au TOM'S LC500が今季初優勝でTOM'S勢の1-2

レポート レース

2018年8月10日

夏休みの8月4~5日、富士スピードウェイにおいてSUPER GTシリーズ第5戦が500マイル(約800km)レースとして開催され、終盤トップに立った#36「au TOM'S LC500」(中嶋一貴/関口雄飛)が今季初勝利を挙げ、2位にも#1「KeePer TOM'S LC500」(平川亮/ニック・キャシディ)がゴールして、TOM'Sが1-2フィニッシュを飾った。またGT300クラスでは、ポールスタートの#55「ARTA BMW M6 GT3」(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が第2戦に続く富士2勝目を挙げた。

今季、流れが来ていなかった中嶋一貴/関口雄飛組が、この富士でようやく初優勝&初表彰台となった。
500マイルのレースながらも富士で圧倒的な速さを見せたARTA BMW M6 GT3。昨年の富士第5戦も含めると3連勝!

2018 SUPER GT Round5 富士GT 500mileレース
開催日:2018年8月4~5日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C、株式会社GTアソシエイション

 7月からの猛暑が続く富士。昨年まで行われていた真夏の鈴鹿1000kmが開催されなくなったこともあり、8月の富士ラウンドは500マイルレースとして開催。途中4回のドライバー交代を義務付けてのレースとなった。また長丁場のレースとなるため、GT300クラスでは第三ドライバーを迎えるチームもあった。

 4日朝の公式予選で#38「ZENT CERUMO LC500」が1コーナーで激しくクラッシュ。しかしメカニックの徹夜の作業で修復され決勝レースには出走した(8位)。しかし#38 LC500と接触して大破した#34「Modulo KENWOOD NSX GT3」がその時点でリタイアとなったのは残念だった。

 4日に行われた公式予選でポールポジションを獲得したのは、62kgものハンディウェイトを搭載する#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。決勝レースも序盤は#23 GT-Rがレースをリードするも、2回目のスティントでは5番手スタートの#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)がトップを奪い後続を引き離して独走態勢となった。

 しかし177周レースの最後のスティント、148周目に2番手に25秒のリードを築いていた#12 GT-Rが突然のスローダウン。吸気系部品のトラブルにより緊急ピットインをし、修復はすぐに済ませたものの、大きく順位を落とすことになった。

 ここでトップに立ったのは#36 LC500。前のタイラウンドでは最終ラップまで優勝を争いをしていたものの、無念のガス欠で涙を飲んだコンビが雪辱を果たした。3位には#17「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/木暮卓史)がゴールした。この結果#1 LC500がポイントリーダーに立つこととなった。今回は約800kmの長いレースながら、一度もセーフティカーが導入されることなく順調に進行した。

 GT300クラスでは序盤から予選2番手の#55 BMW M3がレースをリード。危なげなく今季2勝目を挙げ、ポイントリーダーに返り咲いた。2位は#0「グッドスマイル初音ミク AMG」(谷口信輝/片岡龍也)、3位は予選11位の#31「TOYOTA PRIUS apr GT」(嵯峨宏紀/平手晃平)だった。今回のレースではGT500/300の両クラスでブリヂストンタイヤが強さを発揮した。

レッドブルエアレースのチャンピオン・室屋義秀によるフライトパフォーマンスがレース前の会場をわかせた。
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