Y's distraction GTNET GT-Rが富士24時間を制覇

レポート レース

2018年6月13日

クラス優勝と総合優勝を飾った浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/Sun Zheng組のY's distraction GTNET GT-R。

6月1~3日、静岡県の富士スピードウェイにおいて「富士SUPER TEC 24時間レース」が開催され、#99 Y's distraction GTNET GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/Sun Zheng組)が優勝を遂げた。

ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース
開催日:2018年6月1~3日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C

 国内では2008年の十勝以来10年ぶり、富士スピードウェイでは50年ぶりとなる。この24時間レースには、8クラス合計50台の車両が参戦した。またドライバーは今回6名までの登録が認められた。サーキットではバーベキューを楽しみキャンプをするファンも多く、夜にはキャンプファイヤーや打ち上げ花火なども行われた。

 1日の公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で順位が決まり、#3 ENDLESS GT-R(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼/峰尾恭輔/砂子塾長/山田真之亮組)がポールポジションを獲得。2位は#99 Y's distraction GTNET GT-Rで、GT-R勢がフロントローを独占した。

 決勝レースは2日の15時にスタート。序盤は#3 ENDLESS GT-Rがリードし、20時過ぎにトップに立った#99 Y's distraction GTNET GT-Rが日付が変わる前まで先頭を走った。そして再び#3 ENDLESS GT-Rがトップとなり、2台のアウディR8が追う形となった。

 しかし#3 ENDLESS GT-Rは朝にブレーキ系のトラブルを抱えて緊急ピットイン。これでアウディ勢が1-2態勢を敷くことに。このレースでは、レース開始20時間後(3日11時)までに、メンテナンスタイムとして1回8分間のピット作業が2回義務づけられている。

 10時半ごろ、トップの#83 Phoenix racing Asia R8のアウディが2度目のメンテナンスタイムを取ると、トップに立ったのは#99 Y's distraction GTNET GT-R。そのまま残り4時間半で一度もトップを譲ることなく、2位に5周差をつけてST-Xクラス(FIA GT3規定車両、7台)優勝と、総合優勝を果たした。

ST-Zクラス(SRO GT4規定車両、1台)では、#51 DIAMANGO Cayman(石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本裕也/余郷敦組)が完走して優勝。
ST-TCRクラス(TCR規定車両、7台)は、#75 m-1 CARFACTORY RS3 LMS(塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二/松本和之/山路幸宏/渡辺忠司組)がS耐参戦3戦目にして、チームそしてアウディRS3 LMSの初優勝を果たした。
ST-1クラス(排気量3501cc~、1台)では、#47 D'station Porsche cup(星野辰也/織戸学/富田竜一郎/リ・ジョンウ/浜健二/小林賢二組)が完走して優勝。
ST-2クラス(排気量1601~3500cc、FF/4WD、4台)は、#6 新菱オート☆DIXCELエボⅩ(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫組)が優勝。
ST-3クラス(排気量1601~3500cc、後輪駆動、8台)は、#68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークX(服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之/菅波冬悟/番場琢組)が、チームでは3年ぶり、マークXでの初優勝を飾った。
ST-4クラス(排気量1501~2000cc、13台)は、#55 Sunoasis田中建築86(たしろじゅん/大井貴之/三笠雄一/伊藤毅/田中雅之組)が逃げ切り優勝。
ST-5クラス(排気量~1500cc、9台)は、#88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦組)が優勝した。

フォト/友田宏之 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

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