ダートトライアル

  • Twitter
  • Facebook
2021-01-12
関東のダートラドライバーが丸和で2020年ラストランを満喫!

 

2020シーズンを締め括るダートトライアルイベント、丸和カップフェスティバルが昨年12月中旬、栃木県の丸和オートランド那須で開催された。

 

2020丸和カップダートトライアル特別戦
丸和カップフェスティバル
開催日:2020年12月13日
開催場所:丸和オートランド那須(栃木県那須塩原市)
主催:360R、M.S.C.うめぐみ、FSC、Team-F、EDOGAWA、ACTIVE

 

 

 毎年12月に関東地区で開催されるダートトライアルと言えば、丸和を舞台とするJMRC関東ダートフェスティバルが、走り収めのイベントとして定着しているが、2020年は残念ながら開催が見送られることになった。7月に開幕が延期され、11月に計5戦のシリーズを終えた丸和カップダートトライアルシリーズは12月12日にシリーズ表彰式を屋内で行う予定だったが、JMRC関東ダートフェスの開催中止を受けて13日に特別戦としてフェスティバルを開催することを決定。シリーズ表彰も同フェスティバルに合わせて行われることになった。

 

 丸和カップの特徴は3トライ制というフォーマットだが、今回は通常のダートトライアル競技同様の2トライ制とした。また過去3年以内に全日本ダートトライアル選手権に参加経験のあるドライバーは、今回特設された『JD-1』、『JD-2』クラスへのエントリーを勧められる形となった。

 

 この結果、計10クラスに108名のドライバーが集う、2020年の“トリ”を務めるのに相応しい賑やかな大会となった。今回は丸和カップシリーズのポイント付与の対象とはならない特別戦という扱いのため、すでにシリーズ順位が確定した丸和カップの常連組、最終戦が終了した全日本ダートラのドライバーともに、プレッシャーから解放された一発勝負の走り収めイベントを満喫した。

 

 丸和カップの2WD最速の座を競うクラスであるR1クラスは小山健一、稲葉幸嗣、河石潤の3選手をはじめ、このクラスのシリーズ上位は全日本ドライバーで占められている。しかし今回はこの上位陣がJD-1クラスへエントリーとなったため、いつもとは違う顔触れが揃い、本命不在のスリリングなバトルとなった。

 

 第1ヒートのベストタイムを奪ったのは丸和スペシャリストの栗原まさき選手。2番手に福島賢太郎選手、3番手に鶴岡義広選手が続き、ミラージュが上位3台を占める。路面が好転した第2ヒートに入ると、クラスファーストゼッケンで走った福島選手が自らの第1ヒートのタイムを7秒以上も詰める1分56秒520をマーク。いきなり栗原選手の暫定ベストを更新し、トップに立った。

 

 しかし後続の栗原選手は1分58秒台に留まり、逆転は果たせず。栗原選手の次のゼッケンで走った石井康太郎選手が1分56秒台に入れてくるが、福島選手のタイムには僅かに0.2秒、届かない。最終ゼッケンの鶴岡選手も1分59秒台のタイムに終わったため、福島選手がそのまま逃げ切って優勝を果たした。石井選手は第1ヒートの6番手から2位に食い込み、栗原選手は3位となった。

 

 2020年は千葉県ダートトライアルシリーズを追った福島選手は、2021年は2017年以来となる地区戦を追う予定。「地区戦を走るためにも、新しい丸和に少しでも慣れて置こうと思って参戦しました」という今回の一戦は、「ホームコースのオートランド千葉と速度域が違い過ぎて、正直、1本目は怖かったです(笑)」とのこと。「何とか2本目はクルマもコントロールできて、イメージ通り走れたのが勝因ですね」と振り返った。

 

 R1クラス同様の接戦となったのが中級者を対象とするM1クラス。第1ヒートでは小川達雄選手のアルトが2番手を3秒近くも引き離す2分3秒台のタイムをマークして断トツの首位に立つ。しかし第2ヒートに入るとクラスファーストゼッケンの豊嶋雄太選手が1秒台に入れ、さらに2020年、初級者対象のB1クラスのチャンピオンに輝いた臼井達哉選手が2分0秒883を叩き出してトップタイムを更新する。後続の選手は2分2秒台に留まったため、臼井選手のM1クラスデビューウィン達成かと思われたが、土壇場で逆転を果たしたのが臼井選手のチームメイトである安江広和選手だった。

 

 「M1クラスを今年追ったドライバーとして、いくらチャンピオンでもB1クラスのドライバーに負けるわけにはいかなかった」という安江選手は2分0秒354までタイムを上げてゴールし、先輩の意地を見せた。今回、臼井、安江の両選手は、シリーズを追った自らのマシンはドライブせず、所属するチーム・アクションの小山代表が仕立てたレンタルのインテグラを駆った。

 

 「1本目は初めて乗るインテグラを扱えなくて、行き過ぎたりしたんですが、2本目は、“抑えて走ればタイムが出る”という小山さんのアドバイス通りに走ったら結果が付いてきてくれました。そこそこの走りはできたと思います」と安江選手。2020年の丸和カップでは表彰台に届かなかったが、いきなりその頂点を射止めるという最高の結果でシーズンを締め括った。

 

 なお注目のJD-1クラスは、丸和カップシリーズチャンピオンの小山健一選手が、アクセラを駆った向井冬樹選手を0.5秒抑えて優勝。JD-2クラスでは、2か月前の全日本ダートラ最終戦で悲願の初優勝を飾った林軍市選手が、オーバーオールウィンを獲得するタイムで優勝し、貫録を見せた。

 

ATクラスは第2ヒートでも4秒のタイムアップを果たした中島功選手が優勝。

 

ATクラス優勝の中島選手。

 

トップ2台が接戦を演じたRVクラスは緑川英之選手が優勝。

 

RVクラス優勝の緑川選手。

 

B1クラスはラリードライバーの伊豆野康平選手が優勝。

 

B1クラス表彰の各選手。

 

B2クラスは林正彦選手が2本もベストタイムを奪って快勝した。

 

B2クラス優勝の林選手。

 

M1クラスは安江広和選手がチームメイトバトルを制した。

 

M1クラス表彰の各選手。

 

M2クラスはレディスドライバーの高橋沙織選手が、第2ヒートで2番手を1秒以上も突き離すタイムを叩き出して優勝した。

 

M2クラス優勝の高橋選手。「前に勝ったのがいつだったか思い出せないくらい、久々の優勝なので嬉しい」と表彰式で喜びを語った。

 

M2クラス表彰の各選手。

 

R1クラスでは福島賢太郎選手が石井康太郎選手の追撃を振り切って優勝。

 

R1クラス表彰の各選手。

 

R2クラスでは丸和カップでも断トツの成績でチャンピオンを獲得した星野伸治選手が優勝。

 

R2クラス表彰の各選手。

 

JD-1クラスでは、接戦の末に丸和カップチャンピオンを決めた小山健一選手が2020年有終の美を飾った。

 

JD-1クラス表彰の各選手。

 

JD-2クラスでは、10月開催の全日本ダートラ最終戦を制して波に乗る林軍市選手がぶっちぎりのタイムで快勝した。

 

JD-2クラス表彰の各選手。

 

 

フォト&レポート/JAFスポーツ編集部