ルマン優勝車、WRCチャンピオンカーが登場!富士SWに4万3,000人が集まる

レポート その他

2018年12月21日

シーズンオフに入った国内モータースポーツシーンだが、今年も自動車メーカー主催によるモータースポーツフェスティバルが相次いで開催された。その様子をお届けしよう。

 11月25日、富士スピードウェイにおいて、トヨタのモータースポーツファン感謝イベント「トヨタ・ガズー・レーシング・フェスティバル(TGRF)」が開催され、4万3,000人ものファンを集めた。

 晴天に恵まれた朝、9時15分に始まったウェルカムセレモニーには、WEC(世界耐久選手権)のル・マン24時間を初制覇したトヨタTS050ハイブリッド、WRC(世界ラリー選手権)でメイクスチャンピオンを獲得したトヨタ・ヤリスWRCが登場。さらに、SUPER GT/GT500のレクサスLC500、スーパーフォーミュラのSF14のほか、次期スープラの「GRスープラ・レーシングコンセプト」がサプライズ車両としてコースを走行。そして真っ白なトヨタ・センチュリー「センチュリーGRMN」が小林可夢偉の運転でサプライズ登場。すると後部ドアから現れたのは豊田章男トヨタ社長だった。これまではドライバーの”モリゾウ”としての参加だったが、社長としての参加はこれが初めてのことになった。

 イベントプログラムは次々と趣向を凝らして進んでいく。ホームストレートではドリフトエクストリーム、往年のレーシングスポーツカーであるトヨタ7のメモリアルラン、STIの車両も加わったニュルブルクリンク24時間参戦車両のデモラン、ヴィッツレースのグランドファイナル戦、スーパーフォーミュラとSUPER GTのデモラン、サーキットサファリそしてサーキットタクシーなどが行われた。イベント中盤には、WECのトヨタTS050ハイブリッドと中嶋一貴、小林可夢偉、トヨタ・ヤリスWRCとオット・タナック、マルティン・ヤルヴェオヤ、そして章男社長、GAZOO Racingカンパニー友山茂樹プレジデントが登場し、今シーズンを振り返り、集まった大勢のファンに感謝した。

 そして場内3か所にSSを設置して行われたのは「TGRF ラリー選手権」。WRCでメイクスタイトルを獲得したヤリスWRCを駆るオット・タナックがジャンプやスピンターンなどの妙技を披露した。さらには国内選手権を戦うトヨタとスバルのラリーカーも登場した。また駐車場を利用して日野レンジャーやランドクルーザーが走る「ダカールエクスペリエンス」も実施され、これは同乗走行も行われた。

 もちろんピットには数々の新旧レーシングカーが展示され、グランドスタンド裏ではドライバーのトークショーもカテゴリー別に行われた。盛りだくさんのイベントは夕方に終了。入場無料ということもあり、多くのファンを集めたが、ル・マン24時間制覇、WRCメイクスタイトル獲得という大きな収穫のあった2018年を締め括る盛大なイベントとなった。

ル・マンを制したTS050ハイブリッドをはじめ、国内外で活躍したTOYOTAのトップマシンが勢揃いした。
WRCでメイクスチャンピオンを獲得したヤリスWRCも登場。そのハイパフォーマンスの一端を披露した。
GRスープラ・レーシングコンセプトもサプライズで登場。会場のボルテージも一気に跳ね上がった。
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