全日本期待の若手、若林拳人が待望のSA2クラス初優勝!
2019年5月22日
全日本ジムカーナ選手権は5月11~12日、広島県のスポーツランドタマダで第4戦が行われ、SA2クラスでは昨年のSA1チャンピオン、若林拳人がクラス移籍後、初の勝利をあげた。
2019年JAF全日本ジムカーナ選手権第4戦 広島マツダカップin TAMADA
開催日: 2019年5月11~12日
開催地: スポーツランドTAMADA(広島県広島市)
主催: FULLHOUSE, T4全日本ジムカーナタマダ
タマダでの全日本ジムカーナは今年で3年連続の開催。今年の話題は何と言ってもシーズンオフの間にコースが広げられたことで、ピットから見て右手奥の部分が拡幅され、緩いRを持つ外周セクションが新設された。
従来のコースも再舗装されたため、多くのドライバーは土曜の公開練習ではコース習熟に努めたが、メインストレートから飛び込む新設の左コーナーでは有力ドライバーがスポンジバリアに突っ込むなど、攻略の難しさを早くも浮き彫りにした。
天候は土日とも快晴で夏を思わせる暑さに見舞われた。新しい舗装のグリップが読み切れないこともあって、決勝は1本め勝負と見る向きもあったが、終わってみれば各クラスともタイムアップ傾向を示し、最後まで息詰まるバトルが展開された。
2018年チャンピオンの高江淳(DLオイチェΩBPFインテグラ)が開幕2連勝と貫禄を見せたSA2クラス。しかし第3戦福島エビスサーキットでは四国の朝山崇(DLBPFRSKインテグラK1)が復活を告げる今季初勝利をあげて一矢報いた。その朝山は土曜日、話題の新設の左コーナーでコースオフ。周りをヒヤリとさせる一幕もあったが、開けた日曜は好調をキープ。暫定2番手につける。
勝負の2本め。朝山はヒート1で暫定ベストをマークした若林拳人(YH若林自動車速心インテグラ)のタイムを0.7秒も更新するタイムでゴールするもパイロンタッチを取られて逆転はならず。若林も僅差ながらタイムアップするも同じくパイロンペナルティ。注目のラストゼッケン、高江はノーペナルティで走り切り、自らのベストも更新したが、若林のタイムには0.3秒及ばず。今年、CR-Xからインテグラに乗り換えた若きチャォンピオンがクラス移籍4戦めで待望の勝利を獲得した。
「懸案だったサイドブレーキは改善できたんで何とかターンもこなせましたが、タイムでは朝山さんに追いつけてない。最後のタイトなパイロンで何とか稼げた感じですね。まだまだやることは多いです」とゴール後は苦笑しながら振り返った若林だが、この勝利でタイトルレースに踏みとどまったのは事実。後半戦の巻き返しが注目されるところだ。
PN1クラスでは小俣洋平(itzzダンロップロードスター)がマツダのお膝元で開幕4連勝。PN2クラスでは山野哲也(EXEDY 12D 124)が一旦は河本晃一(レイズHALリジットZ_12D)の逆転を許すも再逆転で3勝目をマークした。PN3でも西野洋平(BSカローラ栃木ALEX86)がライバル、ユウ(BSエボitzz NTL 86)を引き離す3勝目を奪い、PN4も同様に茅野成樹(エアフォルクダンロップランサー)が前戦のウィナー野島孝宏(DLレイズWMLubランサー犬)を下して3勝目をあげた。
改造車部門ではSA1クラスは一色健太郎(DLitzzLtRSKシビック)がエビスに続いて2連勝。SA3では西森顕(BSレイズペトロナスCSNSX)がロータス・エキシージ勢の追撃を僅差でかわして開幕4連勝をゲットしている。SA4では津川信次(DL☆itzz☆URGランサー)が快勝でライバル菱井将文(BSレイズ・クスコランサー)に勝ち星で並んだ。SCではディフェンディングチャンピオン西原正樹(乱人アクアBSインプレッサ)がヒート2でライバルを引き離し、3勝めをあげた。