2019年FIA表彰式、ルーブル美術館の街、パリで開催

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2019年12月10日

2019年のFIA公認競技会で好成績を修めた選手や多大な功績を挙げた関係者の栄誉を称える、年に一度の祭典「FIA Prize Giving(FIA表彰式)」が、フランス・パリのルーブル美術館近傍で開催された。

「FIA Prize Giving 2019(2019年FIA表彰式)」
開催日:2019年12月6日(金)
開催地:フランス・パリ

 世界各国で2019年に行われたFIA公認四輪モータースポーツの成績上位選手や、業界に功績を残した個人や団体の栄誉を称える「FIA Prize Giving」が、フランス・パリのルーブル美術館近傍の「カルーセル・デュ・ルーブル」にてガラディナー形式で行われた。

 この式典はFIAフォーミュラ1世界選手権やFIA世界ラリー選手権、FIA世界耐久選手権、FIA世界ラリークロス選手権、FIAカート世界選手権などの世界選手権を始め、FIAフォーミュラE選手権やFIAフォーミュラ2選手権、FIAフォーミュラ3選手権に加え、各国の地域選手権、FIAのカップ戦などで2019年に好成績を修めたドライバーやチームを表彰するもの。

 今回の式典では、FIA世界耐久選手権の2018-2019スーパーシーズンにおいて、LMPドライバー部門でチャンピオンを獲得したフェルナンド・アロンソ選手やセバスチャン・ブエミ選手、中嶋一貴選手に加え、LMP1チャンピオンを獲得したチームとしてTOYOTA GAZOO Racingが表彰。会場では中嶋選手のほか、小林可夢偉選手も登壇していた。

 また、FIA公認のフォーミュラ3アジア選手権でドライバーチャンピオンを獲得した笹原右京選手、日本のFIA-F4地方選手権でタイトルを獲得した佐藤蓮選手が表彰対象となっており、特に笹原選手は、11月初旬にイタリア・ローマで開催されたFIA Motorsport GamesのGT CUPで優勝した濱口弘選手と共に招待され、笹原選手はダブルで表彰となった。

 また、FIAやJAFが推進するデジタルモータースポーツの旗手的存在であるFIA GranTurismo選手権の表彰も行われることになり、日本人としてはマニュファクチャラーシリーズで優勝した山中智瑛選手が、チームメイトのライアン・デルッシュ選手や日本にも縁が深いイゴール・フラガ選手と共に受賞。ネイションズカップの賞典はミカエル・ヒザル選手に贈られている。

 今回のFIA表彰式を前に、年内最後の世界モータースポーツ評議会(WMSC)やFIA Hall of Fameに関する式典も行われているが、今年のFIA Hall of Fameでは、FIA世界耐久選手権が殿堂入りすることになり、新たに29名のチャンピオンが招待されている。

 その中にはもちろんTOYOTA GAZOO Racingでドライバータイトルを獲得した中嶋一貴選手が入っており、中嶋選手は初のFIA殿堂入りを果たすことになった。また、チームメイトのフェルナンド・アロンソ選手の殿堂入りはこれで2度目となり、この2回のFIA殿堂入りは初の快挙となっている。

FIA表彰式にてFIA耐久委員会のリシャール・ミル氏からトロフィーを受け取るLMPドライバー部門のチャンピオン。この2019年トロフィーはアメリカのアーティスト、フランク・ステラ氏によるデザイン。
小林可夢偉選手を始めとしたLMP1チャンピオンチームのドライバーにはカップが手渡された。
フォーミュラ3アジア選手権チャンピオンの笹原右京選手を始め、フォーミュラ3やフォーミュラ4地域選手権でドライバーチャンピオンを獲得した選手の集合写真。
FIA GranTurismo選手権のネイションズカップ優勝のミカエル・ヒザル選手と、マニュファクチャラーシリーズ優勝のイゴール・フラガ選手、ライアン・デルッシュ選手、そして山中智瑛選手。
11月にイタリア・ローマで行われたFIA Motorsport Gamesウィナーも表彰式に招待。GT CUPに日本代表として参戦して見事優勝した濱口弘選手と笹原右京選手らが表彰された。
FIA表彰式に先立ち、世界耐久選手権の歴代チャンピオンが「FIA Hall of Fame」において新たに殿堂入りすることになり、対象のドライバーを招待した式典が行われた。
式典にはボブ・ギャレットソン氏やジャッキー・イクス氏、デレク・ベル氏などレース界のレジェンドが招待された。中嶋一貴選手は日本人として初めてFIA殿堂入りとなった。

フォト/FIA、Gregory Lenormand/DPPI レポート/JAFスポーツ編集部

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