ジムカーナ

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2021-01-14
人気の千葉・東京フェスが浅間台で開催。参加40台のクラス2は神里義嗣インテグラが制す!

 

昨年の12月6日、千葉県の浅間台スポーツランドで、2020年JMRC千葉/東京ジムカーナフェスティバルが開催された。

 

JMRC千葉/東京ジムカーナフェスティバル2020
開催日:2020年12月6日
開催場所:浅間台スポーツランド(千葉県香取市)
主催:FANTASY

 

 

 毎年、優に100台を超える参加で盛り上がる千葉・東京ジムカーナフェスティバル。主幹クラブのレーシングチームファンタジー片山誠司氏は「このイベントはシリーズの枠を超えて、誰でも気軽に参加できて、特に若手とベテランの交流の場としての意味合いも持たせてます」と人気の秘密を語る。「ただ今季はこういった状況ですので、参加を90台に制限しました。また、例年はおでん等のケータリングも行うのですが、密になるのを避けるため、そういったサービスは断念しました」と、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止策として、規模を縮小しての開催となった。

 

 クラス分けは、1600cc未満の2輪駆動のクラス1、1600cc以上の2輪駆動のクラス2、排気量無制限の4輪駆動のクラス3が設定され、特設クラスとして、初参加者のJOYクラス(今回は参加無し)、サイドブレーキを使用する事ができないノーサイドクラス、平成生まれのドライバーのみで争われるU30クラス、大学対抗の自動車部クラスが加えられ、全6クラスで競技が行われた。

 

 また今回は各クラスともに、改造範囲や使用タイヤが異なる車両が混走となるため、ハンデタイム制を導入。改造範囲がPN車両までで、UTQGのTW280以上のタイヤを装着した車両が基準となり、このクラスはハンデタイムなし。SA車両とB車両には車両ハンデとして0.5秒。タイヤに関してはスポーツ系からSタイヤまでグリップ力に応じて、1秒、1.5秒、2秒と細かく設定され、車両やタイヤによる優劣を抑える工夫が凝らされた。

 

 当日は、この時期にしては寒さも和らぎ、穏やかな天候となったが、前日に降った雨の影響で朝の路面はセミウェット状態。第1ヒートではスピンでタイムを落とす選手も多く見られたが、時間とともにドライ路面へと変わり、全てのクラスが第2ヒート勝負となった。

 

 競技は若手ドライバーが集うU30クラスからスタート。このクラスは、2駆と4駆が混走となるため、4駆車両にはハンデとして1.5秒が加算される。セミウェットで路面温度も低いコンディションの中、第1ヒートをトップで折り返したのは、BRZの安藤祐貴選手。安藤選手はジムカーナ歴4年の24歳。「路面状況が変わった第2ヒートで、セッティングや走りの組み立てが予測通りとなり、非常にいい感じで走る事ができました」という安藤選手は、第2ヒートで大幅なタイムアップを果たしての優勝。2位にはトータル2.5秒のハンデを背負ったランサーの森勇気選手、3位には第2ヒートでミスコースを喫してしまったBRZの山西一桂選手が、第1ヒートのタイムで残った。

 

 クラス1は、ほぼフルノーマルのロードスターで参戦の大江光輝選手が快勝。「ブレーキパッドは変えてますが、その他は全てノーマルです(笑)。パーティーレース用のベース車両ですが、TW280のグリップレベルとの相性は凄く良いですね。また純正のトルセンLSDは反応は遅いのですが、特性を掴んで運転すると強いトラクションがかかります。クルマをしっかりと前に出す練習になりますね」と、クルマのポテンシャルをすべて出し切った見事な走りで優勝。2位はスイフトのフカザワノゾム選手、3位には第1ヒートのミスコースから挽回したSA車両の坂本賢一郎選手のシビックが入った。

 

 今回最多、40台のエントリーを集めたクラス2は関東地区のドライバーのみならず、全日本のトップドライバーも参戦する激戦クラスとなったが、その激戦を制したのは、この日のために沖縄からやってきた神里義嗣選手。実は神里選手は、千葉・東京フェスティバルには毎年参戦し、今年は5回目。昨年もクラス優勝を遂げている。今回は同じく沖縄のドライバー、安田翔選手のインテグラでWエントリーでの参戦となった。

