JAF北海道地方選手権・JMRC北海道シリーズ 札幌から始まった恒例の地方選手権表彰式!

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2018年12月25日

JAFカップオールジャパンジムカーナが初上陸するなど、何かと話題が多かった北海道。2018年シリーズの栄誉を称えるモータースポーツ表彰式が、札幌市内で開催された。

JAF北海道地方選手権・JMRC北海道シリーズ
2018年モータースポーツ表彰式

開催日:2018年12月1日
開催地:札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)
主催:JAF北海道本部、JMRC北海道

 JAFモータースポーツ表彰式が東京・渋谷で行われた翌日の12月1日(土)、北海道札幌市にある「札幌コンベンションセンター」にて、毎年恒例の、JAF北海道地方選手権及びJMRC北海道シリーズのモータースポーツ表彰式が開催された。

 表彰式では、JAF北海道ラリー選手権やJAF北海道ジムカーナ選手権、JAF北海道ダートトライアル選手権のほか、TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race北海道やザウルスJr.、VITA-01を始めとしたJMRC北海道レースシリーズや、JMRC北海道ラリーシリーズ、JMRC北海道ジムカーナシリーズ、JMRC北海道ダートトライアルシリーズ、JMRC北海道サーキットトライアルシリーズ、JMRC北海道オートテストシリーズの2018年上位入賞者に対するシリーズ賞典の授与が行われた。

 228名の表彰対象者が招かれた式典では、主催者代表としてJAF北海道本部の小池雅一事務局長やJMRC北海道の中田省吾運営委員長の挨拶が行われ、JAFモータースポーツ部の村田浩一部長による乾杯により、賑やかなパーティがスタートした。

 各カテゴリーの表彰のほかにも、2018年の北海道モータースポーツとJMRC発展に寄与した石狩市や、ジムカーナでお馴染み「ジムキタ」の陶山護氏に積極的な広報活動への謝意を表する感謝状が贈られた。また、2018年JAF全日本ラリー選手権JN4で、自身初の全日本タイトルを獲得した関根正人選手も登壇して、花束贈呈が行われた。

 カテゴリー毎に用意されたテーブルに着席するスタイルのパーティでは、競技会場とは異なるドレスアップした出で立ちに、思わず祝賀ムードの会話が弾んでいた。最後に行われた豪華賞品を争奪する抽選会も行われ、JMRC北海道の西野義人副運営委員長の挨拶で閉会。各カテゴリーのチャンピオンの集合写真撮影の後に、全員が集まった集合写真も賑やかに行われ、参加者は翌年の競技会場での再会を誓って表彰式会場を後にした。

