KeePer TOM'S LC500が今季2勝目! ポイントリーダーに並ぶ

レポート レース

2018年10月24日

10月20~21日、オートポリスにおいてSUPER GTシリーズ第7戦が300kmレースとして開催され、予選5番手の#1「KeePer TOM'S LC500」(平川亮/ニック・キャシディ)が逆転で今季2勝目を挙げて、ポイントリーダーに並んだ。またGT300クラスでも#96「K-tunes RC F GT3」(新田守男/中山雄一)が予選10番手から大逆転の今季2勝目を挙げた。

GT500の予選はトップ3をNSX-GTが占めたが、終わってみるとLC500が表彰台を独占。優勝のKeePer TOM'S LC500はチームランキングのトップタイ。

2018 SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS GT 300km RACE
開催日:2018年10月20~21日
開催地:オートポリス(大分県日田市)
主催:株式会社GTアソシエイション、APC、株式会社オートポリス

 3年ぶりに秋の開催となった九州ラウンド。20日朝の公式練習は曇天であったが、徐々に雲も取れて公式予選は気温15℃、路面温度34℃というコンディションになった。

 公式練習からホンダNSXとレクサスLC500が好調だったが、5台がコースレコードを更新する中、#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/伊沢拓也)が今季2回目のポールポジションを獲得するなど、ホンダ勢がトップ3を独占。日産GT-R勢は4台全車がQ1落ちとなるなど、空力面での不調を露呈した。GT300クラスでは#25「HOPPY 86 MC」(松井孝允/坪井翔)が今季2回目のポールとなった。

 65周の決勝レースは、21日の14時8分にスタート。序盤に躍進を見せたのが予選4番手の#36「au TOM’S LC500」(中嶋一貴/関口雄飛)の中嶋で、オープニングラップで3番手を奪うと12周目の1コーナー手前でトップに立った。

 20周目にGT300車両の接触で1台がコースサイドで身動きが取れなくなり、これを回収するためにセーフティカーが導入され、隊列の長さは一気に縮まった。24周完了時に再スタートが切られ、ここからルーティーンピットインを始める車両が現れ、#1 LC500も26周目には暫定の2番手へ浮上した。

 29周でTOM'Sの2台が同時にピットイン。33周で暫定トップの車両がピットインすると、2ピット作戦の#19「WedsSport ADVAN LC500」(国本雄資/山下健太)がトップに立ったが、これが41周で2度目のピットインを行うと、#36 LC500が再びトップに躍り出た。

 そして60周目に同じTOM'Sの#1 LC500がトップに上がり、#1、#36の順でTOM'Sの1-2フィニッシュ。トップ4台をレクサス勢が占めた。この結果、#1 LC500は#100「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/ジェンソン・バトン)と同点でポイントリーダーに並ぶ形となった。またチャンピオン争いも#100 NSX、#1 LC500、#36 LC500(関口)、#8 NSXの4台に絞られた。

 GT300クラスは、前半は#25 86がトップを守っていたが、後半に選んだタイヤが路面に合わず後退。予選10番手の#96 RC Fは前半に6番手まで順位を上げていたが、セーフティカー導入時にトップまでの距離が縮まった。またピット作業を40周まで遅らせ、ピットワークも迅速に終えたことで43周目にはトップに返り咲き、そのまま逃げ切り優勝を果たした。GT300もチャンピオン争いは6台に絞られた。

K-tunes RC F GT3の新田守男はこれで通算優勝20回目となり、高木真一の持つGT300最多勝記録に並ぶ快挙を成し遂げた。
チャンピオン争いの望みを最終戦に繋げた、左からGT300の新田守男/中山雄一と、GT500のニック・キャシディ/平川亮。
ページ
トップへ