レース

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2020-09-15
迫り来る後続の追撃をしっかり抑えて阪口晴南選手が富士大会5連勝!

 

「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」のサポートレースとして、フォーミュラリージョナルジャパンチャンピオンシップの第3大会、第7戦と第8戦が9月4~5日に富士スピードウェイで開催された。

 

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round7/8
(ピレリスーパー耐久シリーズ2020第1戦 NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース内)
開催日:2020年9月4~5日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C

 

 

 富士で行われた第1大会は、阪口晴南選手が3戦ともにポール・トゥ・ウィンを達成して話題を集めたものの、続くSUGOでの第2大会はスーパーGTとのバッティングで欠場。そのため、そのSUGOで3戦2勝の高橋知己選手がランキングのトップに躍り出ることになった。その差は34ポイント。果たして阪口選手は差を縮められるのか、逆に勢いに乗る高橋選手が広げるのか、大いに注目された。

 

 2回の予選はいずれも阪口選手がトップ。まずはWポールを獲得したが、高橋選手も2番手でいずれも続いており、「自分としては納得のいく良い形でしたが、高橋選手もしっかりタイムを出してくるドライバーですし、決勝でも離せないと思いますから、とにかく僕はスタートに集中していくだけです」と阪口選手は明らかに相手を意識しているようだった。

 

 3番手も2戦とも古谷悠河選手。そして第7戦の4番手は、スポット参戦ながら小山美姫選手が獲得。本来ならヨーロッパで開催される、女性だけのフォーミュラカーシリーズ「Wシリーズ」に参戦しているはずだったが、コロナ禍によって今季の開催が見送られ、走る機会を失っていたため「成長の妨げになっては」とシートを譲るドライバーが現れたのだ。なお第8戦は6番手。この位置からどんなレース運びを見せてくれるのか期待された。

 

今大会では女性ドライバーがスポット参戦。86号車は小山美姫選手がステアリングを握った。

 

5号車に乗ってレースに挑んだのは同じくスポット参戦の池島実紅選手。今回の富士は2戦ともポイントを獲得した。

 

 第7戦は阪口選手が好スタートを切って、高橋選手も遅れず続いたのに対し、小山選手は痛恨のエンジンストール。最後尾まで後退してしまう。オープニングラップを終えると、高橋選手の差は1秒に及んでいたものの、阪口選手の予想どおり、その後は大きく引き離すことができずにいた。

 

 一方、3番手につけたのはスポット参戦の岡本大地選手。予選5番手から2ポジション上げて、古谷選手と激しいバトルを繰り広げる。必死に粘った岡本選手だったが、6戦分の経験に優る古谷選手がしっかり勝負どころを押さえて、11周目のコカコーラコーナーで逆転。

 

 マスターズクラスでは小山選手のストールで行く手を阻まれたDRAGON選手が今田信宏選手の先行を許すも、3周目の1コーナーでトップに再浮上、総合でも6番手につけていた。そして激しく追い上げてきた小山選手は、最終ラップにDRAGON選手の背後まで迫ったものの、コンマ45秒及ばずにレースを終えていた。

 

 高橋選手に4秒差ではあったが、逃げ切って4勝目をマークした阪口選手は、「スリップ(ストリーム圏)から離れるまでは、しっかり自分のペースで走ってプッシュしようと。あまり背後は意識せず、自分との戦いではありましたが、少し苦戦したかなという感じでもありました」と語っていた。

 

安定したペースを保ちつつ、後続をジワジワと引き離し、4秒差をつけて優勝した阪口晴南選手。

 

第7戦の表彰式。左から2位の高橋知己選手、1位の阪口選手、3位の古谷悠河選手。

 

スタート時の出遅れを帳消しにする好走を見せたDRAGON選手。総合6位でマスターズクラス優勝。

 

第7戦マスターズクラスの表彰式。左から2位の今田信宏選手、1位のDRAGON選手、3位の植田正幸選手。

 

 続く第8戦では高橋選手がより鋭いダッシュを決め、1コーナーで大外刈りを決めようとするも、阪口選手は冷静な対応で逆転を許さず。「アウトラップのフィーリングがすごく良くて、けっこう行けそうな雰囲気がありました」と後に語ったとおり、第7戦ではなかなか広がらなかった差がどんどん広がっていく。

 

 逆に高橋選手のペースは7周目あたりからガクンと落ちて、岡本選手と古谷選手が接近。さらには大草りき選手や小山選手にも接近を許すこととなる。必死にガードを固めるも、相当厳しい状態であるのは明らかだ。14周目のヘアピンで古谷選手、大草選手に相次いでかわされてしまう。小山選手も続こうとしたが、そこは高橋選手がギリギリ踏み留まった。

 

 そうして後方でのバトルが激しくなっていたこともあり、阪口選手はより一層差を広げることとなり、最後は17秒半もの大差をつけて圧勝。「高橋選手のペースが落ちたのはどうしてなのか分かりませんが、チャンピオンシップを考えると僕には良かった。でも、また調子上げてくると思うので、気を引き締めようと思います」と阪口選手。これで14ポイント差にまで縮まり、次回のもてぎ大会での逆転も不可能ではなくなった。

 

 マスターズクラスはDRAGON選手が2連勝。「他のカテゴリーにも出ているせいで、予選まではこのクルマの乗り方、セットをあまり理解できずにいたんですが、決勝2戦でだいぶ理解できてきて、ちゃんと乗り分けもできるようになってきました。ここからもう少しプッシュして、若い人たちに追いつけるよう頑張ります」とDRAGON選手。

 

富士大会で2連勝を果たし、今シーズン5勝目をマークした坂口選手。第8戦は大差をつけての勝利となった。

 

第8戦の表彰式。左から2位の古谷選手、1位の阪口選手、3位の大草りき選手。

 

優勝の喜びもつかの間、「これから全部勝つつもりでやっていきます」と次戦へ向けての抱負を語るDRAGON選手。

 

第8戦マスターズクラスの表彰式。左から2位の植田選手、1位のDRAGON選手、3位のSYUJI選手。

 

 

フォト/吉見幸夫 レポート/はた☆なおゆき、JAFスポーツ編集部