WAKO’S 4CR LC500がラッキーな連勝を飾る
2019年8月14日
8月3~4日、静岡県の富士スピードウェイにおいて2019 SUPER GTシリーズ第5戦がシリーズ最長の500マイル(約800km)レースとして開催。真夏の耐久レースは、セーフティカー(SC)導入のタイミングでピットインした#6「WAKO’S 4CR LC500」(大嶋和也/山下健太)が、SCを味方に付けて予選11位から大逆転で連勝を果たした。
2019 AUTOBACS SUPER GT Round.5 FUJI GT 500mile RACE
開催日: 2019年8月3~4日
開催場所: 富士スピードウェイ
主催: 富士スピードウェイ(株)、FISCO-C (株)GTアソシエイション
夏休み、そして梅雨明けの富士ラウンドは盛夏。コースサイドにはテントが並び、思い思いにレースを楽しむファンの姿があった。気温31℃で始まった3日の公式予選でポールポジションを獲得したのは、今季3回目となる#23「MOTUL AUTECH GT-R」 (松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリ。GT300では#52「埼玉トヨペットGB マークX MC」(脇阪薫一/吉田広樹)がチーム創設以来初のポールポジションを獲得した。
決勝レースは、気温33℃、路面温度51℃という酷暑の中、4日13時47分にスタートした。今回のレースでは4回のピットインと4回のドライバー交代が義務付けられている。序盤から#23 GT-Rが同じミシュランタイヤを装着する#3「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)を引き連れてリードした。
71周目に1台の車両がコースアウト&クラッシュを喫しSCが導入されたため、トップの#23 GT-Rが序盤に築いたマージンはなくなり、隊列の差は詰まることに。さらに3回目のピットインのタイミングの頃、105周目に1台のマシンがストレートで白煙を吹いて停まり火災が発生したことで、107周目に2回目のSCが導入される。
この直前に2位まで順位を上げていた#6 「WAKO’S 4CR LC500」(大嶋和也/山下健太)はこのタイミングでピットイン。隊列の後方に戻ることとなった。しかし112周でSCが隊列から離れ、上位陣が3回目のピットに入ったことで、#6 LC500はほぼ1周分のマージンを持ってトップに浮上することに。またこの際のピットの混雑を嫌い、ピットインを1周遅らせた#1「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/ジェンソン・バトン) も、3位から2位に浮上した。
着実にレースを進めていた#23 GT-Rは不運にも、これで3位に転落。一時は#1 NSXのテールにつけ前をうかがったが逆転はならず。175周と、予定より2周手前でレースはタイムアップとなり、#6 LC500は第4戦タイに続く連勝を遂げた。2位にディフェンディングチャンピオンの#1「RAYBRIG NSX-GT」、ポールシッターの#23「MOTUL AUTECH GT-R」は3位でゴールした。
GT300クラスはピットインのタイミング等で順位は激しく変動したが、ポールスタートの#52「埼玉トヨペットGB マークX MC」(脇阪薫一/吉田広樹)が序盤こそトップを譲ったものの中盤以降はレースを支配していた。そこへ奇襲を仕掛けたのが予選13位の#87「T-DASH ランボルギーニ GT3」(高橋翼/アンドレ・クート/藤波清斗)だった。
1回目のピットでクートから藤波にドライバー交代と短い給油だけを行い、翌周に2回目のピットで藤波から高橋に交代。1回分のピット作業時間を短くし、ピットインとドライバー交代の義務をクリアするという作戦が見事に当たり初優勝。#52マークXは2位にとどまり、3位には#34「Modulo KENWWOOD NSX GT3 」(道上龍/大津弘樹)が入った。
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