ルーキー・渡会太一がOK部門第8戦で初優勝!
2019年10月11日
秋本番のスポーツランドSUGO西コースで、全日本カート選手権OK部門2019シリーズの最終戦前の大会が開催された。その第7戦では佐々木大樹(TONYKART RACING TEAM JAPAN)が、ベテランならではの技術とレース運びで快勝。続く第8戦ではルーキーの渡会太一(Drago Corse)が1周目のポジションダウンを挽回して待望の初優勝を果たした。
2019年JAF全日本カート選手権OK部門 第7戦/第8戦
2019年JAF全日本カート選手権FS-125部門/FP-3部門 東地域第5戦
2019年JAFジュニアカート選手権FP-Jr部門/FP-Jr Cadets部門 東地域第5戦
開催日:2019年10月5~6日
開催地:スポーツランドSUGO西コース(宮城県村田町)
主催:SSC
第7戦の決勝をセカンドグリッドから発進した佐々木は、スタート直後の1コーナーでアウト側からポールの渡会を急襲してトップに立ち、2周で後続を2秒以上も引き離した。
やがて佐々木に続いて2番手に上がった山田杯利(Team EMATY)がその差を約1秒にまで縮めてきたが、タイヤを持たせる技術に長けた佐々木は再びリードを広げ、独走でチェッカーを受けて今季3勝目を遂げた。
2番手の座は山田から渡会に代わったが、この若手ふたりはレース中盤以降、タイヤの摩耗に苦しめられることに。そこに迫ってきた朝日ターボ(MASUDA RACING PROJECT)と皆木駿輔(Croc Promotion)が、レース終盤に相次いでふたりをパス。朝日は12台抜きで2位、皆木は4台抜きで3位となった。
続く第8戦の決勝でも、セカンドグリッドの佐々木が1周目にポールの渡会を抜き去ってトップへ。続いて森山冬星(TEAM WOLF)も2番手に上がった。すると、今度は新鋭たちの速さが佐々木の巧さを凌駕、森山と渡会が相次いで佐々木をパスしていった。
レース中盤、渡会は森山を再逆転して先頭に戻ると、背後にギャップを築いてフィニッシュ。5カ月半前のデビュー戦からその速さを高く評価されていたルーキー渡会が、ついに初優勝を達成した。佐々木は森山を抜き返して2位でゴール。森山はタイヤの摩耗に苦しみながら3位を掴み取った。
佳境を迎えたチャンピオン争いは、佐々木が203ポイントでポイントリーダーの座を確固たるものに。渡会が171ポイントで2番手に、朝日が153ポイントで3番手に上がってきた。
この大会では、全日本カート選手権FS-125部門/FP-3部門とジュニアカート選手権FP-Jr部門/FP-Jr Cadets部門の東地域第5戦が同時開催された。
FS-125部門では、タイムトライアルで23番手に埋もれた荒尾創大(チームKBF)が、予選ヒートで8番手まで挽回すると、決勝でも猛追の再演でトップに立ち、2勝目を果たした。荒尾の後方では最終ラップに2・3番手が接触。これで後続がポジションを上げ、小田優(Formula Blue BEMAX)が2位に、星涼樹(Drago Corse)が3位になった。
FP-3部門では3番グリッドの佐々木大河(TEAM WOLF)が、意地の走りでポールの山本祐輝(Formula Blue TKC)を苦しめた。だが、佐々木は終盤に無念のリタイア。山本は残り周回を独走して3連勝を飾った。
FP-Jr部門では、堂園鷲(TEAM SCHU)が予選・決勝ともライバルたちを大きく引き離して今季3勝目を獲得。FP-Jr Cadets部門では鈴木恵武(RT-APEX)が、やはりポールからの独走で初優勝を遂げた。
フォト/関根健司、JAFスポーツ編集部 レポート/水谷一夫