JAF地方選手権チャンピオンには盾とカップが手渡された。岡村巧選手は初タイトル。
北海道モータースポーツの発展に寄与した石狩市に対して感謝状が贈られた。
ジムカーナのライブ中継を担当した陶山護氏にも普段の広報活動に対する感謝状を贈呈。
全日本ラリーJN4で初戴冠したセキネンこと関根正人選手には花束が贈呈された。
表彰式の最後に行われた抽選会では活動に役立つモータースポーツグッズが目白押し。
プロカメラマンの脇にズラリと並んで、一緒に戦う仲間たちの晴れ姿を撮影する。
JAF北海道ジムカーナ選手権PN-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは米澤匠選手。
JAF北海道ジムカーナ選手権SH-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは阿戸幸成選手。
JAF北海道ダートトライアル選手権FF-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは内藤修一選手。
JAF北海道ダートトライアル選手権FF-2/4WD-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは川口昭一選手。
JAF北海道ダートトライアル選手権RWD表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは古谷欣竹選手。
JAF北海道ダートトライアル選手権4WD-2表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは小林茂則選手。
JAF北海道ラリー選手権RA1ドライバー表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは岡村巧選手。
JAF北海道ラリー選手権RA1ナビゲーター表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは岡部謙伸選手。
JAF北海道ラリー選手権RA3ドライバー表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは金藤公人選手。
JAF北海道ラリー選手権RA3ナビゲーター表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは宇野祐哉選手。
JAF北海道ラリー選手権RA5ドライバー表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは松波克知選手。
JAF北海道ラリー選手権RA5ナビゲーター表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは高橋芙悠選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・チャンピオンPN-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは米澤匠選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・チャンピオンSH-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは阿戸幸成選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・ミドルR-ECO表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは向中野涼選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・ミドルR-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは綱島寛太選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・ミドルR-2表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは後藤洋右選手。
JMRC北海道ジムカーナシリーズ・ミドル86/BRZ表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは目黒賢一選手。
JMRC北海道オートテストシリーズATクラス(左)とMTクラス表彰登壇者の皆さん(右)。ATチャンピオンは清野断選手。MTチャンピオンは大貝進一選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・チャンピオンFF-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは内藤修一選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・チャンピオンFF-2/4WD-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは川口昭一選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・チャンピオンRWD表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは古谷欣竹選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・チャンピオン4WD-2表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは小林茂則選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・ジュニアJ-1表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは池田雅将選手。
JMRC北海道ダートトライアルシリーズ・ジュニアJ-2表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは高山繁選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA1ドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは岡村巧選手。チャンピオンRA1ナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは岡部謙伸選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA2ドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは高桑昌基選手。チャンピオンRA2ナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは山口昌洋選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA3ドライバー表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは金藤公人選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA3ナビゲーター表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは宇野祐哉選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA4ドライバー表彰登壇者(左)。チャンピオンは米屋賢吾選手。チャンピオンRA4ナビゲーター表彰登壇者(右)。チャンピオンは中村朝子選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA5ドライバー表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは松波克知選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・チャンピオンRA5ナビゲーター表彰登壇者の皆さん。チャンピオンは高橋芙悠選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・ジュニアRA3ドライバー表彰登壇者(左)。チャンピオンは牛田啓太選手。ジュニアRA3ナビゲーター表彰登壇者(右)。チャンピオンは塩津顕選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・ジュニアRA4ドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは石井裕也選手。ジュニアRA4ナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは荒谷みゆき選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・ジュニアRA5ドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは近藤拓選手。ジュニアRA5ナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは松本真直選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・K-Carドライバー表彰登壇者(左)。チャンピオンは谷岡一幸選手。K-Carナビゲーター表彰登壇者(右)チャンピオンは吉川高利選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・スノーチャレンジ2WDドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは小野圭一選手。スノーチャレンジ2WDナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは小野寺由起子選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ・スノーチャレンジAWDドライバー表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは佐藤友治選手。スノーチャレンジAWDナビゲーター表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは佐々木智也選手。
JMRC北海道レースシリーズTOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race北海道表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは阿部晃久選手。SAURUS Jr.北海道表彰登壇者の(右)。チャンピオンは阿部晃太選手。
JMRC北海道レースシリーズN1-1000北海道表彰登壇者の皆さん(左)。チャンピオンは中村高幸選手。VITA-01表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは今野訓昌選手。
JMRC北海道サーキットトライアルシリーズTB-1表彰登壇者(左)。チャンピオンはリエ選手。TB-2表彰登壇者(右)。チャンピオンは小野寺俊選手。
JMRC北海道サーキットトライアルシリーズTB-3表彰登壇者(左)。チャンピオンは川西皓樹 選手。TB-4表彰登壇者の皆さん(右)。チャンピオンは笠原康彦選手。

2018年JAF北海道選手権チャンピオンインタビュー

JAF北海道ダートトライアル選手権4WD-2「初」チャンピオン小林茂則選手

 序盤のスノーイベントを連勝して波に乗った小林選手は、その後イーストジャパンオフロードスタジアムとスナガワで3勝を挙げ年間5勝で初タイトルを獲得した。この4WD-2クラスは島部亨選手や古沢聖樹選手ら全日本級のベテランがひしめく激戦区だが……。
「今回は周りの方々にアクシデントが起きたから獲れたようなものですよ。大昔はEP82スターレットなどでダートをやってて、弟も一緒に走ってました。ですが、仕事柄、夏場にシリーズを追えない状況となったため、しばらくスノーイベントだけ走ってました。
 4年前にエボⅨを購入して、3年前からシリーズを追えるようになったんですが、その後はタイトル争いが最後までもつれる状況が続いたので、人生に一度はチャンピオンを獲りたいなと思うようになりました(笑)。2017年のオフに車高とデフを仕様変更したことで、皆さんと同じ様なタイムが出るようになったことも大きいですね。
 今回で目標を達成してしまったので、実はモチベーションが下がり気味です(笑)。でも、島部さんがご近所で、一緒にダートラに出かけないと、お互い活動停止になってしまうため(笑)、2019年は全日本ダートラにスポット参戦したり、スナガワ開催のJAFカップダートラ参戦を目指して地区戦を戦いたいですね」。

