フォーミュラEがその走りを日本のファンに初披露

レポート その他

2018年12月21日

今年で21回目となる「NISMO FESTIVAL」が、12月2日、富士スピードウェイにおいて開催され、前年を上回る3万1,500人のファンが集まった。

 今回の目玉となったのは、12月に開幕するFIAフォーミュラE選手権用のマシンで、リザーブドライバーである高星明誠がドライブして、大勢のファンの前でデモ走行を行った。この走行は単独ではなく、2台の市販の日産リーフNISMO、そして2日前に突然発表されたレーシングカー仕様の2台のリーフNISMO RCと計5台で行った。排気音のしない不思議な雰囲気とラジコンのようなモーターとタイヤの音は新しいモータースポーツ時代の到来を知らせていた。会場では参戦ドライバーとなったオリバー・ローランド、シミュレータードライバーとなったヤン・マーデンボローも紹介された。

 今年は日産のモータースポーツ活動が60周年ということで、1958年のオーストラリア1周ラリーに出走したダットサン1000セダン「富士号」も走行。「NISSAN Racing DNA」として、これまでの60年間に活躍してきたラリーカーやレーシングカーがパレード走行を行った。また、レーシングコースでは例年おなじみの、NISMOカーのパレード、Zチャレンジエキシビションレース、ヒストリックカーエキシビションレース、NISMO GP、同乗走行&サーキットサファリ、グリッドウォークなどが行われ、スタンドが沸いた。

 グランドスタンドの裏ではトークショーやサイン会、またコクピットライド、ピットワークシミュレーション、キッズライドなど、子どもたちも楽しめる体験イベントも開催された。限定ミニカー、グッズ、ガレージセール、パーツセールなどは毎年多くのファンを集めるが、こちらにも朝早くから行列ができた。パドックは多くのショップやチームがテントを連ね大勢のファンで賑わったが、大森ファクトリーのブーステントには、再発売されることになったGT-Rのパーツ類が展示され、多くのGT-Rオーナーが興味深そうにパーツを覗き込んでいた。

 フィナーレでは来年のニュルブルクリンク24時間に参戦予定のGT-R NISMO GT3を近藤真彦監督がドライブして登場。今年のS耐ST-Xでチャンピオンを獲得したGTNETのドライバーが表彰を受けた。終日曇天で気温も上がらない富士だったが、熱いファンたちが最後の最後までスタンドで声援を送っていたのが印象的だった。

2018〜2019シーズンのFIA フォーミュラE選手権に参戦するマシンが登場。ドライバーを務めた高星明誠がそのインプレッションを語った。
NISSANのマシンを今年、ドライブしたトップドライバー達によるサイン会も多くのファンを集めた。
GT-Rを使用してのピットワークシミュレーションでは、本番さながらのピット作業が行われ、好評を博した。
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