宮田莉朋選手が第6戦と第8戦を制し6勝目、阪口晴南選手が第7戦で2勝目を挙げる
2020年10月23日
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第3大会3レースは、10月17~18日にスポーツランドSUGOにおいて開催され、第6戦と第8戦は宮田莉朋選手(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)が優勝して6勝目。また第7戦では阪口晴南選手(B-MAX RACING TEAM)が優勝し、2勝目を挙げた。
2020年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦/第7戦/第8戦
N-ONE OWNER'S CUP Round6
開催日:2020年10月17~18日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
主催:株式会社菅生、SSC
今回のSUGO大会に参加したのは7チーム11名で、うち5名はベテランドライバーによるマスタークラスでのエントリーだった。
公式予選は17日朝、弱い雨から雨脚が強くなった状態で行われた。ここではベストタイムで第6戦、セカンドベストタイムで第7戦の決勝グリッドが確定する。そして阪口選手が第6戦と第7戦のポールポジションを獲得して宮田選手の連続ポールポジション記録をストップさせた。宮田選手が両レースとも2番手、小高一斗選手(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)が両レースで3番手につけた。
17日午後、雨は止んでいるもののレコードラインだけが乾いている中で第6戦がスタート。ここでスタートを決めた予選2番手の宮田選手が1コーナーまでにトップを奪うと、そのままリードを広げ独走状態となり圧勝。2位は阪口選手、3位は小高選手だった。
またマスタークラスでは、ポールポジション(総合7番手)からスタートしたDRAGON選手(B-MAX ENGINEERING)が優勝。総合でも5位で初の入賞を果たした。
18日は秋晴れとなり、朝に第7戦が行われた。ポールスタートの阪口選手が2番手スタートの宮田選手を牽制してトップで1コーナーへ。この2台が徐々に後続を引き離し一騎討ちの状態となったが、最後まで阪口選手がトップを守り切り第5戦以来の2勝目を挙げた。2位は宮田選手、スタートから激しいバトルが演じられた3位争いは名取鉄平選手(TODA RACING)が制して表彰台を獲得した。マスタークラスはDRAGON選手が3連勝で5勝目を挙げた。
18日昼過ぎに行われた第8戦は、前日に行われた第6戦の結果でグリッドが決定。ポールスタートの宮田選手がトップを守って1コーナーへ。そのまま阪口選手を引き連れた状態で周回を重ねて行った。宮田選手は阪口選手との距離をキープしたまま危なげなく19周を走り切って今季6勝目。阪口選手が2位、小高選手が3位となった。マスタークラスはDRAGON選手が今大会3連勝となった。
全17戦中8戦を終えて、ポイントランキングは宮田選手が85点を獲得してポイントリーダーで、阪口選手が63点で2番手、小高選手が32点で3番手。マスタークラスではDRAGON選手が80点でポイントリーダー、植田正幸選手(ルーニースポーツ)が53点で2番手、吉田基良選手(B-MAX ENGINEERING)が36点で3番手につけている。
N-ONE OWNER'S CUPはコロナ禍による中止や延期等の影響で、シリーズの実施スケジュールが変更となっている。今回のSUGO大会は本来、6月21日に開催予定だったが、10月17日にリスケジュールとなったため、現時点で第12戦が終了しているにも関わらず、第6戦となっている。
出走29台の中で群を抜いて好タイムを叩き出したのは石坂瑞基選手(アウティスタN-ONE)で、2秒以上の差をつけてポールポジションを獲得した。それに続いたのはOYAJI選手(N-ONEAMORETOKYO)、高橋智紀選手(ツカハラレーシングN-ONE)。ポイントランキング上位の塚原和臣選手(ツカハラレーシングN-ONE)は5番手となった。
予選とは異なり、決勝では雨が止んでいたが、ウェットコンディションでレースはスタート。開始早々、逃げる石坂選手を追うOYAJI選手が3コーナーでコースアウトし、グラベルに突っ込んでしまう。何とかコースに復帰はしたものの、セーフティカーが導入されて仕切り直しに。
レース序盤の混乱にも動じず、再び石坂選手がレースを引っ張る展開。2番手以降を周回ごとに引き離していき、そのまま危なげなくトップでチェッカーフラッグを受けた。2位には塚原和臣選手が入賞し、予選4番手だった櫻井颯一郎選手(N-ONEホンダ学園関東校)が、吉田恭将選手(N-ONE新潟中央栃尾)とのバトルを制して3位を獲得した。
フォト/石原康、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部