全日本スーパーフォーミュラ選手権開催概要

ニュース レース

2019年3月19日

自動車競技会の運営業務を行う日本レースプロモーションから、2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の競技関連やプロモーション施策等を含めた開催概要について報告があった。

 新型シャシーSF19となり、新たなレースの幕開けとなる2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。3月2日のモースポフェス2019 SUZUKA開催中において、2018年との変更点を中心に説明があった。

 今年は7か国・20名のドライバーがエントリー、シリーズ全7戦を争い、全レース250kmの統一フォーマットで決勝が行われる。また90分のタイムキャップ制を設定。予選はノックアウト方式で、Q2出走車両が12台に変更となった。

 オーバーテイクシステム(OTS)は戦略の多様化を図るべく仕様の変更となった。従来の20秒×5回という使用回数が、上限100秒の時間制に。例えば50秒を2回使うこともできるし、10秒を10回使うこともできる。ただし一度使用すると次の使用までに100秒のインターバルが設けられる。

 またOTSの仕様変更に伴い、ランプの表現も変わった。OTS残り100秒~20秒は緑の点灯、20秒を切ると赤の点灯、すべて使い切ると消灯する。OTS作動時はすばやく点滅し、インターバル中はゆっくり点滅する。

 2018年同様、ヨコハマタイヤのワンメイクで2スペック制(ミディアム/ソフト)を引き続き導入。フロントタイヤが昨年260から270へワイド化され、グリップ力が向上した。

 安全面の強化について、シャシーはモノコックの強化、Tボーンクラッシュを防ぐノーズのローダウン化、安全デバイスのヘイローを導入した。スピードアップの進化に合わせた強化だ。ヘイローの導入に伴い緊急時の救出に関しては、救出技術の向上と平準化を図るために救急スペシャリストのドクター(メディカルエクストリケーションアドバイザー)を全戦に配置する。

オーバーテイクシステムの使用方法がチーム戦略のキーポイントとなるだろう。
俊敏性等を高めるため、フロントタイヤのワイド化が図られた。昨年比で10mmの幅広に。
BSフジで放送される「2019スーパーフォーミュラ選手権」では実況は野崎昌一氏と塩原恒夫氏、ピットレポートは千代勝正氏が務める。

フォト/吉見幸夫、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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