新生“GOLDEX本庄モーターパーク”に迫る!

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2020年8月17日

全日本カート選手権のホストサーキットを務める本庄サーキット(埼玉県本庄市)が、GOLDEX株式会社のサポートを受けて、その関連会社である株式会社GOLDEX Promotionsと共同運営契約を結び、2020年7月から施設名をGOLDEX本庄モーターパークに変更して新たなスタートを切った。

 本庄サーキット改めGOLDEX本庄モーターパークは、サーキットの運営はこれまでどおり有限会社セーフティパーク本庄が担当し、株式会社GOLDEX Promotionsが経営を主幹、各種最新技術と経営安定のための支援をGOLDEX株式会社が提供することとなった。

 GOLDEX株式会社(代表取締役社長:坂本和也氏)はシステム/アプリケーション開発事業やマルチ決済ソリューション事業を手掛ける企業で、今シーズンはスーパーフォーミュラのBuzz Racing with B-Maxを始め、各種モータースポーツでスポンサードを行っている。

 自動車・バイクのミニサーキットとして活動を開始した本庄サーキットは、2013年に全日本カート選手権の大会(FS-125部門)を初開催。2017~2019年には全日本カートの最高峰であるOK部門の大会も開催した。

 新体制となった同サーキットは、GOLDEX株式会社の持つシステムを活用して、新型コロナウイルス感染防止に寄与する無人走行チケット発券システムを近日中に導入することを公表。そして今後に向けてのさらなるビジョンを、株式会社GOLDEX Promotions代表取締役社長の町田英明氏が語ってくれた。

 ひとつの目標は“地方創生”だ。地域密着型のサーキットとして、地元に愛され貢献できる場所になることだという。

「まずは収益を上げて、地元の本庄市を活性化すること。それと“モーターパーク”と名付けたのは、子供たちに愛される場所になりたい、という願いからなんです。クルマが走っていない日でも、近隣の子供たちが普段から遊びに来られて、ご家族でも楽しめる場所を提供できればと思っています」

「ここで秋祭り開いてもいいだろうし、さまざまなアイデアをスポンサーの方々に提案して、可能なことから実現させていきたいです」

 ゆくゆくはミニ遊園地の導入、ドライビングシアターやクリスマスイルミネーションなど、趣向を凝らした設備の構想もあるという。そしてカートへのさらなる注力と、若い才能の育成にも意欲を見せている。

「来年以降、ここでカートのシリーズ戦を組みたいと思っています。それに、キッズカート教室開催などの形で、子供たちがモータースポーツを始めるきっかけの場所になれたらいいですね。その場合は、私がマネジメントに携っているプロドライバーたちを講師に招くこともできます」

「ここは元々、自動車をメインにやってきたコースなので、バンプなどがカートには厳しい箇所もある。そういうところは早めに修復して、パドックももっと使い勝手のいい形に改めていきたいですね」

 コースの安全性向上、トイレをより清潔にする改修など、できることからさっそく手を付けていきたい、と町田氏は語る。

「このサーキットは首都圏から近くて、地理的な条件はすごくいい。ただ、あまり知られていないんです。この地域に観光に来た人が、そのついでに立ち寄ってくれるような、みんなに愛される場所を目指したいと思います」

 これからますます発展していくであろうGOLDEX本庄モーターパーク。今後の動向に期待だ。

株式会社GOLDEX Promotions代表取締役社長の町田英明氏。モータースポーツに注ぐ想いを熱く語ってくれた。
8月8~9日に開催された全日本カート選手権で、表彰式のプレゼンターとして来場したGOLDEX株式会社代表取締役社長の坂本和也氏。「全く新しく生まれ変わる、GOLDEX本庄モーターパークの今後にご注目ください」とコメントした。
コースレイアウトはキープコンセプトとし、施設等の改修が行われてより進化したサーキットへ変貌を遂げることだろう。
GOLDEXは2018年のマカオGPではモトパークをスポンサード。今シーズンはスーパーフォーミュラ等でスポンサードしている。

フォト/GOLDEX本庄モーターパーク、JAFスポーツ編集部 レポート/水谷一夫、JAFスポーツ編集部

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