川北忠BRZ、『2強』の壁を突き崩す快走で今季初優勝!
2019年6月26日
全日本ジムカーナ選手権は6月23日、北海道のオートスポーツランドスナガワでシリーズを折り返す第6戦が行われ、トップ2台による優勝争いが続いていたPN3クラスでは、『第三の男』、川北忠(オートバックスDL E BRZ)が念願の今季初優勝を手に入れた。
2019年JAF全日本ジムカーナ選手権第6戦 北海道オールジャパンジムカーナ
開催日:2019年6月22~23日
開催地:オートスポーツランドスナガワジムカーナコース(北海道砂川市)
主催:C.S.C.C.、AG.MSC北海道
石狩川の広大な河川敷に作られた北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワは、長方形状のフラットなターマックコース。普段はレーシングカートも行われるミニサーキット的な要素も強いコースだが、コースの端に正方形状のフリースペースがあり、ジムカーナが行われる際はここにパイロンセクションが作られる。
サーキット部分とこのパイロンセクションのエリアではグリップが大きく異なるのも特長で、雨ともなれば各選手とも神経をすり減らすドライビングが求められるのだが、まさにこの週末の土曜の公開練習は終日、雨が降り続いた。翌日の日曜も雨の予報が出ていたため、各選手とも水しぶきを激しく上げながらコースの習熟に努めたが、日曜は一転して雨が上がり、途中から青空も覗くというドライコンディションとなった。
PN1クラスはヒート1、1番ゼッケンで出走した前回の覇者、小林規敏(itzzBSエナGロードスター)がマークした1分38秒012が誰にも更新されずに残って、そのまま暫定トップタイムに。だがヒート2に入ると小林はタイムダウンに終わってしまう。その後、ライバル達が続々と38秒台にタイムを入れるが、小林のベストは更新できない。好調小林がこのまま逃げ切って2連勝かと思われたが、ラス前ゼッケンで走った斉藤邦夫(ADVANロードスター)が37秒台に入れて逆転。そのまま逃げ切って今季初優勝を手にした。
西野洋平(BSカローラ栃木ALEX86)、ユウ(BSエボitzz NTL 86)という今季、圧巻の速さを見せる二人が熾烈な勝負を続けているPN3クラス。しかしヒート1で暫定ベストを奪ったのは、土曜の公開練習でも好調だった川北忠だった。川北はヒート2に入ると0.2秒弱タイムを詰めて1分37秒台に入れてトップ2のタイムを待ったが、注目の2台はともに38秒台の壁を破れずにゴール。開幕から苦杯をなめ続けていた川北が遂に待望の勝利を獲得した。2番手争いは西野がユウを0.019秒凌いで、タイトルレースのリードを僅かながら広げている。
小武拓矢(シンシアYHワコーズCRX艶々)、一色健太郎(DLitzzLtRSKシビック)という若手二人がタイトルレースをリードするSA1クラスも、力のこもった戦いが演じられた。まずヒート1でベストを奪ったのは、前日までマシン不調もあって精彩を欠いていた一色。復調したシビックで踏み切った前半の高速区間の好タイムが効いて、この大会4連覇を狙う小武を0.06秒凌ぐ。好調、一色はヒート2に入ると今度は後半のパイロンセクションでキレ味鋭いターンを見せてタイムアップ。小武もタイムを上げるも及ばず、一色がライバル小武のホームコースの一戦を制する貴重な3勝めをマークした。
その他のクラスではPN2クラスでは山野哲也(EXEDY 12D 124)がタイトルに王手をかける5勝めをマーク。SA2クラスでは高江淳(DLオイチェΩBPFインテグラ)が第2戦以来となる3勝めを獲得した。続くSA3クラスは西森顕(BSレイズイッツペトロ犬NSX)が今大会の総合ベストとなる1分34秒135を叩き出して開幕からの連勝を6に伸ばした。なおPN4、SA4、SCの3クラスは残念ながら不成立となっている。
RECOMMENDED > おすすめ記事
最速BC3クラスはベテラン・吉川寛志選手が3年ぶりの参戦で勝利を収める
2024年4月19日
フォーミュラEが提供する「FIAガールズ・オン・トラック」ミート&グリートが東京E-Prixでも開催! シティサーキット東京ベイでは、サプライズゲストの登場に参加者騒然!!
2024年4月8日
四国ジムカーナ最多エントリーのPNクラスは徳永秀典選手が激戦を制して勝利
2024年4月4日
ダブルヘッダーとなった全日本ジムカーナ選手権 第2戦は9クラス中7クラスで連勝!
2024年3月21日