2020年のF1は全15戦以上の開催を予定。開幕戦は7月5日のオーストリアGP
2020年6月8日
2020シーズンの開催が待ち遠しいF1。目下、中止や延期が続いているが、FIAより再開に向けての情報が報じられた。全スケジュールは未確定ながら、今後数週間のうちにカレンダー発表の予定としている。
今年の春、パンデミックを引き起こした新型コロナウイルス。このウイルスに世界中のモータースポーツも大きな影響を受けた。トップカテゴリーのF1も例外ではない。複数のチーム関係者が感染していることが明らかとなり、3月中旬に行われる予定だった開幕戦・オーストラリアGPは直前で中止。そこから2ヶ月半、いまだにF1はサーキットに戻ってきていない。
その間、FIAは関係各国やオーガナイザー、各チームとシリーズ再開に向けて調整を続けてきた。その結果、6月2日に今季前半戦にあたる8レースの改訂版カレンダーを発表。FIAのリリースによると、開幕戦となるのは7月3~5日のオーストリアGP。スピールバーグのレッドブルリンクで開催されることとなる。
その1週間後には、同じレッドブルリンクでの第2戦が開催。7月終盤から8月初頭にかけてもイギリスのシルバーストンで第4戦・第5戦と2戦連続での開催が予定されている。その他、ハンガリーのハンガロリンク、スペインのカタルーニャ、ベルギーのスパ・フランコルシャン、イタリアのモンツァと、9月第1週までの予定が明かされた。
ただし、どのレースも無観客で行われる。FIAのニュースリリースによると「今でも一番のプライオリティは、関係者すべての健康と安全」だからだ。将来的には、観客を動員するという希望を抱いているが、それは完全に安全が確保されてからのことになるという。
今年後半のカレンダーに関しては、世界の新型コロナウィルスの蔓延状況を注視しつつ、今後数週間のうちに決定するとFIAが報じているが、12月にシーズンを終了するまでに全15~18戦を開催したい考えだ。
また同6月2日、F1と併催する形でF2とF3も開催されることが発表。こちらも3月20~22日にバーレーンのシャキールサーキットで開幕する予定だったが、F1同様、パンデミックにより開幕が遅れていた。
前半戦のカレンダーは、すべてF1と同日程で開催場所も同じ。後半戦のカレンダーについても、F1と同様、今後発表されることとなっている。
フォト/吉見幸夫 レポート/貝島由美子、JAFスポーツ編集部