OK部門は昨年に続き佐藤蓮がチャンピオン確定

レポート カート

2018年11月22日

全日本カート選手権は鈴鹿で2018シリーズ最後の大会が開催され、OK部門では佐々木大樹選手(TONYKART RACING TEAM JAPAN)が2連勝、佐藤蓮選手(Drago CORSE)がシリーズチャンピオンとなった。

FS-125部門は高口大将が、OK部門は佐藤蓮がチャンピオンを確定させた。

2018年JAF全日本カート選手権OK部門 第9戦/第10戦
2018年JAF全日本カート選手権FS-125部門 東西統一競技会

開催日:2018年11月17~18日
開催地:鈴鹿サーキット国際南コース
主催:SMSC

 OK部門でチャンピオン獲得の権利を持って鈴鹿大会に臨んだのは佐藤、名取鉄平(Team Birel ART)、三村壮太郎(Crocpromotion)、高橋悠之(TONYKART RACING TEAM JAPAN)、佐々木の5選手。佐藤選手と三村選手はヨコハマ(YH)タイヤを、他の3名はブリヂストン(BS)タイヤを使用しており、白熱するタイヤ開発競争もいよいよ決着の時を迎えた。

 タイムトライアルから第9戦の予選まではBS勢が優勢。そして第9戦の決勝が始まると、ポールの佐々木選手は盤石の走りでレースをリードして、野中誠太選手(ALJ Super Winforce RT)とともにBS勢のワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 一方、耐久性に自信を持つYHのドライバーたちは、レースが中盤戦に差し掛かったあたりからグイグイとポジションアップ。三村選手が12台抜きで3位フィニッシュを遂げ、1周目のアクシデントで14番手に後退した佐藤選手も4位でチェッカーを受けた。これにより佐々木、名取、高橋の3選手はタイトル獲得の可能性が消滅。チャンピオン争いは佐藤選手と三村選手のYH勢ふたりに絞られた。

 第10戦の予選は、佐藤選手が6番グリッド、三村選手が26番グリッドからのスタートだ。佐藤選手がこのヒートを3位にまとめたのに対して、三村選手は懸命の挽回も10位どまりに。この時点で佐藤選手の2年連続チャンピオンが確定した。

 2018シリーズの末尾を飾る第10戦決勝。勝利でチャンピオンに花を添えたい佐藤選手は、またもレース中盤から追い上げを始め、残り5周で佐々木選手をパスして先頭に立った。しかし、佐々木選手は最終ラップに狙い澄まして佐藤選手を再逆転、歓喜のガッツポーズで今季4勝目のチェッカーをくぐった。

 佐藤選手の戴冠とともに、ヨコハマは最高峰カテゴリー参戦11年目で初めて、悲願だったチャンピオンタイヤの栄誉をつかみ取った。

 同時開催のFS-125部門最終戦は、東西統一競技会としての開催だ。大量55台が出走したレースを制したのは渡会太一選手(K.SPEED WIN)。大集団のバトルを勝ち抜き、開幕戦以来の今季2勝目を果たした。

 一方、ポイントリーダーとしてこの一戦に臨んだ清水英志郎選手(Formula Blue Team Nagao)は、予選でエンジントラブルに見舞われまさかの予選落ちに。チャンピオンは3位でフィニッシュした高口大将選手(Drago CORSE)のものとなった。

鈴鹿で2連勝を飾った佐々木大樹。タイトル獲得には至らずとも今季4勝の強さを発揮。
予選3番手スタートの渡会太一が序盤のデッドヒートから抜け出し、東西統一競技を制した。
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