レース

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2020-10-02
波乱のスタートを乗り越え、坪井翔選手が自身初のスーパーフォーミュラ勝利を飾る

 

9月27日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が岡山国際サーキットで開催された。フォーメーションラップから戦線を離れる車両が出るなど波乱のスタートを切った51周のレースを坪井翔選手(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が制した。

 

2020年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦 岡山国際サーキット
開催日:9月26~27日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC

 

 開幕戦は無給油、タイヤ交換の義務付けなしで行われたスーパーフォーミュラだが、第2戦ではタイヤ交換の義務付けが復活した。予選では、開幕戦で優勝を飾った平川亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2戦連続でポールポジションを獲得。

 

 フロントローにはこれが新型コロナウイルス感染拡大予防策の影響で不参加となった中嶋一貴選手の代役としてスーパーフォーミュラにデビューした宮田莉朋選手(VANTELIN TEAM TOM’S)がつけた。2列目にはサッシャ・フェネストラズ選手(KONDO RACING)、牧野任祐選手(TCS NAKAJIMA RACING)が並んだ。

 

 51周の決勝レースは晴天の下でフォーメーションラップが始まったが、途中で阪口選手がバランスを崩してしまいコースサイドにヒットしてしまう。この影響でスタートはいったんディレイとなり、レース周回数は50周に減算され改めてスタートが切られた。

 

 しかし、このスタートでも波乱が。5番グリッドからスタートした大湯都史樹選手(TCS NAKAJIMA RACING)が1コーナーでブレーキングミス。2列目から好スタートを切っていた牧野選手に接触してしまった。牧野選手はコース上に、そして牧野選手と絡んだフェネストラズ選手はコースサイドにストップし、リタイアとなる。レースはすぐさまセーフティカーが導入された。

 

 8周目にレース再開。先頭を行くのは変わらず平川選手だが、2番手には予選のQ3でクラッシュし8位スタートだった坪井選手が大きく順位を上げていた。坪井選手は11周目にタイヤ交換を済ませ、ピット作業を終えた組の中ではトップでコースに復帰。

 

 直後に平川選手がピット作業を行い坪井選手の目の前でコースに戻ったが、タイヤがまだ温まり切っていないところで坪井選手が猛追。お互いにオーバーテイクシステムを使いながらのバトルの末、坪井選手は平川選手の攻略に成功した。

 

 レースも折り返し地点を過ぎると、ほとんどのドライバーがタイヤ交換を済ませており、残ったのは石浦宏明選手(JMS P.MU/CERUMO・INGING)とニック・キャシディ選手(VANTELIN TEAM TOM’S)。2台はレース後半までピット作業を遅らせる作戦を採っていた。

 

 石浦選手は30周を終えるところでピットへ向かい、坪井選手の前でコースに戻ったが、平川選手同様にタイヤが温まり切らないうちに坪井選手が急接近。坪井選手は残りわずかとなったオーバーテイクシステムを使って石浦選手をかわし、ふたたび実質のトップに戻る。

 

 残ったキャシディ選手は47周を終えてタイヤ交換を行ったが、坪井選手と石浦選手の後方、3番手でコース復帰。残り2周を着実に走り切った坪井選手が国内トップフォーミュラで自身初のトップチェッカーを受け、2位に石浦選手が入ったことで、JMS P.MU/CERUMO・INGINGはチーム初の1-2フィニッシュを飾った。

 

スタート直後の波乱をくぐり抜け、8番グリッドから見事優勝。そしてスーパーフォーミュラ初勝利に喜びを爆発させた坪井翔選手。

 

岡山を得意とする石浦宏明選手は、坪井選手との駆け引きでオーバーテイクシステムの応酬をするも2位表彰台。

 

義務付けられたタイヤ交換のタイミングをレース終盤まで引っ張る作戦で3位表彰台を獲得したのはニック・キャシディ選手。

 

JMS P.MU/CERUMO・INGINGが1-2フィニッシュ。坪井選手と石浦選手はレース後、互いに健闘を称えあった。

 

表彰台では穏やかな表情を見せた3選手。左から2位の石浦選手、1位の坪井選手、3位のキャシディ選手。

 

スーパーフォーミュラ・ライツとのダブルエントリーを果たした宮田莉朋選手は、予選でフロントローを獲得する好走を見せるも8位に終わった。

 

同じくダブルエントリーの阪口晴南選手は、およそ2年ぶりのSF参戦。KONDO RACINGの山下健太選手の代役参戦を果たした。

 

ルーキーながら開幕戦で表彰台にあがったサッシャ・フェネストラズ選手は、牧野任祐選手とともにスタート直後の接触に巻き込まれ悔しいリタイアを喫した。

 

フォト/吉見幸夫 レポート/浅見理美、JAFスポーツ編集部