3メーカーが2021年のスーパーGT GT500、スーパーフォーミュラの体制を発表

ニュース レース

2021年2月8日

ホンダ、日産、トヨタの3メーカーが1月中旬から下旬に今シーズンのスーパーGT GT500クラス、スーパーフォーミュラを含む体制発表を行った。全体的に大きな移籍やシャッフルはなかったものの、数選手の移籍やフレッシュな顔ぶれが見られるようになった。

 先陣を切って1月15日に発表したのがホンダ。本来であれば東京オートサロンの会場での発表が予定されていたが、イベントが中止になったこともあり、二輪/四輪合わせてのリモート発表となった。

 スーパーGTでは大湯都史樹選手がGT300クラスから昇格し、TEAM Red Bull MUGENで笹原右京選手と組むことになった。その他チームのドライバー体制に変更はない。また同日、REAL RACINGは日立Astemoのカラーを発表。従来のKEIHINブルーから赤を主体としたカラーリングとなる。TEAM KUNIMITSUは18日に、車名が「STANLEY NSX-GT」となりシルバー/ブラック/オレンジからなる新たなカラーリングを発表している。

 スーパーフォーミュラでは、昨年のチャンピオン山本尚貴選手がTCS NAKAJIMA RACINGに11年ぶりに復帰。同チームの牧野任祐選手が入れ替わりにDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍する。またTEAM MUGENの15号車、B-Max Racingの2名は未定としている。

 国内ではないが、角田裕毅選手がF1スクーデリア・アルファタウリ・ホンダに昇格。7年ぶりの日本人ドライバーとなった。インディカーシリーズの佐藤琢磨選手も継続参戦する。そして育成として昨年フランスF4でチャンピオンを獲得した岩佐歩夢選手がFIA F3選手権とF3アジア選手権に参戦する。

GT500クラスは大湯都史樹選手が笹原右京選手と組んでTEAM Red Bull MUGENから参戦。またGT300のARTAは大湯選手に代わり佐藤連選手が起用され、高木真一選手とコンビを組む。
2020年スーパーフォーミュラチャンピオンの山本尚貴選手はTCS NAKAJIMA RACINGに。B-Max Racingの2シートとTEAM MUGENの1シートは誰になるか気になるところ。
2014年以来の日本人F1パイロットとして起用された角田裕毅選手。ピエール・ガスリー選手のチームメイトとしてスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのマシンをドライブする。

【スーパーGT GT500クラス】

Car No. チーム名 ドライバー
1 TEAM KUNIMITSU 山本尚貴/牧野任祐
8 ARTA 野尻智紀/福住仁嶺
16 TEAM Red Bull MUGEN 笹原右京/大湯都史樹
17 Astemo REAL RACING 塚越広大/ベルトラン・バゲット
64 Modulo Nakajima Racing 伊沢拓也/大津弘樹

【スーパーフォーミュラ】

Car No. チーム名 ドライバー
1 TCS NAKAJIMA RACING 山本尚貴
64 大湯都史樹
5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 福住仁嶺
6 牧野任祐
12 Threebond Drago CORSE タチアナ・カルデロン
15 TEAM MUGEN TBA
16 野尻智紀
50 B-Max Racing TBA
51 TBA

 1月18日には日産がスーパーGT GT500クラスの新体制を発表。こちらも4台中2台は変更がなく、TEAM IMPULに昨年途中までFIA F2を戦った松下信治選手が加入して平峰一貴選手と組む。そして佐々木大樹選手が4年ぶりにKONDO RACINGに復帰し、高星明誠選手とのコンビとなった。

2020年はGT300クラスでARTAよりスポット参戦を果たした松下信治選手がTEAM IMPULに加入。佐々木大樹選手は古巣のKONDO RACINGに移籍してチャンピオン獲得を目指す。

【スーパーGT GT500クラス】

Car No. チーム名 ドライバー
23 NISMO 松田次生/ロニー・クインタレッリ
3 NDDP RACING with B-MAX 平手晃平/千代勝正
12 TEAM IMPUL 平峰一貴/松下信治
24 KONDO RACING 高星明誠/佐々木大樹

 トヨタは1月22日にGT300クラスを含む体制を発表。GT500クラスでは3チームが昨年同様の体制で、今季フォーミュラEに参戦することで日本を離れたニック・キャシディ選手のKeePar TOM'S枠には同じTOM'Sからサッシャ・フェネストラズ選手が移動。空いたau TOM'Sシートには昨年スーパーフォーミュラで最多勝(2勝)を挙げ成長著しい坪井翔選手が座り、関口雄飛選手と組むことになった。

 また坪井選手の後にはWEC参戦から国内へ戻る山下健太選手が加入して大嶋和也選手と組むことになった。チーム名のTGR TEAM ENEOS ROOKIEから分かるように、メインスポンサーがENEOSとなったようだ。GT300クラスでは昨年2勝を挙げたGRスープラを、LM corsaとMAX Racingにも投入する。

 スーパーフォーミュラでは、昨年のスポット参戦を経験した宮田莉朋選手がTOM'Sに、阪口晴南選手がCERUMOに加入することとなり、初のフル参戦となった。また他チームの体制に変更はなかった。

昨年投入されたGRスープラは善戦するもタイトル獲得ならず。2021シーズンは坪井翔選手とサッシャ・フェネストラズ選手が移籍、その他チームは体制をそのままにGT500クラス王座奪取を狙う。
スポット参戦でその実力を十分にアピールした宮田莉朋選手、阪口晴南選手が新たに加わった全日本スーパーフォーミュラ選手権。ルーキーたちの活躍に期待!

【スーパーGT GT500クラス】

Car No. チーム名 ドライバー
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 大嶋和也/山下健太
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 国本雄資/宮田莉朋
36 TGR TEAM au TOM'S 関口雄飛/坪井翔
37 TGR TEAM KeePer TOM'S 平川亮/サッシャ・フェネストラズ
38 TGR TEAM ZENT CERUMO 立川祐路/石浦宏明
39 TGR TEAM SARD ヘイキ・コバライネン/中山雄一

【スーパーフォーミュラ】

Car No. チーム名 ドライバー
3 KONDO RACING 山下健太
4 サッシャ・フェネストラズ
7 KCMG 小林可夢偉
18 国本雄資
14 ROOKIE Racing 大嶋和也
19 TEAM IMPUL 関口雄飛
20 平川亮
36 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋一貴
37 宮田莉朋
38 TBN(CERUMO) 坪井翔
39 阪口晴南

フォト/本田技研工業、Red Bull Content Pool、日産自動車、TOYOTA GAZOO Racing レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

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