RAYBRIG NSX-GTが今季初優勝でポイントリーダーに

レポート レース

2018年9月20日

 9月15~16日、スポーツランドSUGOにおいてSUPER GTシリーズ第6戦が300kmレースとして開催され、ポールシッターの#100「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が優勝し、2位には#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/伊沢拓也)が入りホンダが1-2。3位に#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が入り今季初表彰台を獲得した。GT300クラスでは#61「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)が今季初優勝をポール・トゥ・ウィンで決めた。

GT500クラスの山本尚樹/ジェンソン・バトンと、GT300クラスの井口卓人/山内英輝。どちらも今季初優勝!

2018 SUPER GT Round 6 SUGO GT 300kmレース
開催日:2018年9月15~16日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県)
主催:株式会社菅生、SSC、株式会社GTアソシエイション

 今年は9月開催となった東北ラウンド。公式練習はドライコンディションから弱い雨へと変わり、午後の公式予選時には路面も乾き始めた。この予選でポールポジションを獲得したのは80kgのハンディウェイトを搭載する#100 NSXで、2番手の#12 GT-Rを挟み、3~5番手をNSXが占めた。GT300クラスではタイトなコーナーの連続するコースに合ったJAF GT勢が活躍。#61 BRZがポールポジションを獲得した。

 81周の決勝レースは16日の14時5分、気温26度、路面温度37度とまだ暑さの残るコンディションで始まった。序盤、#12 GT-Rのマーデンボローは3番手へ順位を落とすも、19周目には#8 NSXの伊沢を抜き返し、23周目には#100 NSXの山本もブレーキング勝負で追い抜くとトップに浮上した。

 トップ3で先に動いたのは2番手の#100 NSXで、34周でピットインし39.6秒で作業を終えた。38周で#12 GT-Rと#8 NSXがピットインし、#12 GT-Rは作業に43.8秒を要し、アウトラップで#100 NSXの先行を許した。45周目の最終コーナーで#12 GT-Rの佐々木がタイヤかすを踏み痛恨のコースオフ。これで#100 NSXのバトンが一気に2番手との差を10秒前後まで広げた。#12 GT-Rは芝をフロントグリルに巻き込んだためか、エンジンパワーが落ちブレーキ温度も上昇しペースが鈍り、そこを#8 NSXの野尻がかわし2番手へ順位を上げた。

 終盤の67周目にSPコーナーでアクシデントが発生しセーフティカーが導入され、隊列はリセットとなった。75周で再スタートが切られると#8 NSXが#100 NSXに追いつくもかわすことはできず#100 NSXが今季初優勝、バトンもGT初優勝を飾った。そしてこれで#100 NSXがポイントリーダーに立つこととなった。

 GT300クラスは序盤から#61 BRZの山内が後続を引き離す走りを見せ独走状態に。中盤のピットイン時には2番手に13秒ものマージンを築き、後半も危なげなく今季初優勝を遂げた。2位は予選5番手から序盤に順位を上げた#10「GAINER TANAX triple a GT-R」(星野一樹/吉田広樹)で、吉田は実際に走行したレースで初の表彰台を獲得。3位は予選8番手の#0「グッドスマイル 初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)だった。

ポール・トゥ・ウィンで21ポイントを獲得したRAYBRIG NSX-GTがポイントリーダーとなった。
スタート直後から大差をつける安定の走りを見せたSUBARU BRZ R&D SPORTが見事優勝。
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