2020年11月、愛知・岐阜で10年ぶりにWRC日本ラウンド開催!

ニュース ラリー

2019年9月30日

FIAからの発表が待たれていた世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンドのカレンダー入り。それがようやく9月27日に発表され、10年ぶりにWRC日本ラウンドが愛知・岐阜エリアで開催されることが明らかになった。

フォト/ Rally Japan運営事務局、MOTORSPORT JAPAN、TOKYO AUTO SALON

 2019年9月27日19時30分頃、FIAから、2020年のFIA世界ラリー選手権(WRC)カレンダーが発表され、2020年11月22日に、日本ラウンド「Rally Japan」がシリーズ日程に組み込まれたことが明らかになった。

 FIAの発表によれば、この週に実施された世界モータースポーツ評議会(WMSC)の電子投票により、9月27日時点において、2020年のWRCカレンダーが以下のように年間14戦で承認されている。

1 1月26日 ラリー・モンテカルロ

2 2月16日 ラリー・スウェーデン

3 3月15日 ラリー・メキシコ

4 4月19日 ラリー・チリ

5 5月3日 ラリー・アルゼンチン

6 5月24日 ラリー・ポルトガル

7 6月7日 ラリー・イタリア

8 7月19日 ラリー・ケニア

9 8月9日 ラリー・フィンランド

10 9月6日 ラリー・ニュージーランド

11 9月27日 ラリー・トルコ

12 10月18日 ラリー・ドイツ

13 11月1日 ラリー・グレートブリテン

14 11月22日 ラリー・ジャパン

 2020年シーズンは、伝統のラリー・モンテカルロで開幕し、7月のラリー・ケニア、9月のラリー・ニュージーランド、11月のラリー・ジャパンという新しい3つのラウンドが追加されることになっている。

 FIAラリーディレクターのイブ・マトン氏は以下のようにコメントした。

「この選手権をさらにグローバル化するためには、もっと欧州以外でのラウンドを増やす必要がありました。ケニアやジャパンのような象徴的なイベントがカレンダーに復帰したり、オーストラリアに代わってニュージーランドに置き換わったり、また、長きに渡って象徴的な欧州のイベントが素晴らしいバランスを提供し、スポーツのDNAを保存するなど、我々の拡大戦略の結果を表することができて嬉しい限りです」。
「そして、昨年のチリ大会が加わったように、2020年カレンダーでは、さらにアジア、アフリカ大陸でのプレゼンスを拡大します」。

「WRCラウンドの主催にあたって、多くの国々が強い関心を寄せており、カレンダーに組み込める数を超える質の高い候補がおりますので、この選手権の健全性と人気の高さを実証するものと捉えております。我々が採用しているローテーションシステムは、WRCにおいて、より多くの良質なイベントを維持する機会を与えてくれることになりました」。 「2019年3月のWMSCに続いて導入された新たなカレンダー戦略のおかげで、例年より早くWRCスケジュールを発表することができました。将来的には3月には公開することができるよう願っております」。

 WRCの一戦としてカレンダー入りが発表された「Rally Japan」は、2018年1月に設立されたWRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会(株式会社サンズ内)が、その開催を目指して活動してきたもので、日本のASN(開催国のモータースポーツ統括団体)であるJAFが、FIAに働きかけを続けていた。

 本来なら6月14日にパリで開催されたWMSCにおいて発表される見込みだったが、マトン氏のコメントにも登場した、新しいローテーションシステム運用の過程において、当日は継続審議となってしまっていた。それが9月27日、その週に行われた電子投票によりようやく承認され、10月初旬のWMSCを待たずに、2020年WRCカレンダーがこのたび発表されることになったのだ。

 開催決定に対するJAF藤井一裕会長は以下のようにコメントした。

「この度の世界モータースポーツ評議会における、2020年WRC世界ラリー選手権日本ラウンド開催決定は、喜ばしい限りです。WRC日本ラウンド招致準備委員会をはじめとする関係者の皆様の努力が実を結んだものと思います」。 「JAFとしても、同大会が多くのファンの皆様やエントラントの皆様の記憶に残り、喜んでいただける競技会となるよう、関係団体や行政の皆様とも連携を図りながら、引き続き支援してまいります」。

 今回承認されたWRC日本ラウンドは、2020年11月19~22日、申請のあった愛知・岐阜両県での開催が予定されており、今年の11月9~10日には、Rally Japanテストイベントとして「Central Rally Aichi/Gifu 2019」の開催を予定。すでにラリーガイド1が発行されており、エントリーの受付が行われている。

 なお、今回の発表に伴い、JAFおよびRally Japan運営事務局からは参考資料として以下の情報が公開されている。

〈参考〉2021年および2022年世界ラリー選手権カレンダー

なお2021年および2022年のカレンダーにつきましても、開催国の一部が発表されました。

2021年
1 イタリア
2 スウェーデン
3 チリ
4 ジャパン
5 ケニア
6 スペイン
7 フランス※
8 オーストラリア※

2022年
1 イタリア
2 スウェーデン
3 ジャパン
4 ケニア
5 スペイン
6 フランス※
7 オーストラリア※

※はEPA締結前提
2021年、2022年のイベントは、各国の基準適合について、WRCコミッションによる承認を条件としてカレンダーに組み込まれる予定。

左からJAFモータースポーツ部・村田浩一部長とFIAジャン・トッド会長、招致準備委員会/株式会社サンズ代表の坂井正治氏、WRCプロモーターのオリバー・シースラ代表。
4月のモータースポーツジャパン・フェスティバル・インお台場で行われた招致準備委員会による周知活動。
1月の東京オートサロン2019では招致活動開始の発表がなされ、WRC日本復活を願う寄せ書きが集められた。

【リンク集】
FIA「2020 FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP CALENDAR ANNOUNCED」
JAF日本自動車連盟「FIAラリー選手権 10年ぶりに日本ラウンド開催決定!」

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