新型スイフトスポーツが全日本選手権で最初の勝ち名乗り!

レポート ダートトライアル

2018年4月19日

3月に開幕した全日本ダートトライアル選手権は4月15日、福岡県スピードパーク恋の浦で第2戦が行われ、新型のZC33Sスイフトスポーツがデビュー2戦めで優勝を飾った。

PN2クラスを制した細木智矢は新型スイフトスポーツに全日本初勝利をもたらした。

降水確率の高かった週末の天気予報は土曜になると変更され、日曜は好天に変わる見込みとなったレースウィークの恋の浦。予報通り、日曜の決勝は前夜から降り続いた雨でマッドなコンディションで始まったものの、あっという間に路面は乾き、ヒート2では各車、砂煙を巻き上げる激走を披露。勝負もヒート2のタイムで雌雄を決する、事実上の一本勝負となった。

 PN1クラスはヒート1、デミオで孤軍奮闘する太田智喜(DLワコーズクスコデミオ508)が2分7秒437でベストを奪うも、ヒート2では最終ゼッケンの上野倫広(DL田中自LubBRGスイフト)がぶっちぎりの1分43秒台にタイムを乗せて今季初優勝。ゲンのいい恋の浦で一昨年に次ぐ勝利を飾った。

 開幕戦で速さを見せたZC33Sスイフトに注目が集まったPN2クラスはその一台も宝田ケンシロー(YHKYBabオクヤマスイフト)がヒート1、首位に立つが、ヒート2では同じくZC33Sを駆る細木智矢(MJTDLSPMWMスイフト)が逆転、クラス移籍2戦めで勝利を飾るとともにZC33Sに全日本選手権初優勝をプレゼントした。ヴィッツターボの川島秀樹(DLネッツSPORTヴィッツT)はドライビングミスが響いて3位にとどまったが、次戦以降のバトルが注目されるところだ。

 N1クラスでは恋の浦を知り尽くす地元九州勢の走りに期待がかかったが、各車、転倒やマシントラブルでヒート2は完走を果たせず、無念の結果に。その中、開幕戦を制した岡翔太(フォルテックDL杉尾インテグラ)が2本ともベストで上がる走りでライバルを寄せ付けず快勝。トップ3台が0.15秒という僅差の中にひしめいたN2クラスは、東北秋田からはるばる遠征の伊藤久(レッドゾーンDLRACランサー)が九州勢を抑えて念願の全日本初優勝を達成した。

 SA1クラスはヒート2で1分40秒台までタイムを削り取った関東のFFスペシャリスト小山健一(A DLベリティーMSシビック)が2WD車総合ベストも奪って開幕2連勝と今回もライバルを寄せ付けない速さを見せている。SA2クラスでもこの日総合でも2番手に入る快走を見せた北村和浩(DLランサーHKサービスMJT)が今季初優勝。V3に向けて早くも全開モードに突入だ。

 SC1クラスはヒート1、ライバルから頭ひとつ抜け出すタイムをマークした奥村直樹(KoneYHセリカ+1)と2017チャンプ山崎迅人(YHゲンシンMAXミラージュ)がヒート2でも超接近戦を展開。0.061秒差で山崎を下した奥村がセリカでの初の1勝をもぎ取っている。一方、SC2クラスは今季初参戦となった昨年の王者、梶岡悟(DL・レイズ・ingsランサー)が2本ともトップタイムを叩き出して貫禄を見せた。

 大会のトリを務めるDクラスでもチャンピオン谷田川敏幸(ADVANトラストクスコWRX)がヒート1から絶好調。ヒート2では今季からニューマシン投入の亀山晃(ベストDLランサーエボXDS1)が0.7秒差まで食らいついたが、今大会ただ一人、1分34秒の壁を破る1分33秒908まで自らの暫定ベストを更新した谷田川が開幕2連勝。順調な滑り出しを見せた。続く第3戦は5月5~6日に東北青森のサーキットパーク切谷内で行われる。

PN1クラスは上野倫広が恋の浦通算2勝めをマーク。
N1クラスはチャンプ奪回を狙う岡翔太が開幕2連勝。
激しい三つ巴が演じられたN2クラスは伊藤久が全日本初優勝を飾った。
SA1クラスは2WD最速タイムをマークした小山健一が開幕2連勝。
SA2クラスはV3を狙う北村和浩が2戦めにして今季初優勝。
SC1クラスは今年からセリカをドライブする奥村直樹が優勝。
SC2クラスは2017王者、梶岡悟が今季のデビュー戦を制して幸先の良いスタート。
Dクラスは今年もADVANカラーをまとう谷田川敏幸が磐石の2連勝を飾った。
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