茨城GRガレージ オートテストが大盛況! 開幕戦の"春の陣"では驚きの92名が出走

レポート オートテスト

2019年6月26日

関東では唯一、同一会場で複数回オートテストが開催されている「茨城GRガレージ オートテスト in ICC」。今シーズンの第1回目となる「春の陣」では、何と100名ものエントリーが集まり大盛況となった。

茨城GRガレージ オートテスト in ICC 春の陣
開催日:2019年6月16日
開催地:茨城中央サーキット(茨城県石岡市)
主催:ICC・S

 茨城中央サーキットを舞台に、茨城県内のGRガレージ3店舗(GRガレージ水戸けやき台/GRガレージ水戸インター/GRガレージつくば)のサポートを受けて開催される「茨城GRガレージ オートテスト in ICC」。今シーズンの開幕戦となる「春の陣」が、晴天のもと6月16日に行われた。

 この大会は、昨年も春の陣、夏の陣、秋の陣と銘打って合計3戦が行われており、関東では唯一、同じ場所で定期的に開催されているオートテストということもあって、人気を博していた。

 しかし今回は、エントリー開始と同時に多数の参加申し込みがあり、上限の60台がアッという間に超過。最終的には100名のエントリーを受け付けて、過去最大規模の参加者が集まることになった。

 当初はセレクションを実施して60台に絞る予定だったそうだが、モータースポーツ初心者に大きく門戸を広げるオートテストのコンセプトを優先し、エントリーをすべて受け付けることとしたという。

 その代わり、大会スケジュールはこれまで練習走行1本+本番走行2本だったが、今大会については告知していたスケジュールを遵守することもあり、本番走行2本のみという行程に変更されていた。ちなみに、この大会は競技走行2本のうち、ペナルティポイントの少ない参加者が優勝となる方式を採用している。

 この大会のクラス分けは、オートテスト入賞経験者またはモータースポーツ経験者を対象とした、MT車用の「M/Tレギュラークラス」と2ペダル以下のAT車が走れる「A/Tレギュラークラス」、オートテスト入賞未経験者または経験の少ない参加者を対象とした、MT車用「M/Tビギナークラス」とAT車用「A/Tビギナークラス」、女性ドライバーによる「Lady'sクラス」の5クラス構成となっていた。

 事前に告知されたコースレイアウトは、上段からスタートして3本パイロンのターンを回り、1本の規制パイロンをかわして直進でガレージに入る。そこから左90度に後退して再びガレージに入り、前進して下段へ向けてやや下りながら、パイロンスラロームをクリアしてゴールとなる。

 まずはA/Tレギュラークラスからスタート。接戦となったが競技走行2本とも最小ポイントを獲得した日産ノートe-POWER NISMOで参戦した関根雅美選手が勝利を手にした。続くA/Tビギナークラスは、競技走行2本目にミスコースしてしまったアクアの内山智皓選手が1本目の減点。

 Lady'sクラスは、ロードスターの目黒真梨選手に走行タイムは100分の4秒差にまで迫られたアクセラスポーツの古賀亜希子選手が薄氷を踏む勝利をゲットした。M/Tレギュラークラスは、走行タイムは総合トップとなる最小ペナルティポイントでスイフトスポーツの浜屋雅一選手が優勝。6月2日に愛知のキョウセイドライバーランドで行われたオートテストに続く連勝となった。

 そして、今大会最多エントリーを数えたM/Tビギナークラスは、アバルト595を駆る久保木茂樹選手が優勝。久保木選手は競技走行1本目から大幅に走行タイムを短縮し、2位の180SXを駆る鐙塚巧選手と走行タイムでコンマ差の接戦を制した勝利だった。

JAF地方選手権ジムカーナも開催される老舗コース、茨城県石岡市の茨城中央サーキットが舞台となった。
このコースは2段構成になっており、まずは上段でパイロンターンと90度対向のダブルガレージをクリアすると、やや下りながらのパイロンスラロームを通過して下段でフィニッシュする設定だった。
エントリー100名のうち当日は92名が出走。1/3ほどの参加者がモータースポーツ初体験ということだ。
出走前のパドックでは車載物の確認が行われ、慣熟歩行では競技オフィシャルが講師を兼ねて参加者を引率した。
初心者を対象に競技中に振られる旗信号の説明も行われ、大会では実況アナウンサーが戦いを盛り上げた。
11名が出走したA/Tレギュラークラス表彰。優勝は日産ノートe-POWER NISMOの関根雅美選手。2位はホンダライフの小野敦史選手、3位はトヨタプリウスαの五十嵐靖智選手、4位はホンダZの尾原康貴選手、5位はトヨタヴィッツの秋元拓也選手、6位はフィアット500の木村宏幸選手。
A/Tレギュラークラス。上写真は優勝した関根選手。下写真左は2位の小野選手。右は3位の五十嵐選手。
14名が出走したA/Tビギナークラス表彰。優勝はトヨタアクアの内山智皓選手。2位はトヨタラウムの佐久間航平選手、3位はマツダキャロルの渡邉恵一選手、4位は三菱iの中井川郷選手、5位はトヨタプリウスの木元徹選手、6位はスズキスイフトスポーツの北条福人選手。
A/Tビギナークラス。上写真は優勝した内山選手。下写真左は2位の佐久間選手。右は3位の渡邉選手。
11名が出走したLady'sクラス表彰。優勝はアクセラスポーツの古賀亜希子選手。2位はマツダロードスターの目黒真梨選手、3位はトヨタ86の中村香代子選手、4位はマツダロードスターの宮本真理選手、5位はフォルクスワーゲンup!の石川文江選手、6位はホンダインテグラの熊澤由美子選手。
Lady'sクラス。上写真は優勝した古賀選手、下写真左は2位の目黒選手。右は3位の中村選手。
20名が出走したM/Tレギュラークラス。優勝はスズキスイフトスポーツの浜屋雅一選手。2位はスズキカプチーノの澤木周選手、3位はスズキアルトワークスの村上清賢選手、4位はホンダインテグラの尾林明子選手、5位はマツダラピュタの赤城康友選手、6位はホンダS660の篠原賢爾選手。
M/Tレギュラークラス。上写真は優勝した浜屋選手。下写真左は2位の澤木選手。右は3位の村上選手。
今回最多の36名が出走したM/Tビギナークラス。優勝はアバルト595の久保木茂樹選手。2位は日産180SXの鐙塚巧選手、3位はスバルBRZの新井達彦選手、4位はフォルクスワーゲンup!の石川雅之選手、5位はスズキカプチーノの勝又鴻選手、6位はダイハツコペンの小瀬誠選手。
M/Tビギナークラス。上写真は優勝した久保木選手。下写真左は2位の鐙塚選手。右は3位の新井選手。
リザルトを確認して一喜一憂。観客席から他人の走りを真剣に研究している参加者の姿が多く見られた。
お昼のジャンケン大会で選ばれた参加者は、ジムカーナ車両による同乗走行を体験することができた。
記念すべき”100番ゼッケン”をゲットしたのはM/Tビギナークラスにトヨタ86で参加した松島慶幸選手。
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