坪井翔選手が開幕4連勝! 宮田莉朋選手はファステストを奪い一矢報いる

レポート レース

2018年5月30日

終始安定したペースで2戦とも独走した坪井翔選手が開幕4連勝を掴んだ。

2018年の全日本F3選手権第2大会がスポーツランドSUGOで開催。第3戦/第4戦と坪井翔選手(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が2連勝を飾りランキングでもトップ独走。チームメイトの宮田莉朋選手がファステストラップを奪い、坪井選手のフルポイント獲得を阻止した。

2018年JAF全日本フォーミュラ3選手権第3戦/第4戦
開催日:2018年5月26~27日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
主催:株式会社菅生、SSC

 全日本フォーミュラ3選手権の第2大会は、開幕戦鈴鹿と同様に全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催となった。公式スケジュールが始まる前の木曜から速さを見せたのは坪井選手。金曜に行われた練習走行も他を大きくリードしてトップタイムを記録した。

 公式予選でも、セッション終盤に赤旗が掲示されて満足なタイム記録ができないドライバーもいた中で、坪井選手は第3戦/第4戦ともにポールポジションを獲得。宮田選手と大湯都史樹選手(TODA RACING)が第3戦/第4戦のフロントローポジションと3番手を入れ替える形で入り、4番手が阪口晴南選手(TODA RACING)となった。

 第3戦決勝は、26日の夕方にスタート。最前列に並ぶ坪井選手と宮田選手は順当にスタートを切ったが、大湯選手をかわして阪口選手が3番手に上がった。しかし、2周目の1コーナーで大湯がポジションを奪い返し、坪井選手、宮田選手、大湯選手というトップ3でレースが進んでいった。

 トップの坪井選手が宮田選手との差を広げる一方、大湯選手と阪口選手の表彰台争いは1秒を切る差の中で激しい接近戦に。さらにレース後半になると、5位を走る笹原右京選手(ThreeBond Racing)もジワジワと近づき、3台での争いへと変化していった。

 後ろの2台に迫られた大湯選手だったが、18周のレースの最終ラップまでライバルを抑えきり、自身初のF3表彰台となる3位を獲得した。トップ争いは、盤石の差を保ってファステストラップまで奪った坪井選手が完全勝利。開幕戦から3戦連続でトムスチームが、宮田選手とともに1‐2フィニッシュを飾った。

 翌27日には第4戦決勝が行われた。ポールシッターの坪井選手は抜群のスタートを決めトップで1コーナーへ。2番手の大湯選手は加速が鈍り、2列目に並んだ宮田選手と阪口選手の先行を許してしまう。

 坪井選手、宮田選手、阪口選手の順でレースは展開。大湯選手は2周目の1コーナーで前日同様のオーバーテイクを試みるが、阪口選手はポジションを死守した。トップ争いも第3戦と同じように坪井選手がリードを築いていったが、周回遅れのマシンが現れると、宮田選手がうまく差を詰めてくるようになる。

 ただし、1秒を切るところまではなかなか縮まらず、順位は変わることなくレースはフィニッシュ。坪井選手が開幕から4連勝を飾ることになった。

 宮田選手は悔しい2位フィニッシュながら、残り2周のところで力を振り絞ってファステストラップを奪取。坪井選手のフルポイント獲得を阻止してみせた。

坪井翔選手が4連勝で宮田莉朋選手は連続銀メダル。そして大湯都史樹選手はF3では初の表彰台を獲得。

フォト/石原康、JAFスポーツ編集部

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