PMC.Sスーパートライアルが2020ラスト・ラウンドを本庄で開催!

レポート ジムカーナ

2020年11月26日

JAF公認クラブであるプリンス モーターリストクラブ・スポーツ(PMC・S)によるPMC・Sスーパートライアルは、今年の最終ラウンドとなる3戦目の大会が、GOLDEX本庄モーターパーク(旧本庄サーキット)で開催された。

PMC・SスーパートライアルR-3
開催日:2020年10月31日
開催場所:GOLDEX本庄モーターパーク(埼玉県本庄市)
主催:PMC・S

 前回のPMC・Sスーパートライアルのラウンド2は、8月10日に筑波サーキットコース1000で開催されたが、今回は7月4日ラウンド1が行われた本庄に再び戻っての開催だ。

 8台が参加したBNクラスは、第1ヒートではインプレッサの小島敏計選手がただ一人、46秒を切る45秒739をマークして暫定首位に立ったが、第2ヒートでは第1ヒートでは2番手だった橘和尚史選手が第1ヒートのタイムを2秒以上も縮める44秒350を叩き出して、圧巻の逆転優勝をさらった。

 ラウンド1に続いて本庄を制して今季2勝目を飾った橘和選手は、「今回はデフをノーマルからカーボンLSDに換えて、アライメントも変更して臨んだ初めてのイベントでしたが、目標は44秒を切ることだったので、正直ちょっと悔しいですね。課題はブレーキングポイントなので、そこをもっと頑張って、次戦は43秒台を目指していきたいです」と振り返った。

 参加8台とBNクラスと並んで今回最多のエントリーを数えたPM-2クラスも、第1ヒート2番手だった藤井万弘選手が逆転優勝と、BNクラス同様の展開となった。R32スカイラインGT-Rを駆る藤井選手は0.6秒タイムアップしての優勝。2番手にもR32の長谷川輝明選手が入賞と、このクラスはR32GT-Rがワンツーフィニッシュを飾った。

 ラウンド1は今回と同じように逆転で本庄を制した藤井選手だが、前回の筑波では長谷川選手の前に屈して2位。得意の本庄でリベンジ達成という形だが、本人は、「納得できていないです」とコメントした。「目標にしていたタイムに今日はまったく届かなかったので、自分としてはちょっと、という感じですね。数年前にクルマのタービンを換えてから、低速トルクがなくなってしまって、本庄では自分の走りがなかなかできなくなりました。ただ今日は1本目はタイヤが暖まらずタイムが伸びなかったですが、2本目は何とかタイムアップできたので、その辺は良かったと思います」。

 今回の大会、ほとんどのクラスはウィナーは橘和選手、藤井選手と同様、第2ヒートでタイムを上げての優勝となった。前半ゼッケンの選手達も、ほとんどはタイムアップに成功したが、後半ゼッケンに移るにつれてタイムが拮抗するようになり、PM-3クラスではタイムを落とす選手の方が多くなった。優勝した竹野恭仁選手も第1ヒートのタイムで逃げ切る形となっている。

 PM-1クラスにポルシェ911で参戦した郡谷正夫選手も第2ヒートでは0.2秒、タイムを落とし、第1ヒートのタイムで優勝した。今季は3戦3勝とPMC・Sスーパートライアルを完全制覇した郡谷選手は、「PMC・Sさんのここのイベントは毎回出させてもらってますが、今日は天候も気温も程よくて、この年代のクルマ(74ポルシェ911)の特性にピタリと合ったいい感じで、気持ちよく走れました」と快心の走りに笑顔を見せていた。

今年7月より本庄サーキットより名称変更となったGOLDEX本庄モーターパークでの開催となった。
会場ではマスク着用やソーシャルディスタンスの徹底が図られた。
BN 1クラスは第2ヒートで2秒タイムを詰めた橘和尚史選手が優勝した。
BN 1クラス表彰の各選手。
CB-1クラスは2ヒートとも、ただ一人50秒台を叩き出した岩崎洋一選手が優勝。
CB-1クラス表彰の各選手。
CB-2クラスは第2ヒートで、きっちり1秒タイムを詰めた浮田甚郎選手が逆転で勝利。
CB-2クラス表彰の各選手。
CB-3クラスは第2ヒートで0.001秒タイムを落としてしまった前沢幸二選手が第1ヒートのタイムで優勝。
CB-3クラス表彰の各選手。
PM-1クラスの郡谷正夫選手も第1ヒートのタイムで逃げ切って優勝を飾った。
PM-1クラス表彰の各選手。
R32GT-RがワンツーフィニッシュとなったPM-2クラスは藤井万弘選手が優勝。
PM-2クラス表彰の各選手。
PM-3クラスは両ヒートとも47秒台のタイムを並べた竹野恭仁選手が優勝した。
PM-3クラス表彰の各選手。

フォト/滝井宏之 レポート/JAFスポーツ編集部

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