JAF地方選手権サーキットトライアル、SUGOと筑波、岡山国際では2020年も共通規則でシリーズ開催！

全国のサーキットで開催されているJAF公認サーキットトライアル競技の中で、スポーツランドSUGOと筑波サーキット、岡山国際サーキットでは共通規則でシリーズ戦を開催中。2020年の開催概要が発表された。

　JAF公認サーキットトライアル競技は、JAF公認サーキットで開催されているラップタイムトライアルで、同時スタートは行わず、ピットロードの出口から車両の間隔をおいて１台ずつコースインしてラップタイムを競い合うモータースポーツ。JAF公認のサーキットトライアル競技では、走行の機会は2回（2ヒート）とされており、一般的には15～20分程度の走行枠をマイカーで最速タイムを競い合い、その中のベストタイムで順位が決定される。

　近年では、北海道の十勝スピードウェイや宮城県のスポーツランドSUGO、茨城県の筑波サーキット、静岡県の富士スピードウェイ、三重県の鈴鹿サーキット、岡山県の岡山国際サーキット、大分県のオートポリス等で、JAF公認サーキットトライアル競技が行われている。

　中でも、スポーツランドSUGOと筑波サーキット、岡山国際サーキットでは、３サーキットがタッグを組んた共通規則のシリーズ戦が行われており、2020年も3サーキットが選手権規定と車両規則を共通化したスタイルで開催されることがこのたび発表された。

　SUGOと筑波、岡山国際の共通規則によれば、参加車両は、車検対応の範囲内であれば改造の自由度が高いB車両による「B部門」と高年式車を対象に改造範囲を絞ったPN車両による「PN部門」、電気自動車を対象としたAE車両による「AE部門」の3部門で行われ、さらに排気量や駆動方式、年式に応じて合計9クラス（B部門はB1～B6の6クラス、PN部門はPN1～PN2の2クラス、AE部門はAEクラスの1クラス）に細分化されている。

　装着タイヤは、いわゆる「Sタイヤ」や縦溝のみのタイヤの使用は不可とされ、国内販売が20サイズ以上のラインナップを有する一般市販ラジアルタイヤとされている。参加料金もSUGOと筑波、岡山国際のシリーズについては1大会につき2万2000円程度とされている。実質的なアタック時間も短く、車両各部の消耗も少ないため、レース競技に比べるとランニングコストや、他車との接触リスクも少ないモータースポーツでもある。

　JAF地方選手権として開催されるサーキットトライアル競技は、年間数戦のシリーズ開催が行われ、大会ごとに賞典が授与される他、大会での獲得順位に対してシリーズポイントが付与され、年間の合計獲得ポイントの大小によりシリーズ賞典も授与される。また、シリーズ成績上位の選手には、各地域で行われているJAFモータースポーツ表彰式で表彰され、チャンピオンを獲得すると、翌年度のJAFモータースポーツイヤーブックに選手権記録保持者として掲載される。

　いわゆる「レースの予選」をそのまま競技にしたような形式のサーキットトライアルは、レースに比べるとコストやリスクが少なく、著名なサーキットをレーシングスピードで走れる数少ない機会としても知られている。マイカーに安全装備を仕立てて、憧れのサーキットでベストタイムを競い合えるサーキットトライアルは、レース観戦者が参戦者にステップアップする第一歩としてもオススメの競技となっている。

　出場にはJAF競技運転者許可証の国内Bライセンス以上の所持が必要となるが、大会によってはライセンス不要のクローズド部門が設定されることもある。

2020年JAF菅生サーキットトライアル選手権（予定）
会場：スポーツランドSUGO（宮城県村田町）
日程：第1戦　5月16日（土）、第2戦　7月26日（日）、第3戦　8月22日（土）、第4戦　10月11日（日）

2020年JAF筑波サーキットトライアル選手権（予定）
会場：筑波サーキットコース2000（茨城県下妻市）
日程：第1戦　3月2日（日）、第2戦　5月5日（祝）、第3戦　5月31日（日）、第4戦　9月22日（祝）、第5戦　11月1日（日）

2020年JAF岡山サーキットトライアル選手権（予定）
会場：岡山国際サーキット（岡山県美作市）
日程：第1戦　2月23日（日）、第2戦　5月10日（日）、第3戦　10月17日（土）、第4戦　12月5日（土）

スポーツランドSUGO　 http://www.sportsland-sugo.co.jp/
Tel.0224-83-3127　Email：msone@sportsland-sugo.jp

筑波サーキット 　https://www.tsukuba-circuit.jp/
Tel.0296-44-3146　Email：info@jasc.or.jp

岡山国際サーキット　 http://www.okayama-international-circuit.jp/
Tel.0868-74-3311　Email：pr@okayama-international-circuit.jp

フォト/株式会社ビースポーツ（B-Sports）　レポート/JAFスポーツ編集部