レース

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2019-05-10
雨、そして逆転に次ぐ逆転のレースをZENT CERUMO LC500が制す。

 5月3~4日、富士スピードウェイにおいて2019 SUPER GTシリーズ第2戦が500kmレースとして開催。序盤の降雨でセーフティカースタートとなり、赤旗中断、雨上がりのセミウェット~ドライコンディションという難しい路面変化のレースは、逆転、逆転という展開で予選7番手の#38「ZENT CERUMO LC500」(立川祐路/石浦宏明組)が優勝。GT300クラスでは、序盤にトップを奪った#11「GAINER TANAX GT-R」(平中克幸/安田裕信組)が逃げ切って優勝した。

 

 

2019 SUPER GT Round2 富士GT500kmレース
開催日:2019年5月3~4日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C、株式会社GTアソシエイション

 

 令和最初のSUPER GT開催となった今回。予選日の3日は朝から五月晴れとなり、公式練習から“関東地区のGT開幕戦”を待ちわびた大勢のファンがサーキットに詰め掛けた。

 

 午後の公式予選、GT500クラスではコースレコードを更新して1分26秒871を出した#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)のクインタレッリが、2戦連続でポールポジションを獲得。GT300クラスでは今季新規参戦の#56「リアライズ 日産自動車大学校 GT-R」(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組)の平峰がこちらも唯一1分35秒871をマーク、平峰個人としては2回目、チーム初のポールポジションを獲得した。

 

 決勝日も朝からまずまずの天気に恵まれ、朝早くからサーキット周辺はファン、レース関係者による大渋滞となった。この日の観客数は5万6,000人。前日と合わせるとイベント2日間で9万1,800人ものファンが富士スピードウェイに詰めかけた。

 

 しかし上空には徐々に雲が広がり、決勝スタート前のグリッドウォークの途中から雨がポツポツと落ちて来て、さらにスタンドではカッパを着たり傘が開くようになった。そしてグリッド上の車両は慌ててレインタイヤに交換する光景も。14時30分、セーフティカー(SC)先導により110周の決勝レースはスタートした。

 

 2周完了でSCが隊列より離れてバトルがスタート。ダンロップコーナーで予選2番手の#37「KeePer TOM'S LC500」(平川亮/ニック・キャシディ組)のキャシディがトップに立つ。雨が強くなった6周目の100Rで#23 GT-Rがトップを奪回。さらに雨量は増し落雷も近づいてきた。13周目の1コーナーで予選7番手の#38 LC500の立川がトップを奪った直後に雨量が増えたためにSCが導入。さらにSCラン中にスピンやコースオフする車両もあり、赤旗が掲出されてレースは中断となった。

 

 雨も弱まった30分後にレースはSC先導で再スタート。18周終了時点でSCが隊列を離れてバトル再開となった。24周目の最終コーナーで#37 LC500が#38 LC500をかわしてトップを奪うも、タイヤの暖まった#23 GT-Rが30周目に2番手、そして31周目のGR Supraコーナーでトップを奪還した。40周で#38 LC500と#37 LC500が、41周で#23 GT-Rがピットインしてスリックタイヤに交換。#37 LC500はピットアウトした直後に他車と接触し、傷めたタイヤ交換のためにピットインを強いられトップ争いから脱落した。

 

 中盤の59周目、2コーナーからコカ・コーラコーナーにかけて#38 LC500の石浦が#23 GT-Rの松田をかわして再びトップに。78周目にトップの石浦が、79周目に松田が2度目のピットインを済ませると、#23 GT-Rが逆転してトップに返り咲いていた。このままレースは終盤に。路面温度が低くタイヤとマッチングしないのか、#23 GT-Rのペースが上がらず#38 LC500の立川がやがてトップに追いつきテール・トゥ・ノーズへ。そして立川は99周目の1コーナーでクインタレッリを逆転し、このまま差を広げてゴール。一昨年の富士以来となる表彰台の中央を獲得した。2位は2戦連続で#23 GT-R、3位は#1「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)だった。

 

 GT300クラスは予選4番手の#11 GT-Rの安田が3周目に2番手、5周目の最終コーナーでトップを奪い、#56 GT-RとのGT-R1-2体制として後続を引き離す展開に。路面の雨量が減った35周で#11 GT-Rはピットインしてスリックタイヤに交換し平中がコースへ。最初のピット作業が落ち着くと、早めのスリックタイヤへの交換が奏を功し、平中は独走状態となった。

 

 74周で平中はピットインして再び安田へ。しかし終盤#55「ARTA NSX GT3」(高木真一/福住仁嶺組)の高木がトップを激しく追い上げて、2台のバトルは最後の最後まで続いた。しかし安田がなんとかこれを振り切って優勝。終盤に順位を上げた#88「マネパランボルギーニGT3」(小暮卓史/元嶋佑弥組)が3位表彰台を獲得した。

 

 

富士を得意とする立川祐路がウェットコンディション、石浦宏明がドライコンディションを攻略して優勝。

 

GT500の表彰台は、左から2位のMOTUL AUTECH GT-R、1位のZENT CERUMO LC500、3位のRAYBRIG NSX-GT。

 

荒れた天候をも味方につけて、平中克幸/安田裕信組が序盤から逃げて優勝を掴み取った。

 

GT300の表彰台は、左から2位のARTA NSX GT3、1位のGAINER TANAX GT-R、3位のマネパランボルギーニGT3。