レース

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2018-10-16
最終戦は逆転で制したF3王者・坪井翔 年間最多勝利記録の更新で有終の美!

 

2018年JAF全日本フォーミュラ3選手権第18戦・第19戦
開催日:2018年10月12~14日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ(株)、FISCO-C

 

富士スピードウェイのFIA世界耐久選手権(WEC)で併催されたJAF全日本フォーミュラ3選手権最終ラウンドは、両大会で圧巻の走りを披露した坪井翔が2連勝で締めくくった。

 

 FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦のサポートレースとして開催された全日本フォーミュラ3選手権第18戦と第19戦。プラクティスは金曜に2回行われたのみで、土曜の予選セッションと第18戦決勝、日曜の第19戦決勝は、練習走行なしで挑むことになった。

 

 そのため、いつもより短い時間で本番モードの構築が必要になり、特に早朝まで降り続いた雨の影響を受けた第19戦決勝は、15周という短いレースとなったこともあり、より高い集中力が求められる、一年戦ってきた成果を試されるレースとなった。

 

 第18戦と第19戦のグリッドは30分の予選のベストタイムとセカンドベストで決定される。曇り空のドライコンディションで始まった予選セッションは、入念なタイヤウォームアップをこなした時点での赤旗提示となったため、残り20分での仕切り直しとなった。

 

 再開直後に1分34秒台のベストを出してきたのは坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。その後もコンマ単位で自己タイムを更新し続け、1分33秒905を計測した後にピットイン。再びアタックを開始するとコースレコードとなる1分33秒309をマーク。セカンドベストも坪井が奪取して、第18戦と第19戦の両方のポールポジションを獲得した。

 

 土曜の夕方に行われた第18戦決勝。ドライ路面での21周のレースは坪井が好スタートを決めた。坪井の後方には2番手の宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が続いたが、1コーナーに入ったところで、3番手スタートでイン側を走っていた片山義章(YTB F318)が宮田の右サイドと接触。

 

 これで宮田がスピンしてしまい、片山もスロー走行。そこに金丸悠(B-MAX RACING F3)と笹原右京(THREEBOND)が避けきれず玉突き衝突。笹原は左フロントを破損してリタイア、金丸もペースダウンを余儀なくされてしまった。

 

 1コーナーの混乱をよそに逃げを打った坪井は、周回ごとにファステストを更新する一人旅。その後方では、10番グリッドの三浦愛(EXEDY B-MAX F317)が4番手を走るなど、混乱を避けた選手たちが、このチャンスをモノにするべく各所で競り合いを演じた。

 

 大湯都史樹(TODA FIGHTEX)と阪口晴南(TODA FIGHTEX)による同門対決を制した阪口が2番手に上がる。そして、9番グリッドからスタートしていた河野駿佑(Hub Auto F318)は、阪口を追っていた大湯が遅れ出したことからストレートでのスリップ合戦に発展。各所で大湯と横並びのバトルとなり、残り1周で3番手をもぎ取った。

 

 トップの坪井は、最終的には後続に20秒以上もの差をつけてフィニッシュ。今シーズン11連勝、年間最多勝利記録となる16勝目を飾った。2位は第7戦以来の表彰台となる阪口、3位には全日本F3では初表彰台を獲得した河野が入った。

 

 日曜の朝に行われた第19戦決勝。早朝まで降った雨の影響で路面はウェット。雨は上がっていたが日照は少なかったため、各車ウェットタイヤ装着での最終戦となった。

 

 スタートは各車が慎重な動き出しとなり、坪井が出遅れてしまう。そのスキを突いたのは、今年最後のレースで坪井に一矢報いたい宮田。1コーナー進入では前に出るも、アウト側から坪井に並ばれてしまう。

 

 しかし、宮田は立ち上がりでうまくラインを封じてトップに立つ。2コーナー以降では3番手スタートの笹原も首位争いに参戦。まだまだ水煙が上がる状況にも関わらず、コース幅を一杯に使った三つ巴のバトルが展開された。

 

 後続では戸田レーシング勢がドッグファイト。大湯と阪口が4番手争いを始める。特に阪口は展開によってはシリーズ3位浮上の可能性も残されていたことから、短いレースの中で、いち早くポジションを上げていきたいところだ。

 

 トップの宮田は逃げの体制に入ったかのように見えたが、6周目には明らかなペースダウン状態。ヘアピン以降では坪井に追い回され、ダンロップでは坪井がイン側に並んで宮田をパス。笹原も7周目の1コーナーでパス。宮田は3番手にドロップしてしまった。

 

 レース中盤は上位3台が等間隔で並ぶ状況。後続では4番手に大湯が付けるが、対する阪口は遅れ始めてしまい、前戦で3位に入った河野に追われる展開。2コーナーではウェット路面にも関わらず、河野がアウトから抜き去る好走を見せて5番手を獲得した。

 

 上位3台の差は開き始め、レースはそのままフィニッシュ。坪井がチームメイトを逆転して今季12連勝、年間最多勝利記録を更新する17勝目を獲得した。縦横無尽にラインを使って坪井を追い回した笹原が2位。千載一遇の好機を逃した宮田は3位に入賞した。

 

 2018年の全日本フォーミュラ3選手権は、第15戦ですでにタイトルを確定させている坪井が、最終2戦も勝利して有終の美を飾った。シリーズ2位は宮田、3位は笹原が堅守。シリーズ4位は阪口、5位は金丸、6位は大湯というオーダーが確定している。

 

1コーナーでは宮田莉朋と片山義章、金丸悠と笹原右京が接触。混乱をうまく避けた阪口晴南と河野駿佑が第18戦の表彰台を獲得。

 

ホールショットを決めて終始独走した坪井翔。第18戦はファステストも獲得して11連勝、年間最多勝利記録となる16勝目を挙げた。

 

今年最後の戦いはウェット路面が舞台となった。序盤は2番手の坪井翔と笹原右京という、巧者同士の激しいバトルが展開された。

 

1コーナー立ち上がりで首位を奪った宮田莉朋はタイヤの感触を失って失速。坪井と笹原に抜かれて、最終戦は3位に留まった。