F3も鈴鹿で開幕 TOM’Sが2戦連続で1-2フィニッシュ!

レポート レース

2018年5月1日

2018年の全日本F3選手権が鈴鹿サーキットで開幕を迎えた。第1戦/第2戦が行われた今大会で、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が連勝。悲願のチャンピオンに向け幸先の良いスタートを切った。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催で行われた全日本F3選手権の開幕大会。公式予選は1セッションで行われ、ベストタイムで第1戦のグリッドを、セカンドベストタイムで第2戦のグリッドを決定する方式が採用された。終盤のアタックで宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が自身初のポールポジションを獲得。ベストタイムでは宮田に逆転されたものの、セカンドベストタイムではトップとなった坪井が第2戦のポールポジションを獲得した。

 決勝レースは、4月22日の午前中に第1戦が、夕方に第2戦が行われることに。「予選とスタートでレースが決まる」と言われるほどに重要な意味を持つそのスタートに各ドライバーが意識を集中していた中、ポールシッターの宮田はわずかに出遅れ。代わって抜群のスタートを切った坪井がトップで1コーナーを入っていく。上位2台は3番手以降を引き離しながら周回。予選3位からポジションをキープしていた阪口晴南(TODA FIGHTEX)も次第に単独走行となっていった。

 4番手につけたのはチーム、ドライバーともにF3初参戦となる河野駿佑(HubAuto F318)だが、その背後には笹原右京(THREEBOND)が迫った。4周目のシケインで笹原が河野をオーバーテイクしたが、このとき2台は接触。河野はマシンにダメージを負ってしまい、6位まで順位を下げることになった。後ろでの激しい攻防をよそに、トップ争いは完全に坪井が主導権を握る。坪井は宮田とのギャップをコントロールしながら最後まで安定した走りでトップチェッカーを受け、優勝した。

 日差しも傾いてきた16時30分に第2戦決勝がスタート。第1戦の挽回とばかりに好スタートを決めた宮田だったが、坪井もミスなくスタートを切り2台の順位は変わらずオープニングラップを終えた。3番手の坂口までが順当にスタートを切っていたが、4番手スタートの笹原はエンジンストールを喫し最後尾まで後退。ここから1つずつ追い上げ、最終的には7位まで順位を回復してチェッカーを受けた。

 坪井と宮田のトップ争いは、第1戦同様に坪井がリードを保って進んでいった。坪井は3周目にファステストラップを記録し、完全にレースをコントロールして2連勝。2位に宮田、3位に阪口と、表彰台は第1戦と変わらぬ顔ぶれとなった。

2戦連続の有償を飾り、悲願のタイトルに向け最高のスタートを切った坪井翔。
2戦ともに表彰台は宮田、坪井、阪口という同じメンバーが顔を揃えた。
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