鈴鹿で2019年のフォーミュラ3の合同テストが開催

レポート レース

2019年4月2日

ドライバーが入れ替わり、新しい体制が見えてきたフォーミュラ3選手権。全20戦を戦い抜くための第一歩として、11台のマシンが鈴鹿サーキットに集結し、合同テストが行われた。

2019年JAF全日本フォーミュラ3選手権鈴鹿テスト
開催日:2019年3月5~6日
開催地:鈴鹿サーキット

 スーパーフォーミュラの公式合同テストが行われている中、フォーミュラ3の合同テストが3月5~6日の2日間に渡って行われた。

 昨年はシリーズ2位だった悔しさをバネに、オフシーズンには自己を見つめ直し、今回のテストに臨んだカローラ中京 Kuo TOM'Sの宮田莉朋。セッション1は1分51秒285、セッション2は1分50秒773、セッション3は1分51秒611で、全セクションにおいてトップタイムを刻んだ。

「チャンピオンを獲るためにはまず予選でトップタイムを出すこと。続いて決勝のスタートは失敗せずにトップを守り抜くこと。これらを意識して課題に取り組んでいきます。今年は最後のチャンスなので、シリーズチャンピオンしか狙っていません。ヨーロッパF3で戦ってきた海外選手も気になりますが、一番のライバルは自分自身。自分に負けないよう頑張ります」とコメント。

 総合2番手はB-Max Racing with motoparkのサッシャ・フェネストラズ。フランス出身のドライバーで、昨年はマカオGPに初参戦ながら3位表彰台を獲得したという実力者。鈴鹿走行経験が乏しいながらも宮田に迫るタイムを残した。今シーズンの表彰台争いの一角を担う存在と言えよう。

 OIRC team YTBから参戦するシャルル・ミレッシが総合3番手。こちらもフランス出身で、昨年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップで2勝を挙げたドライバーだ。セッションを重ねるごとに安定した走りを見せた。

 その他、今回のテストでは目立たなかったTREEBOND RACINGのエナム・アーメドも含め、海外ドライバーの活躍にも注目が集まるフォーミュラ3。次回、4月3~4日に行われる富士の合同テストを経て、4月20~21日に鈴鹿サーキットで開幕を迎える。

36号車・カローラ中京 Kuo TOM'Sの宮田莉朋は全セッション最速タイムで鈴鹿の合同テストを終えた。
コンマ042秒差で総合2番手の11号車・B-Max Racing with motoparkのサッシャ・フェネストラズ。
7号車・OIRC team YTBのシャルル・ミレッシは1分51秒399で総合3番手となった。

フォト/吉見幸夫 レポート/JAFスポーツ編集部

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