西地域第3戦開催! FS-125部門は嶋田隼人が、FP-3部門は岡本旬司がともに初優勝!!

レポート カート

2019年5月28日

東地域第2戦を前に、全日本カート選手権・西地域は早くも第3戦が、5月25~26日に中山カートウェイで開催された。FS-125部門では嶋田隼人(Formula Blue ぴぃたぁぱん)が最終ラップに逆転し初優勝。FP-3部門では岡本旬司(メカニコ with FeG パワー)がポールトゥウィンで制し、こちらも初優勝を飾った。

FS-125部門は最終ラップの攻防を制した嶋田隼人が初優勝。
左から2位の奥田もも、1位の嶋田隼人、3位の居附明利と並んだFS-125部門表彰。

2019年JAF全日本カート選手権FS-125部門/FP-3部門 西地域第3戦
開催日:2019年5月25~26日
開催地:中山カートウェイ(岡山県和気町)
主催:株式会社山陽スポーツランド

 最高気温30度を超える真夏日となった決勝日。FS-125部門では、ポールポジションからスタートした嶋田隼人がスタートを決め、まずはトップでレースをリードする展開となる。嶋田を追ったのが4番グリッドからスタートした奥田もも(HRS JAPAN)。スタートで2番手を奪うと、嶋田とともに後続を引き離していき、嶋田と奥田のマッチレースの様相を呈する。

 嶋田は10周終了時点でリードを0.6秒とするが、奥田も諦めずに追走すると、終盤になって嶋田のペースが落ちたこともあり、両者の間隔が縮まっていく。ジリジリと嶋田に接近した奥田は、残り2周を切った29周目のバックストレートエンドでインに飛び込むと、トップに立つ。

「前に出られて焦る気持ちはありましたが、一度落ち着いて冷静に攻めようと気持ちを改めた」という嶋田は、最終ラップにチャンスを伺う。しかし、奥田も勝負所はインを閉めるブロックラインを走行。それを想定していた嶋田は、バックストレートエンドの4コーナーをベストなラインで立ち上がり、鋭く加速するとパドック裏の6コーナーで奥田をかわし逆転に成功。

 そのまま奥田を抑え切った嶋田が念願の初優勝を飾った。2位に奥田、3位には開幕2連勝中だった居附明利(Formula Blue Ash)が入った。

 FP-3部門では、岡本旬司がTTと予選を制し決勝のPPを獲得。しかし、決勝では2番スタートの氏家颯大郎(RSJYUZUKING & ランドクリエイト)が2周めにトップを奪い、岡本を従えながら周回を重ねていく。

 ところが、氏家はブレーキトラブルを起こし、中盤にコースアウトする場面も。これでトップは岡本となり、その後方には開幕戦で優勝している坂裕之(SuperWinforce RT)が迫って来る。それでも「必死に前を見て走った」という岡本が坂のプレッシャーに屈することなく僅差で逃げ切り、初優勝を飾った。

「普段は、神戸でSLレースに出場している」という岡本は、次回の全日本が神戸開催なだけに、地元レースに向け勢いをつけることとなった。2位には「岡本選手が肋骨を痛めていると言っていたから、2番手に上がった時は勝てると思ったのに、逃げられた(笑)」という坂が入りランキングトップの座を盤石なものに。湯浅真司(RT HISTRY)が3位でチェッカーを受けたものの、その後ペナルティがあり降格。代わって宮地健太朗(Ash with ACE)が3位を獲得した。

 同時開催されたジュニアカート選手権・西地域第3戦、FP-Jr部門では片桐涼雅(チームぶるーと)がジュニア選手権初優勝、FP-Jr Cadets部門では松本琉輝斗(Energy Japan)が今季2勝目を飾った。

次回の地元神戸大会へ向け、勢いをつける優勝を獲得したFP-3部門の岡本旬司。
FP-Jr部門は、接戦となった決勝を制した片桐涼雅が初優勝。
左から2位の加藤大翔、初優勝の片桐涼雅、3位の迫隆眞がFP-Jr部門の表彰台に登壇。
FP-Jr Cadets部門はチームメイト同士のバトルを制した松本琉輝斗が今季2勝目を飾った。
左から悔しい2位の佐藤こころ、2勝目を飾った松本琉輝斗、最終ラップに逆転した3位の箕浦稜己。

フォト/藤原浩(JAPANKART) レポート/藤原浩(JAPANKART)

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