ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで、昨年に続き鈴鹿2連勝!

レポート レース

2018年10月10日

 記念すべき30回目の開催となったF1世界選手権の第17戦が、10月5~7日に鈴鹿サーキット国際レーシングコースで行われ、他を寄せつけない圧倒的な速さで「メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツ」のルイス・ハミルトンが優勝した。

鈴鹿での優勝により、いよいよタイトル争いに王手をかけたL.ハミルトン。

2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレース
開催日:2018年10月5~7日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
主催:SMSC

 大型台風25号がちょうど日本列島に接近すると予想された週末の10月5~7日に、鈴鹿サーキットで2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 Honda日本グランプリレースが開催された。金曜と土曜は不安定な天候だったものの日曜の決勝は快晴に恵まれ、また今年は鈴鹿での開催が30回目のメモリアルということもあり、決勝当日は約81,000人ものF1ファンが会場に詰めかけた。

 予選Q1は「アルファロメオ・ザウバーF1チーム」のM.エリクソンのスピンで赤旗の影響があったが、メルセデス勢同士がトップを競り合い、1番手ハミルトン、2番手V.ボッタス、そこにドライバーズポイント2番手につけている「スクーデリア・フェラーリ」のS.ベッテルが追従する形に。続く予選Q2は終了間際に雨が降り始めたが、ボッタスがハミルトンを抑えて順位が逆転する展開となった。

 予選Q3は雨を考慮したフェラーリ勢だけがインターミディエイトタイヤを選択。しかし路面はウェット状態には至らず、1周ののちに痛恨のタイヤ交換を強いられてタイムアタックに大きく影響。結果、Q1&Q2と調子の良かったベッテルは8番手スタートとなってしまった。

 日曜午後の決勝のフロントローはメルセデス勢のハミルトンとボッタス。なおハミルトンは今回で通算80回目のポールポジションとなった。3番手は「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」のM.フェルスタッペン。気温29度、路面39度、快晴の中でスタートが切られた。

 序盤、3番手のフェルスタッペンと4番手のK.ライコネンがシケインで接触、その隙に8番手から好スタートのベッテル選手が一気に4番手まで浮上。この接触によりフェルスタッペンは5秒のペナルティが科せられた。また4周目には1コーナーで「ハースF1チーム」のK.マグヌッセンとC.ルクレールが接触してタイヤがバースト、車体の破片が飛散したためにSC(セーフティカー)が導入される。

 SC解除後、今度は3番手争いのフェルスタッペンとベッテルがスプーンカーブで接触、好走を見せていたベッテルはスピンを喫し最後尾まで順位を落としてしまい、表彰台争いから遠ざかってしまった。

 上位のメルセデス勢は安定した走りで独走、24周目にボッタスが、25周目にハミルトンが、ソフトタイヤからミディアムタイヤへチェンジのためピットイン。アドバンテージを保ちながらそのまま1-2でフィニッシュ。フェルスタッペンはレース終盤にボッタスにテール・トゥ・ノーズで迫ったものの3位に終わった。

 日本開催で期待が高まった「レッドブル・トロロッソ・ホンダ」は、予選6番手のB.ハートレーが13位、予選7番手のP.ガスリーが11位という結果に終わった。

左から2位のV.ボッタス、メルセデスAMG F1チーフメカニックのM.ディーン氏、優勝のL.ハミルトン、3位のM.フェルスタッペン。
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