人気声優たちがレーシングチームを発足、JOY耐に参戦!

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2019年11月5日

11月2日、声優レーシングチーム結成の記者発表会が都内で開かれた。業界を代表する声優たちが、2020年6月に開催されるJOY耐参戦を目標に掲げ、レースに挑戦する意気込みを語った。

 声優業界に新たな風を巻き起こす、レーシングチームVART(Voice Actors Racing Team)発足の発表会が行われた。2020年6月に栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われる、もてぎEnjoy耐久レース“JOY耐”への参戦を目指す。

 チームは5人の中心メンバーから構成され、チーム監督兼ドライバーに頭文字Dなどの音響監督を担当した三間雅文氏。そして声優界きってのクルマ好きでもある、頭文字Dの藤原拓海役などでお馴染みの三木眞一郎氏がチーム主将を務める。続いて若手人気声優からは石川界人氏、畠中祐氏がVARTのメンバーとして参加。また、チーム副主将にはカート経験もある浪川大輔氏と、豪華な顔ぶれが揃う。

 三間氏や三木氏はカート耐久レースを10年ほど経験してきたメンバー。今回、三木氏からツーリングカーレース参戦の企画を持ち掛けられ、滾るものを感じたという三間氏。

 何人かのドライバーで乗り繋いでいく耐久レースでは、クルマを良い状態で次の人に渡す。声優のスタジオ収録も一緒で、マイクを良い状態で次の人に渡す。この耐久レースで得られる経験は、声優の芝居をするにあたりとても大事なことと感じたそうだ。レースに出場した声優たちに何かを感じてもらいたい、というのがチーム発足の経緯だと言う。

「(ドライバー同士の)心と心の繋がりみたいなもので何か発信できればと思います。(若者のクルマ離れを受けて)クルマってすごく楽しいものだということを、我々が(耐久レースの中で)体感したものを面白く皆さんに伝え、クルマやレースに興味を持っていただければなと思います」と三間氏。

 続く三木氏は「僕自身は声優を31年ぐらいやらせていただいているんですけど、その間にいろいろクルマの作品にも関わらせていただきました。カートやクルマの雑誌でコラムを書かせていただくなど、クルマに育ててもらった部分があります。このチームで、お世話になったクルマ関係の方々に恩返しできたらなと思います」と語った。

「免許取得当時はまったく(クルマに)興味がなくて、身分証明書になればいいないいなくらいの気持ちでした。カートレースに参加させていただいてから、クルマっていうものが自分のお芝居や仕事に対する姿勢に良い影響がある、と身をもって体感してからすごく好きになりました」と、今回のオファーが来た際に二つ返事で引き受けたという石川氏。

 また畠中氏は「僕にいたっては、そもそも(自動車運転)免許を持っていない状況なんですよ。一番視聴者の立場に近いスタートなので、クビにならないよう一生懸命頑張っていきたいと思います」と不安そうな心境を吐露しつつ、自動車運転免許を取得するプロセスを、今後動画配信サービスで行っていくそうだ。

 今回の発表会には参加できなかった浪川氏はビデオレターで登場し、「今回、本格的なツーリングカーの耐久レースに参加させていただくということで、とっても楽しみにしております」とコメントした。

 これから国内A級ライセンス取得、レース参戦のためにドライバーとしてのスキルやテクニックを学んでいくとのこと。今後のVARTの活動が気になる方は、公式ホームページ(https://vartproject.com)、公式Twitterアカウント(VART_official/)、LINE公式アカウントID(@965phcjd)をチェックしてみよう。

VARTの参加メンバー。左から三間雅文氏、三木眞一郎氏、石川界人氏、畠中祐氏。
JOY耐への参戦にはトヨタ・86を使用。2020年の東京オートサロンのBLITZブースにて車両の展示が決定している。
※画像は仮のデザイン。

レポート/JAFスポーツ編集部

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