岡山の2戦を制した坪井翔、チャンピオンに王手

レポート レース

2018年9月12日

全日本F3選手権第6大会が、岡山国際サーキットで開催され、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2レースすべてでポール・トゥ・ウィンを達成。ランキング2位との差を広げタイトル獲得に王手をかけた。

今季11勝めを挙げた坪井は、7月の岡山から6連勝中。タイトル獲得もほぼ目前に迫った。

2018年JAF全日本フォーミュラ3選手権第13戦/第14戦
開催日:2018年9月8~9日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC

 7月に行われた第4大会(岡山国際サーキット)で、台風接近に伴う悪天候によりキャンセルされていた第9戦を含み、3レースが予定されていた今大会。

 8日(土)は朝からウェットコンディションで、公式予選はセッションの中盤でコースアウトした車両を回収するために赤旗中断となるが、再開後にベストラップを更新した坪井がポールポジションを獲得。笹原右京(THREEBOND)が自己ベストグリッドの2番手となり、地元TODA RACINGの阪口晴南(TODA FIGHTEX)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が2列目に並んだ。

 第13戦決勝は7日の午後にスタート。各車が順当にスタートを切り、笹原が接近戦の中で坪井にバトルを仕掛けるも、順位の逆転には至らず、スターティンググリッドの順位のままでオープニングラップを終える。

 その後ろでは阪口と大湯が接触し、阪口がコースアウト。これで大湯が3番手に浮上し、その後ろに金丸悠(B-MAX RACING F3)、根本悠生(Albirex-RT)がつけた。さらに3周目には坪井を追いかけていた笹原がコースアウトし大きく順位を下げ、大湯は2番手、金丸が3番手に。

 10周目には大湯が2コーナーでコースアウトし、グラベルにストップ。これで金丸は2番手、そして根本が初の表彰台圏内となる3番手に上がった。トップの坪井は、2番手以降のアクシデントをよそに安定して周回。18周を走り切って今季10回目のトップチェッカーを受けた。2位の金丸は自己最高位、3位の根本も自身初の表彰台獲得となった。

7番手スタートから順位を上げた金丸悠は、ひたすらプッシュし続けて2位入賞。
3位の根本悠生はF3で初表彰台ということで、嬉しさもひとしおの様子だった。

 第14戦決勝は雨天によるスケジュール変更のため、当初の予定よりも周回数が減り、第13戦決勝と同じ18周での争いとなった。スターティンググリッドの1列目は第13戦と同様に坪井と笹原が並び、3番グリッドには宮田がつけていた。

 レースはセーフティカー(SC)先導のもとでスタートし、4周目に実質のスタートが切られた。全車が予選ポジションをキープしたままレースは進み、16周目には再び雨量が増えてきたことからSCがコースイン。そのままチェッカーを受けることとなり、坪井が今季11回目の優勝。笹原と宮田が表彰台の両脇に並んだ。

 ファステストラップも奪った坪井は、ランキング2位の宮田との差を59ポイントに広げ、次のレースの結果次第では最終戦を待たずにタイトルを決定する可能性が出てきた。なお、悪天候と併催の全日本スーパーフォーミュラ選手権のスケジュールにより、予定されていた第9戦は再びキャンセルとなった。

「コースに残って確実な走りに専念した」という笹原右京は視界の悪さの中でも2位に。
第13戦は5位に沈んでしまったが、この第14戦で3位入賞を果たした宮田莉朋。
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