WAKO'S 4CR LC500が6年ぶりの優勝をタイラウンドで飾った

レポート レース

2019年7月5日

6月29~30日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにおいて、2019 SUPER GT Round4が300kmレースとして開催。真夏のような暑さの中、#6「WAKO'S 4CR LC500」(大嶋和也/山下健太組)がポール・トゥ・フィニッシュ。2位に#37「KeePer TOM'S LC500」(平川亮/ニック・キャシディ組)、3位に#19「WedsSport ADVAN LC500」(国本雄資/坪井翔組)がゴールして、レクサスは2戦連続で表彰台を独占した。

2019 SUPER GT Round4 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)
開催日:2019年6月29~30日
開催地:チャン・インターナショナル・サーキット
主催:BURIRAM UNITED INTERNATIONAL CIRCUIT

 タイラウンドは今回で6回目。雨の予報もあったが週末はほとんど雨が降ることなく、すべてのセッションがドライコンディションとなった。

 公式予選でポールポジションを獲得したのは#6 LC500。Q2で山下がコースレコードを更新する1分23秒260をマーク。またGT300では#25「HOPPY 86 MC」(松井孝允/佐藤公哉組)が、こちらもコースレコードを更新する1分31秒839で2戦連続のポールを獲得した。

 決勝レースは気温33℃、路面温度48℃という暑さの30日15時にフォーメーションラップがスタート。トップの#6 LC500に予選2番手の#19 LC500が続いたが、6周目に予選4番手の#36「au TOM'S LC500」(中嶋一貴/関口雄飛組)が2番手に浮上した。中盤の29周目に#36 LC500の中嶋が#6 LC500の大嶋をかわしてトップ浮上。そして30周目にトップの2台は同時にピットインをした。

 しかし先にピットロードからコースへ戻ったのは#6 LC500でトップが逆転。38周目に入り3台のNSXが絡むアクシデントが発生した。これでセーフティカーが導入された。42周終了の時点でバトルが再開。ここで3番手の#37 LC500のキャシディが、同じTOM'Sの#36 LC500の関口に襲いかかり2番手へ。

 キャシディの追い上げはこれにとどまらず、トップを走る#19 LC500の山下にもチャージをかけるが、山下も引かずボディが当たるようなバトルが展開された。やがて山下はキャシディに少しずつ差をつけていき、逃げ切って66周のチェッカーを受けた。チームルマンとして、さらに大嶋は6年ぶりの優勝。山下はGT500クラスでの嬉しい初優勝だった。3位には#19 LC500がゴール。レクサス勢が2戦連続で表彰台を独占した。

 GT300クラスは2番手スタートの#56 リアライズ日産自動車大学校GT-Rがオープニングラップでトップに立ち、序盤から独走態勢を築いた。35周目にセーフティカー導入。セーフティカーが隊列から離れると、#56 GT-Rに硬めのタイヤ選択で7番グリッドから順位を上げた#10「GAINER TANAX triple a GT-R」(星野一樹/石川京侍組)、4番グリッドスタートの#11「GAINER TANAX GT-R」(平中克幸/安田裕信組)が続き、こちらはGT-R勢が1~3位を独占していた。

 終盤、#10 GT-Rの石川が#56 GT-Rの平峰に追いつき、ファイナルラップの5コーナーでGT500車両の3位争いに絡む状態に。そこで石川が平峰をかわしてトップに立ち逃げ切りゴール。3位の#11 GT-Rも最後の最後にタイヤ摩耗でスピンを喫し、その隙に#65「LEON PYRAMID AMG」(黒澤治樹/蒲生尚弥組)が前に出て3位チェッカーとなった。

GT500クラスはレクサスが表彰台を独占したが、6年ぶりに表彰台の頂点に立ったのはWAKO'S 4CR LC500。
1位の大嶋和也/山下健太組の間には、嬉しい笑みをこぼす脇坂寿一監督の姿も。©GTA
KeePer TOM'S LC500の平川亮/ニック・キャシディ組が2位。続く3位はWedsSport ADVAN LC500の国本雄資/坪井翔組。©GTA
ファイナルラップで劇的な逆転優勝を見せてくれたGT300クラスのGAINER TANAX triple a GT-R。
「チームが一丸となったからこそ勝利を掴めた」と語る星野一樹/石川京侍組。©GTA
平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組のリアライズ日産自動車大学校 GT-Rが2位。そしてLEON PYRAMID AMGの黒澤治樹/蒲生尚弥組が3位。©GTA

フォト/©GTA、皆越和也 レポート/皆越和也

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