宮田莉朋がF3初優勝で、坪井翔の連勝記録を止める

レポート レース

2018年7月12日

全日本フォーミュラ3選手権・第3大会が富士スピードウェイで開催され、第5戦は坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がポール・トゥ・ウィン。第6戦ではチームメイトの宮田莉朋が逆転で自身F3初優勝を果たした。

JAF全日本フォーミュラ3選手権第5戦&第6戦
開催日:2018年7月7~8日
開催地:富士スピードウェイ
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C

 全日本フォーミュラ3選手権第3大会は、全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催で、富士スピードウェイで行われた。練習走行は5日(木)から行われていたが、あいにくの雨模様。時折雨脚も強くなり、一時は走行が難しいほどコンディションが悪化することもあった。

 どのセッションもトップタイムは坪井が奪ったが、2番手以降は根本悠生(Albirex-RT)、金丸悠(B-MAX RACING F3)、阪口晴南(TODA FIGHTEX)など、セッションごとに面子が入れ替わり、これまでの2大会とは違った様相を見せていた。

 7日午前中の公式予選はウエットコンディションで行われ、坪井が2戦連続でポールポジションを獲得。フロントローは金丸と大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が分け合った。宮田はウエットコンディションで伸び悩み、第5戦は5番手、第6戦は4番手グリッドとなっていた。

 第5戦は7日午後にスタート。予選後に雨は止み、他のカテゴリーが走行している間に路面も乾いてきたことから、ドライコンディションで15周のレースが行われた。

 ポールポジションの坪井が順当なスタートを切る一方、金丸は出遅れてしまい、予選4番手の阪口が2番手に浮上。また、予選8番手からロケットスタートを決めた笹原右京(THREEBOND)が、大湯、宮田との3位争いから抜け出し、レース中盤には阪口に接近していった。

 阪口と笹原のバトルは終盤まで続いたが、ここまでのバトルでタイヤを消耗した笹原を、阪口は最後まで抑えきった。後方のバトルを尻目に、坪井は7秒以上のギャップを作り圧勝。連勝記録を5に伸ばした。

ポールポジションから好スタートを切り、見事に逃げ切った坪井が優勝。シリーズ開幕戦から連戦連勝となった。

 翌8日午前中に行われた第6戦では、坪井がまさかのエンジンストール。予選3番手の阪口が坪井をうまくかわしてトップに立ち、2番グリッドからスタートした大湯を従えて、TODA RACINGが1-2態勢を築いてレースが始まった。

 しかし3周目に大湯のマシンがトラブルを喫しストップ。これで2番手には金丸、3番手には宮田が上がってくることに。宮田は5周目に金丸をオーバーテイクし2番手に上がると、じわじわと阪口に迫っていき、13周目に逆転トップに立つ。

 スタートミスから猛プッシュでポジションを回復してきていた坪井も、16周目には2番手まで上がってきていた。3番手まで後退した阪口は、さらに笹原からも猛チャージを受け、19周目には表彰台の一角を明け渡すことになった。

 レース中盤にトップに立った宮田は、終盤で坪井に迫られたものの冷静にブロック。嬉しいトップチェッカーを受けて、F3初優勝を飾った。坪井は悔しい2位表彰台ながら、ファステストラップはもぎ取り、シリーズポイントを66まで伸ばした。3位には2戦連続で笹原が入った。

最後までトップをキープした宮田が嬉しいF3初優勝。1-2フィニッシュでカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがチームポイントを重ねた。
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