レーシングカート

  • Twitter
  • Facebook
2020-09-29
全日本カート選手権スポット参戦の蒲生尚弥選手が、GT300優勝に続きFP-3部門でも優勝

 

全日本カート選手権・東地域は、9月20日に千葉県・茂原ツインサーキット東コースで第3戦が開催。FS-125部門では小林利徠斗選手(Formula Blue SuperRacingJunkie!)が今季1勝目を遂げた。また、FP-3部門ではスーパーGT・GT300で活躍中の蒲生尚弥選手(のりものクラブ)が、スポット参戦で優勝を飾った。

 

2020年JAF全日本カート選手権FS-125部門/FP-3部門 東地域第3戦
2020年JAFジュニアカート選手権FP-Jr部門/FP-Jr Cadets部門 東地域第3戦

開催日:2020年9月19〜20日
開催地:茂原ツインサーキット東コース(千葉県茂原市)
主催:
MTC 

 

 

 新型コロナウイルス感染拡大による年間スケジュール再編で、変則的な開催日程となった今シーズンの全日本カート選手権。FS-125部門/FP-3部門は西地域が第4戦までを終了し、その2週間後、ようやく東地域の第3戦が行われた。

 

 会場は自動車・バイク用のミニサーキットとしても使用されている、広大な茂原ツインサーキット東コース。今回はOK部門と併催のため2DAY開催で、大会初日の土曜日にタイムトライアルが、2日目の日曜日に予選と決勝が行われた。

 

 2日目の決勝が始まる時間になると、曇り空からわずかな雨粒が落ちるようになったが、それも路面コンディションに影響を及ぼすほどのものではなく、レースは全部門ドライコンディションの下で行われた。

 

 23台が出走したFS-125部門では、小林選手がポールから24周のレースを制した。小林選手は、まず最初の数周で小田優選手(Formula Blue BEMAX)との攻防に競り勝つと、序盤から後続を引き離して独走を開始。最後は5秒弱までリードを広げ、昨年開幕戦以来の自身2勝目を獲得した。

 

 小田選手は、11番グリッドから浮上してきた鈴木斗輝哉選手(K.SPEED WIN)とのバトルを0.1秒差のゴールで制して2位に入賞。今季、速さが光る鈴木選手は、3戦目でようやく初表彰台を手に入れた。残り4周まで2番手を走った佐野雄城選手(BirelART RAGNO Racing)は、5位のフィニッシュとなった。

 

 ポイントランキングは、今回9位の山越ヒユウ選手(Formula Blue ガレージC)が首位をキープ。ただ、津野熊凌大選手が開幕4連勝中の西地域に対して、東地域は上位ランカーのポイントが割れ気味となっている。両地域の次戦の結果次第では、津野熊選手が最終戦前のタイトル獲得に大きく前進することになりそうだ。

 

昨年の開幕戦以来、優勝から遠ざかっていた小林利徠斗選手。「これまですべてが噛み合うレースがなかなかできなかったけれど、今回はいい流れを崩すことなく最後まで走れたのがよかったと思います。表彰台も久々だったのでうれしいです」と両手を挙げてチェッカーをくぐった。

 

FS-125部門東地域の表彰式。左から2位の小田優選手、1位の小林選手、3位の鈴木斗輝哉選手。

 

 

 FP-3部門は、半田昌宗選手(TEAM WOLF&後藤エンジン)と箭内優樹選手(TEAM WOLF&後藤エンジン)がチームメイト同士で決勝グリッドの最前列を分け合った。3番グリッドは2005〜2006年に全日本ICA部門に参戦していた蒲生選手。2018年SUPER GT・GT300王者が、スポット参戦ながらこのポジションに食い込んできた。

 

 20周の決勝では、この3名に中村仁選手(Formula Blue TKC)を加えた4名が先頭集団を形成した。まず前半戦をリードしたのは半田選手。中盤には箭内選手がトップに立つが、数周で半田選手が再逆転。ここに蒲生選手が続いて2番手に上がった。

 

 残り3周、競り合う半田選手と蒲生選手を、中村選手がまとめてパスして先頭へ。これをすかさず蒲生選手が逆転してトップを奪う。残り2周で2番手まで戻った半田選手は蒲生選手にアタックを仕掛けるが、逆転ならず。15歳vs30歳の年の差バトルは、年長の蒲生選手の勝利で決着した。蒲生選手は前週のGT300に続く2週連続優勝。さらに全日本カート初表彰台にして初優勝だった。

 

 初優勝の夢破れた半田選手は、チェッカー直後うなだれてステアリングに顔を埋めた。タイムトライアルでトップだった箭内選手は、決勝途中からエンジンが不調に陥り勝利を逃すも、2戦連続の3位表彰台に。トップ争いの激化にチャンスをつかんだ富下李央菜選手(カローラ新茨城レオンキッズレーシング)が4位を獲得。中村選手は5位となった。

  

「めちゃくちゃうれしいです。決勝は特にレースを組み立てることもなく走っていただけ。僕のカートはストレートエンドが伸びたので、落ち着いてレースができました」と今大会にスポット参戦ながら初優勝を飾った蒲生尚弥選手。スーパーGTとは違った勝利に素直に喜んだ。

 

FP-3部門東地域の表彰式。左から2位の半田昌宗選手、1位の蒲生選手、3位の箭内優樹選手。

 

 

 同時開催のジュニアカート選手権・東地域第3戦。FP-Jr部門では、ポールから5台一列のトップ争いを終始優位に進めた熱海瑛達選手(ガレージC)が初優勝。豊島里空斗選手(HRT+レオン)が3戦連続の2位となり、前戦優勝のOSAMU選手(BULLDOG99/茂原ツインサーキット)が3位に入賞した。

 

 FP-Jr Cadets部門では、最年少9歳の女性ドライバー松井沙麗選手(BEMAX RACING)が、全セッション1位で初優勝。スタート直後から背後に貼り付いた佐藤佑月樹選手(RT WORLD)を最後まで封じ込め、何度もガッツポーズを繰り返して歓喜のチェッカーをくぐった。

 

 3位は初表彰台の小熊孝誠選手(Scuderia Trentotto)。開幕2連勝の酒井龍太郎選手(ミツサダPWG RACING)はローリング中にストップしてDNSに終わっている。

 

昨年参戦していたFP-Jr Cadets部門では最高位が2位だった熱海瑛達選手が、FP-Jr部門にステップアップして念願の初優勝を遂げた。「今日は自分に速さがあったので、気持ちに余裕を持って落ち着いて走れました。勝ててうれしいです。チームと親に感謝しています」

 

FP-Jr部門東地域の表彰式。左から2位の豊島里空斗選手、1位の熱海選手、3位のOSAMU選手。

 

 

西地域に続き東地域のジュニアカート選手権でも女性カーターが優勝!「とってもうれしいです。でも、もてぎか本庄で勝っていれば(自分が女性のジュニア選手権初優勝で)こころちゃんより目立てたかもしれないと思って、ちょっと悔しかったです」と松井沙麗選手。

 

FP-Jr Cadets部門東地域の表彰式。左から2位の佐藤佑月樹選手、1位の松井選手、3位の小熊孝誠選手。

 

  

フォト/小竹充 レポート/水谷一夫、JAFスポーツ編集部