JAF北海道ラリー選手権RA1ドライバー「初」チャンピオン岡村巧選手

 ベテランラリーストとして知られる岡村選手もJAFタイトルは初。以前はアルトワークスで活躍していたが、単身赴任先で面白さを知ったダートラに3年間挑み、生活が落ち着いた2018年、ZC31Sスイフトスポーツを競技車両に仕立てて、ラリーに復活した。
「ダートラは3年続けてシリーズ2位だったのもあって(笑)、チャンピオンってのを意識し出したんだよね。実は2019年は活動休止しないといけなかったので、2018年は目標をRA1のチャンピオン獲得に定めて、苦手なスノーラリーから出たんです(笑)。テーマは『最後までシリーズを追えるように』。ラリーは完走しないと何も残らないからね。
 このクラスには”雲の人”の田中伸幸さんがいるから、タイトル争いなんて厳しいとは思ってたけど、成立した大会で伸幸さんが1位じゃなかったのもあって……。特に第6戦の蘭越は自分が出られなくて、伸幸さんじゃなくて和田誠さんが勝った。仕事中も気が気じゃなかったんだ(笑)。そういう偶然が重なって獲れたチャンピオンですよね。
 伸幸さんは本調子じゃなかったと思うけど、一緒に戦えて良かったです。2019年はナビの岡部クンがクルマに乗せてくれるというので、またダートラに復活できればいいなと思ってます」。

JAF北海道ラリー選手権RA1ナビゲーター「初」チャンピオン岡部謙伸選手

 モータースポーツ歴は2年の岡部選手。ドライバーの岡村選手は職場の同僚で、出会って以来、巧な話術でこの世界に引き込まれマーチ12SRからZC32Sスイフトスポーツのダートラ車に乗り換えている。右も左も分からない状態でのナビ初挑戦となったが……。
「ダートラには参戦してましたが、ラリーのことは、WRCを見ていた程度にしか知らなくて、『TC』の意味すら分かってませんでした。ラリーのことは岡村さんがイチから教えてくれて、主催ラリーでは0カーの横乗りも体験させてくれました。
 いざ実戦に出てみたら、ナビゲーターは面白かったですね。逆にラリードライバーは無理かも、って思ってきました(笑)。やっとロストせずに読めるようになったレベルなので、まだまだ未熟者。今回のチャンピオンは岡村さんに獲ってもらったようなものです。
 ということで、今度は自力でチャンピオンを獲りたい。2019年は岡村さんがお休みなので、まずはダートラでダブルエントリーして、岡村さんに追い付きたいですね。岡村さんにライバルとして認められて、自分の力でトロフィーを貰いたいと思ってます!」。

JAF北海道ラリー選手権RA3ドライバー「初」チャンピオン金藤公人選手

 ラリー北海道にレギュラー参戦を続け、2017年にはニュージーランドの国際ラリーにも参戦した金藤公人選手。医師という職業柄、忙しい毎日を送っているが、2018年は北海道選手権を追いかけ、7戦中3戦を勝利してJAF北海道RA3の初タイトルを獲得した。
「出身の近畿時代にはチャンピオンも獲ってるんですが、約10年前に北海道に移ってからは、職業柄、定期的にラリーに出るのが難しくて、年イチ参戦でした。最近では少し時間的なゆとりも出てきたので、近くて遠かった北海道選手権に出てみようと思ったんです。
 2017年は、2回出たラリーで連勝して、チャンピオンが獲れそうになっだけどダメだったので、それが悔しかったんですよね(笑)。タイトルに固執はしてなかったんですが、せっかく出るならチャンピオンを狙って、と思って2018年はシリーズを追いました。
 RA3は松倉拓郎選手や室田仁選手ら実力者がいて、レベルの高い面白いクラスでした。いい勝負ができたと思うけど、タイム的には負けてるので、そこが悔しいところですね。2019年は再びニュージーランドに挑戦したい。今度は評判がいい南島のラリーですかね。地区戦は休もうか出ようか、悩んでますが、出られる範囲で挑戦しようと思います」。

