九州の名手、橋本和信が地元恋の浦で7年振りにJAFカップを制覇!
2018年11月9日
シーズンを締め括る年イチのビッグイベント、JAFカップダートトライアルが九州恋の浦で開催され、SC2クラスでは熊本の“ランエボ・マイスター”橋本和信が全日本のトップランカーを抑え、優勝を飾った
2018年JAFカップオールジャパンダートトライアル
開催日:2018年11月3~4日
開催地:スピードパーク恋の浦
主催:MSH、RASCAL、TOBIUME
全国各地区を代表するトップドライバーと全日本ドライバーが一堂に会する年に1度のオールスター戦、2018年JAFカップオールジャパンダートトライアルが、九州スピードパーク恋の浦で開催され、11月初旬の週末3〜4日に総勢93台のエントリーを集めた。出走時間の午前8時45分時点で気温13℃の微風、散水車の水もすぐに干上がるほどの乾燥したコンディションで競技は進み、各クラスとも午後に大きくタイムアップする実質2本目勝負の1日となった。
昨季からJAFカップに新設されたWomenクラスは、近畿のランサー使いである人見雅子(DL・Konti-Beスイフト)が「緊張のあまり」1本目でミスコースを喫するも、2本目でただ一人、2分切りとなる1分59秒237を記録してぶっちぎりの優勝。全日本ランカーが登場し、地区戦チャンプ勢との熾烈なタイムバトルを展開したPN1クラスは、広島の太田智喜(DLワコーズクスコデミオ508)、青森の工藤清美(工藤ホンダDLワコーズフィット)ら全日本の猛者たちが次々とベストタイムを更新する。
2本目に入ると工藤のGK5フィットが唯一の1分51秒台をマークし優勝。「今季はフィットに乗り換えて何とか勝ちたいと思っていたので、最後にJAFカップが獲れてよかったです。1700km、22時間かけて自走してきた甲斐がありました(笑)」と喜びを語った。続くPN2クラスも、ZC33Sスイフトをドライブした全日本組の一人、河石潤(モンスタースポーツDLスイフト)が完勝した。
若手登竜門ともいうべきN1クラスでは、九州チャンピオンで今季の地区シリーズ第4戦ではオーバーオールでの勝利も飾った優勝候補の橋本英樹(DLミヨシDXLインテグラ)が、いきなり1本目にロールオーバーでリタイヤの大波乱。最終走者の濱口雅昭(ダンロップ 三和 インテグラ)が2本ともにベストで勝利した。続くN2は全日本同様に"南北対決"となったが、北海道の北條倫史(DLitzzNUTECランサー)を迎え撃った地元・九州の岸山信之(itzz☆DLルーカスランサー)が、「恋の浦から自宅まで15分」という地の利を活かし、全日本のリベンジとなる優勝を飾っている。
吸排気改造OKのSA1クラスは、全日本王者の小山健一(A DLベリティーMSシビック)が今季、開幕2連勝を含むシーズン4勝の貫禄を見せつけ、両ヒート完全制圧で勝利。4WDのSA2クラスも、全日本で今年からSA2に移籍し2勝を挙げている黒木陽介(MJTGulf五組DLランサー)が美しいスライドコントロールを披露し、こちらは1本目のタイムで激戦区を制している。
そしてナンバーなし改造車となるSC1は、全日本の後半戦で"上がり5連勝"を達成した山崎迅人(YHゲンシンMAXミラージュ)が、ライバル勢のトラブルにも乗じて2ヒートを制覇。全日本2連覇とJAFカップ3連覇という偉業を達成した。SC2は全日本の大ベテラン梶岡悟(DL・レイズ・ingsランサー)を下した地元勢の橋本和信(MSHブレインズDLランサー)が2本目にオーバーオール・ベストを記録し、2011年以来となるJAFカップを手に。九州のランエボマイスターの貫禄を見せた。トリを務めたスーパー改造マシンが揃うDクラスは、今大会、最終走者を務めた全日本ドライバーの河内渉(YHATSKY☆BKランサー)が優勝。同じ広島の僚友で勝利を逃した梶岡のリベンジを最後の最後で飾ってみせた。
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