F3岡山は台風接近により1戦キャンセル、TOM’Sの2台が勝利を分け合う

レポート レース

2018年8月2日

全日本F3選手権第4大会が、岡山国際サーキットで開催。台風12号の影響もあり、予定より1戦少ない2戦が行われ、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sの2人が勝利を分け合った。

JAF全日本フォーミュラ3選手権第7戦&第8戦
開催日:2018年7月28日
開催地:岡山国際サーキット
主催:㈱岡山国際サーキット、AC

 練習走行が行われた7月26日(木)、27日(金)は晴天。セッション中の路面温度が60℃を超えるというコンディションに頭を悩ませるドライバーもいたが、全てのセッションで坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がトップタイムをマーク。盤石の態勢で予選を迎えると思われたが、一夜明けた天気は曇り。気温も路面温度も一気に下がり、前日までとはまるで違うコンディションとなった。坪井はセカンドベストタイムで決定する第8戦のポールポジションは獲得したものの、セッショントップタイムは宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が奪取。宮田にとっては開幕戦以来のポールポジションスタートとなった。

 台風12号の接近により、当初のスケジュールから大幅に変更され、第7戦は予選終了から約3時間後のスタートとなった。宮田と坪井が順当にスタートを切る一方、3番グリッドの阪口晴南(TODA FIGHTEX)がエンジンストールにより後退。さらに予選上位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、片山義章(YTB F318)にペナルティの裁定が下るなど、レース序盤で大きく順位が入れ替わっていく。代わって5番手スタートの笹原右京(THREEBOND)が3番手に浮上し、レースが進んでいった。

 宮田と坪井のトップ争いは、後続を引き離して展開。両者の差は1秒前後で推移していたが、レースが後半に入る頃には坪井のペースが少しずつ鈍り、ギャップも広がっていった。反対に宮田は大きなタイムの乱れもなく18周を走破。前戦富士大会の第6戦に続き、2戦連続でトップチェッカーを果たした。坪井は何とかファステストラップをもぎ取って宮田のフルマークを阻止。3位には笹原が入り、こちらも富士大会から連続の表彰台獲得となった。

 第8戦は同日の夕方にスタート。1列目に並んだ坪井と宮田は揃って好スタートを決め、第7戦同様に2台でのマッチレースが展開された。今回はトップを追いかける側になった宮田だが、オープニングラップで約0.6秒の差をつけられると、レース序盤からじわじわと坪井に離されてしまう。坪井は3周目に全体のファステストラップを記録し、その後も大きくタイムを落とすことなく周回を重ねると今季6度目のトップチェッカー。2位の宮田と合わせ、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sが今季7度目の1‐2フィニッシュとなった。3位には大湯が入り、チームの地元での嬉しい表彰台獲得となった。

第7戦は宮田莉朋がポール・トゥ・ウィンを決めて前戦富士から2連勝を飾った。
第8戦は坪井翔が早くも6勝めを獲得。シリーズポイントも大差をつけて折り返した。
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