レーシングカート

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2019-04-10
今年から登場の全日本カートFP-3部門は坂裕之が西の開幕戦を制す

 

 3月最後の週末に、全日本カート選手権の2019シリーズが西地域から開幕。FS-125部門では居附明利(Formula Blue Ash)が、FP-3部門では坂裕之(Super Winforce RT)が優勝を飾った。

 

2019年JAF全日本カート選手権FS-125部門/FP-3部門 西地域第1戦
開催日:2019年3月30~31日
開催地:琵琶湖スポーツランド(滋賀県大津市)
主催:琵琶湖スポーツランド

 

 決勝日の琵琶湖スポーツランドは、凍えるような寒風が吹く花冷えの一日に。晴れと雨とがたびたび入れ替わる空模様に、コースは乾いたり濡れたりを何度も繰り返す。この難しいコースコンディションが、レースの行方を大きく左右することとなった。

 

 FS-125部門の決勝は、レースの前に雨が降ったため、空は晴れているのにコースはしっかり濡れたコンディションでスタートした。ポールの嶋田隼人(Formula Blue ぴぃたぁぱん)は1周目から後続を引き離し、やがてリードを3秒以上に広げるが、序盤でチェーンが外れリタイアを喫してしまう。替わって先頭に立った居附は、背後からじわじわと接近してきた植田晴斗(KC NAGAHARA)をレース終盤に再び引き離し、右手で高々とナンバー1サインを掲げて自身2勝目のチェッカーをくぐった。

 

 「2位の選手に追い付かれた時は、焦って失敗しないよう自分に言い聞かせました」と居附。一方、14歳の植田は全日本デビュー戦での2位獲得にも、「レース序盤に無駄な動きが多くて、終盤はタイヤが残り少なくなってしまった」とやや悔しげな表情だ。3位は前半戦のトップ争いに加わった橙侍槻(Energy JAPAN)。その後方では鎌苅一希(TOP LABO)と津野熊凌大(Scuderia Sfida)が長い接近戦を繰り広げ、ゴール目前の逆転で津野熊が4位を手に入れた。

 

 今年から全日本選手権に加わったFP-3部門は、昨年まで地方選手権として行なわれていたレースだ。FS-125部門と同様に空は晴れ、コースはウェットというコンディションで迎えた決勝では、出走18台のうち6台がスリックタイヤを選択。すると、コースはローリングの間にもみるみる乾き、レースは1周目からスリック勢が支配することとなった。

 

 4番グリッドからオープニングラップで先頭に立ったのは坂。そこに藤井亮輔(Formula Blue ぶるーと)と伊藤僚我(team Farina)が追い付き、やがて藤井がトップを奪った。だが、レース中盤に降り始めた雨が強さを増すと、「雨が降り出しても対応できる余地を残したセッティング」で臨んでいた坂が息を吹き返し、藤井を抜き返して独走へと持ち込んだ。記念すべき“全日本FP-3”の最初のウィナーとなった坂は、「速さでは負けていたけれど(天候の)運もあって勝てました」と笑顔をこぼす。藤井と伊藤の終盤戦の2位争いは、藤井のスピンで決着。ウィナーの坂は48歳、2位の伊藤は15歳、3位の藤井は28歳と、まちまちな年齢の3名が表彰台で祝福を受けた。

 

 同時開催されたジュニアカート選手権・西地域第1戦。FP-Jr部門では井田頼希(Energy Japan)がウェットコンディションの決勝を独走して初優勝、FP-Jrカデット部門では最終ラップに起きたトップ2台のアクシデントによって松本琉輝斗(Energy Japan)が逆転優勝を果たした。

 

全日本FP-3を制した坂は48歳。注目の開幕戦は経験が若さに優った結果となった。

 

FP-3表彰。左から2位伊藤僚我、優勝坂裕之、3位藤井亮輔の各選手。

 

全日本FS-125は居附明利がクラス通算2勝目を飾った。

 

全日本FS-125表彰。左から2位植田晴斗、優勝居附明利、3位橙侍槻の各選手。

 

ジュニアFP-Jrは井田頼希が初優勝を飾った。

 

ジュニアFP-Jr表彰。左から2位小椋梓、優勝井田頼希、3位加藤大翔の各選手。

 

最終ラップに波乱の展開が待ち受けていたジュニアFP-Jr Cadetsは松本琉輝斗が優勝した。

 

ジュニアFP-Jr Cadets表彰。左から2位伊藤聖七、優勝松本琉輝斗、3位佐藤こころの各選手。