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2020-09-25
群馬県高崎市で「第3回FIA基金助成によるJAFラリー安全訓練講習」が開催。

 

FIA基金助成により、第1回はオンライン講習、第2回はモリコロパークで実技訓練が実施されている「JAFラリー安全訓練講習」。このたび第3回の講習が群馬県高崎市の施設で行われ、今回は2日間に渡って座学講習と実技講習を1か所で行う形式で開催された。

 

第3回FIA基金助成によるJAFラリー安全訓練講習
2020 JAF Rally Safety Training Seminar with FIA Grant Program Round 3

開催日:2020年9月19~20日
開催地:Gメッセ群馬メインホールAおよび駐車場(群馬県高崎市)
主催:JAF 運営:AG.MSC北海道 現地対応:MOSCO

 

 

第3回講習の会場は群馬県高崎市にあるGメッセ群馬。2日間で座学と実技が行われた。

 

土曜の座学はGメッセ群馬のメインホールを貸し切って、約50名の参加者が受講した。

 

運営は第1回、第2回に続いてAG.MSC北海道が担当。感染拡大防止策を徹底していた。

 

FIAラリー安全ガイドラインの最新版を元にした講義はラリー運営に役立つ実践的な内容。

 

国際格式ラリー主催経験が豊富なAG.MSC北海道の田畑邦博氏らが質疑応答に応えていた。

 

評価委員・オブザーバーとしてJAFラリー部会の七田定明氏や高桑春雄氏らが講習を視察。

 

土曜には座学講習の成果をはかるペーパーテストを実施。活発な意見交換もなされた。

 

 

 9月19〜20日、群馬県高崎市にあるGメッセ群馬で今季3回目となる「FIA基金助成によるJAFラリー安全訓練講習」が開催された。この講習会は第1回として6月末に北海道からオンライン形式で座学が行われ、第2回は7月下旬に愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で実技講習が行われてきたもので、第3回は、第1回および第2回とは別な受講者(定員50名)が会場に集って、2日間に渡って講習を受けることになった。

 

 FIAでは「FIAラリー安全ガイドライン」と呼ばれるラリー主催および運営にまつわる指針をリリースしているが、今回の講習ではそのガイドラインを元に、FIA世界ラリー選手権(WRC)やFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)を主催してきたAG.メンバーズスポーツクラブ北海道(AG.MSC北海道)が独自のノウハウを盛り込んだ講義を提供。本講習を取り仕切った。

 

 この講習は、全日本ラリー選手権を主催する登録クラブやオフィシャルを対象とした、国内ラリー競技の安全性向上を目指したもので、本来なら全日本ラリー選手権の開催に合わせて全国で行われる予定だったが、規模を縮小して行われることになった。本講習には関東を始め、全国からオフィシャルやボランティアが集まり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を施した会場で開催された。

 

 9月19日は座学。広大な会場を使って密集を避けた受講者の配置で講義が行われた。その内容は、オフィシャルの役割と責任から始まりセーフティカーとその義務。これまでの設置や運営方法を交えたセーフティプランの紹介。観客やメディアの安全とヘリコプターやドローンの取り扱いまで。座学の締め括りには、ガイドラインをベースとしたテストが実施された。

 

 翌20日は実技。午前中には救出器具の装着方法説明が行われた。その後、複数のグループに分かれて椅子に座った要救護者からヘルメット、HANSの脱がせ方やネックブレースの取り付け、KEDの装着、バキュームスプリントへの固定、要救護者の搬出までの訓練を実施した。

 

 20日の午後には施設の駐車場に移動。風通しのいい会場で実際の競技車両からの救出訓練が行われ、2台用意された競技車両を使って、より実践的な訓練が行われた。続いて国際ラリー競技に必須とされるMIV(緊急出動医療車両/Medical Intervention Vehicle)、TIV(緊急出動技術車両/Technical Intervention Vehicle)搭載の装備品の説明も実施された。

 

 講習の最後には競技車両を切断しての救出デモンストレーションを実施。TIVに装備された油圧式カッターで実際に車両のルーフを切り開いて要救護者を搬出する様子を見学し、その後は、参加者たちも油圧式カッターでのAピラー切断を体験した。受講者は「イザという時の選択肢として考えられる事が重要。貴重な体験になった」という感想を口々に語っていた。

 

日曜には実技講習を実施。まずは屋内で模範作業を見学した後に受講者が救出訓練を体験。

 

KEDやバキュームスプリントを用いて要救護者を固定する作業までが屋内での実技訓練。

 

屋内ホールから施設内駐車場に場所を移して、実際の競技車両を使った救出作業に移る。

 

時間を計測して、より実践度を増した作業に。実際の競技車両では思うように捗らない。

 

競技車両から要救護者を引き出して身体を固定。ストレッチャーに載せる所までを計測。

 

講習の最後には実際の競技車両のルーフを切開して要救護者を搬出する模範作業を見学。

 

TIV搭載の油圧式救助器具や破壊器具等を用いた受講者によるAピラー切断等も行われた。

 

 

フォト/中島正義 レポート/加藤卓哉、JAFスポーツ編集部