JAF北海道ラリー選手権RA3ナビゲーター「初」チャンピオン宇野祐哉選手

 RA3ドライバー金藤選手のナビゲーターとして初タイトルを獲得した宇野選手。実は金藤選手と職場が一緒で、医療の業務に従事している。もともとはダートラドライバーだったが資金難で活動休止。金藤選手に声を掛けられてラリーの世界に足を踏み入れた。
「ダートラはジュニア戦でチャンピオンを獲ったので続けたかったんですが、人生の岐路でもあったので活動休止しました。ラリー北海道の手伝いにはダートラ参戦中もよく行っていたので、そこで色々とご縁ができてラリーナビの道に入りました。
 ナビの仕事は面白いですね! 思った通りにクルマが走ってくれたときの喜びったらないですよ(笑)。2017年から金藤先生と組んでいますが、最初はぶっつけ本番でした。でも、金藤先生のペースノートは分かりやすくて、リーディングのタイミングや強弱などをイベントごとに調整していった感じです。そして、RA3クラスの方々は皆さん仲がいいので、ナビ仲間の方々にも色々教えていただきました。
 ラリーは距離もあるし色んな道を走れるし、ホントに面白いんですが、自分としては、自分の力に集中して走るトライアルの方が好きなんです。ということで、ラリーとダートラをできれば両立させたい。やるからには勝ってチャンピオンを獲りたいです。
 ナビとしては、距離が長いラリーでも動じない、冷静さやリカバリー力を兼ね備えて、ドライバーが気付かないところに気付けるようなナビゲーターを目指したいですね」。

JAF北海道ラリー選手権RA5ドライバー「初」チャンピオン松波克知選手

 CE9Aランサーを駆り、2006年全日本ダートラのスナガワで初優勝した松波選手。以来、全日本ダートラに主軸を移し、ダートラ場でカベ走りを披露するなど、激しい走りで注目を浴びた。近年は道内のラリーに活躍の場を移した松波選手。2018年は7戦中5勝を挙げ、6年連続チャンピオンの強者・山田健一選手の7連覇を止め、初タイトルを獲得した。
「セキネンさんに誘われて始めたラリーですが、今ではすっかりハマってます(笑)。2017年はJMRCではチャンピオンだったんですが、JAF戦では獲れませんでした。
 大会に出られないこともあったり、競り負けたことも多かったので、近年の自分のラリー活動に納得がいってなかったんですよ。ダラダラ続けるのもイヤだったので、2018年は序盤戦のスノーから参戦して、シリーズを狙っていきました。
 実は、クルマもダートラ車の延長だったので、2018年はラリー寄りにセットアップを見直しました。これはずっと温めてきたセットで、以前は山田選手と競り合える感じだったのが、少しずつタイム差が広がっていく感じにもっていけたのも大きかったですね。
 第5戦のEZOで、道から落ちてクルマが前後グッチャグチャになったんです。次の大会まで1か月なかったんですが、結局直して、出た大会で優勝できたんです。ラリー中にイケそうな感触があって、そのまま勝つことができたので、何か得られたような気がします。
 ペースノートについても、少しスキルが上がってきた実感があります。正直、今でもブレてますが(笑)、ずっとダートラをやってきたので、発想がやっぱり『全部全開!』だったんですよ。それがラリーのおかげで、自分を少しコントロールできるようになって、バランスや配分を考えたり、抑えることを覚えたんです(笑)。ショップのお客さんにもタイムを出してほしいので、今回確認できたセットアップがうまくフィードバックできたら嬉しいです。色々ありましたが、2018年は一回り大きくなれた気がしますよ!」。

JAF北海道ラリー選手権RA5ナビゲーター「初」チャンピオン高橋芙悠選手

 北海道大学自動車部所属で2017年はJMRC北海道ラリージュニアRA4ナビチャンピオンを獲得した高橋選手。ダートラ車のCJ4Aミラージュも所有する「走れるナビ」だが、地方選手権を意識するようになったのは、国際ライセンスを取るためだったという。
「ラリーのナビゲーションは、自動車部で教えてもらった以外はほぼ独学でした。そんな状況で2勝してRA4チャンピオンを獲れた2017年のシリーズ表彰式で、松波選手に会って『乗らない?』って誘われたのがコンビを組んだキッカケです。
 ラリーはナビ経験しかなかったですし、この世界も経験が浅いので、とにかく最初は必死で自分のことだけで精一杯でした。ベテランの山田健一選手たちを相手に、いきなりトップ争いとかシリーズ争いに放り込まれて、秒単位の争いを経験することになりました。
 ゼロをプラスにすることは気持ち的にはラクなので、何とか対応してきたんじゃないかと思いますが、ナビゲーションはまだまだで、やっぱり後半戦ではプレッシャーを感じました(笑)。JAFとJMRCでポイント計算も違うので、シリーズ後半戦では周りの方々が気にしてくれたり、計算してくれたりしたので、ありがたかったですね。
 一戦一戦、真剣に向き合ってガムシャラにやってきたら、チャンピオンをいただけたという感じです。松波選手はもっと褒めてくれるかと思ったら、そうでもありませんでしたけど(笑)。隣に乗っていて恐怖感はなかったです。楽しそうなのでドライバーもやってみたい。でも、2019年は大学の卒業なので、まずは人生を決めないと、と思ってます」。

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