を考慮し、GT500車両には燃料リストリクターを装着、GT300車両にはウェイトを搭載し、全体的に速度を下げての走行となった。また入場者数が制限されたが有観客のテストとなり、開幕を待ちきれない熱心なファンがスタンドやコースサイドを陣取った。

初日は晴れたり曇ったりの天候で、冷たい風が強く吹いた。午前中のセッション1から開幕戦で使用するタイヤを取り替えながら各車が周回を重ねた。午後のセッション2は曇りとなり気温も路面温度も下がったが、途中セーフティカー導入の訓練が行われ、混乱もなくスムーズにテストは続けられた。

セッション2の最後にはGT300、GT500両クラスの専有走行枠が設けられ各車がタイムアタック。ここで#16 NSXのルーキー大湯選手が1分18秒121のトップタイムをマークした。2位は#37 KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/阪口晴南組=サッシャ・フェネストラズ選手の代役)、3位は#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀組=牧野任祐選手の代役)。6位までを4台のNSXと2台のスープラが占め、GT-Rのトップは7位の#12 カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治組)だった。

GT300クラスは、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)の吉田選手が1分26秒185のトップタイムをマーク。2位は#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組)、3位は#4 グッドスマイル初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)だった。

初日のセッションをいい流れで終えたGT500クラスのRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)。
吉田広樹/川合孝汰組の埼玉トヨペットGB GR Supra GTがGT300クラスで好タイムをたたき出した。

 2日目も晴れたり曇ったりの天候。午前中のセッション3からロングランテストを始める車両もあったが、多くの車両がタイヤ選びの作業を精力的に行った。午後のセッション4では初めにスタート練習が実施され、そこから各車はロングランテストのメニューをこなした。

 この日は専有枠が設定されておらず、クリアラップでのタイムアタックは難しいコンディションだったが、セッション3の中盤に#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)のコバライネン選手が前日のトップタイムに匹敵する1分18秒181をマークした。またGT300クラスでは#87ランボルギーニの松浦選手がこのテストでのトップとなる1分26秒138をマークして存在感を示した。

 2日間を通してマシントラブルのために予定していたマイレージを稼げないチームがあったり、セッション中にストップしてしまう車両もあったが、大きなアクシデントもなくテストは無事終了となった。

 次の公式テストは、3月27〜28日に富士スピードウェイで開催される。

各チームが軒並みベストタイムを刻む中、DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)が際立った。
GT300クラスは松浦孝亮/坂口夏月組のグランシードランボルギーニ GT3がトップタイムをマークした。

フォト/© GTA レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

ページ
トップへ