 

「前日の雨の練習が結構大変で(笑)、今年はダメかなと思い、気負わずに走ったのが結果的に良かったと思います」という神里選手。車両ハンデとタイヤハンデの合計2秒を背負いながらも、強敵の関東勢を抑えて優勝を飾った。また、「表彰台を狙っていたのですが残念です。必ずリベンジします」と、今回が2回目となる安田選手も10位と健闘。2021年は沖縄勢の1-2フィニッシュとなるか、注目される。

 

 4WD車両で争われるクラス3。参加台数は7台とやや少ないながらも、PN、SA、B車両、そしてTW280からSタイヤを装着した車両すべてが出揃う対決となった。そういった中、第1ヒートをトップで折り返したのは、2秒のハンデを背負うSAランサーの佐藤林選手。しかしタイム的にはハンデなしのPNインプレッサの石黒義弘選手が、パイロンペナルティがあるものの、トップタイムをマークする。

 

 第2ヒートになると佐藤選手は自己タイムを更新し、暫定トップを保持するが、今度はノーペナルティで走り切った石黒選手がベストタイム更新。「今年からTW280タイヤになったのですが、クルマ(競技車)に乗る機会が少なく、タイヤの使い方が中々掴めなかったんです。最後のこのイベントでようやく何とかなりました(笑)」と振り返った石黒選手が逆転で優勝を決めた。

 

 サイトブレーキターン禁止のノーサイドクラスは、元全日本ドライバーの鵜飼洋一選手がメガーヌRSトロフィーRで参戦、フルノーマル車ながら、そのポテンシャルを遺憾無く発揮し、優勝を決めた。「実はサイドターンが苦手なので(笑)、全日本戦でも、なるべくサイドブレーキを使わない走りで戦ってきました。今後は、今までのようなサイドブレーキを使ったクルマが減っていくと思うので、ノーサイドクラスのようなジムカーナが発展していくのかなと思います」と鵜飼選手。2位には松本浩選手のアウディS1が入り、輸入車が上位を占める結果となった。

 

 大学自動車部対抗の自動車部クラスは、早稲田大学1チームと拓殖大学2チームが参戦。1台のクルマで3選手が走り、上位2選手の合計タイムで勝負が決まるチーム戦となるが、勝ったのは早稲田大学。「今回は、月末に行われる大会に向けた前哨戦という意味も含めて参戦しました。今年はコロナの関係で夏の大学のジムカーナ大会がなくなり、チーム員のメンタルも不足しているので、試合慣れといった面も解消出来たと思います」と語るのは早稲田大学の主将を務める鷹尾一成選手。個人成績では、鷹尾選手は第1ヒートのミスコースから第2ヒートでトップタイムを叩き出す好走を見せ、2位には同じく早稲田の藤岡慶選手。拓殖大学は3位に村松奏選手が入るも及ばす、早稲田大学が優勝となった。

 

関東を代表するパイロンジムカーナコース、浅間台スポーツランドが今回の舞台となった。

 

平成生まれの若手ドライバーが競ったU30クラスは24歳の安藤祐貴選手が優勝した。

 

U30クラス表彰の各選手。

 

クラス1ではほぼフルノーマルのロードスターを持ち込んだ大江光輝選手が優勝。

 

クラス1表彰の各選手。

 

クラス2では、はるばる沖縄から参戦の神里義嗣選手が優勝した。

 

クラス2表彰の各選手。

 

クラス3は第1ヒートはパイロンタッチで沈んだ石黒義弘選手が起死回生の走りで逆転優勝を飾った。

 

クラス3表彰の各選手。

 

ノーサイドクラスはヴィッツ等を駆って全日本ジムカーナでも活躍した鵜飼洋一選手がメガーヌで優勝。

 

ノーサイドクラス表彰の各選手。

 

自動車部クラスでは早稲田大学の鷹尾一成選手がトップタイムをマークし、大学対抗戦も制した。

 

自動車部クラス表彰の各選手。

 

 

フォト&レポート/友田宏之