もてぎでの3レース制大会を、坪井翔が完全制覇

レポート レース

2018年8月24日

全日本F3選手権第5大会が、ツインリンクもてぎで開催され、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が3レースすべてでポール・トゥ・ウィンを達成。ファステストラップもマークし完全制覇を成し遂げた。

坪井はツインリンクもてぎを完全制覇して3連勝。これで今季9勝めとなって、ポイントも独走態勢!!

2018年JAF全日本フォーミュラ3選手権第10戦/第11戦/第12戦
開催日:2018年8月18~19日
開催地:ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)
主催:M.O.S.C、株式会社モビリティランド

 前回の岡山大会同様に暑いコンディションで練習走行が行われ、18日(土)朝の公式予選は涼しめ。「岡山と同じようなシチュエーションになることは予想していたので、涼しくなってからも速さを保てるように練習走行から組み立てていた」という坪井が、コースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

 「風の強さが変わったことで、コンディションに合わせきれなかった」という宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2戦連続のフロントローを確保。3番手には、自身ベストグリッド獲得となった金丸悠(B-MAX RACING F3)がつけた。

 最初のレースとなる第10戦は、最前列の2台が順当なスタートを切ったが、金丸が予選4番手の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)にかわされ後退。阪口晴南(TODA FIGHTEX)、片山義章(YTB F318)も近づき、4台での緊迫した3位争いが展開された。

 この戦いは終盤まで続いたが、大湯を攻め立てていた金丸がわずかにコースアウトを喫したことで、大湯が逃げ切りに成功。今季3度目の表彰台獲得を果たした。3位争いが白熱していたこともあり、トップ争いはカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sのチームメイト対決に。序盤は接近戦となっていた2台だったが、徐々に坪井が引き離していき、最終的には3秒の差をつけてトップチェッカー。ファステストラップも奪い、まずは1レース目でフルポイントマークに成功した。

 第11戦、第12戦は翌19日(日)に開催。第11戦の予選トップ3は前日と同じで、このスタートでは金丸がポジションをキープ。坪井、宮田、金丸というオーダーでレースが進んでいった。

 前日はじわじわと坪井に差をつけられていた宮田だが、このレースでは終盤まで食らいついていった。ただし、オーバーテイクを仕掛けるまでには至らず、坪井、宮田の順でチェッカー。坪井はレースの中盤でファステストラップを記録し、2レース連続でフルポイントマークを果たしている。3位は金丸で、後方から追い上げてきた笹原右京(THREEBOND)とファイナルラップで激しい攻防を展開。笹原がいったんは前に出たものの、冷静に抜き返して自己ベストリザルトを獲得した。

 第12戦も、ポールポジションからスタートした坪井の優位は変わらず、宮田に4秒の差をつけて今大会3度目、開催された11戦中9勝目のトップチェッカーを受けた。宮田は終盤までファステストラップを目指して猛プッシュしたが、坪井は15周目に唯一1分44秒台にタイムを入れ、最終的にこれがファステストラップとなった。3位には予選3位の大湯が入った。

ファステストで一矢報いたかったという宮田は、岡山の第8戦から数えて4連続の2位という悔しい結果。
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