ラリー

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2018-04-12
JN6奴田原/佐藤組が唐津初勝利!! 勝田範彦の”13連覇”を阻止!

JAF全日本ラリー選手権第2戦唐津(4月6~8日開催)

 


 

2018年JAF全日本ラリー選手権第2戦
「Sammy ツール・ド・九州2018 in 唐津」
開催日:2018年4月6~8日 開催地:佐賀県唐津市周辺
主催:GRAVEL



佐賀県で開催された全日本ラリー第2戦では、JN6勝田範彦の”唐津連覇”が「12」で止まり、荒れたレグ1後半から差を詰めた奴田原文雄/佐藤忠宜組が、唐津で初勝利した。


毎年4月に開催され、これまで長く全日本ラリーに春の訪れを告げる役割を担ってきた「ツール・ド・九州 in 唐津」。昨年からはスノーラリーの開幕戦嬬恋に続く第2戦として行われている。そのため、例年なら満開の桜並木を駆け抜けるシーンが見られる大会だが、今年はすでに葉桜。しかも、冬を思わせる低い気温に見舞われ、レグ1の林道ステージでは、ところによって雪が降るという大荒れの天気となった。


 今シーズンの全日本ラリーはターマック5戦、グラベル5戦の計10戦。スノーを除けば本格的なシーズン開幕となり、第2戦唐津には全国から43台のラリーマシンが集まった。

全日本ジムカーナやダートトライアルと同様に、ニューマシンのデビューも見受けられ、モンスタースポーツ40周年企画で新型スイフトスポーツがJN4に参戦したり、全日本ラリーの名門「NRSニッサンラリーサービス」がノートNISMO SでJN1に復活した。
 ラリーは2レグ構成で、レグ1は名物「林の上」を始めとした唐津北部の3本のステージをループする構成。

レグ2は9.42kmの「三方」を核とした3ステージをループ。合計14ステージ、SS総距離76.08kmで争われるフォーマットとなった。
 JN6には、開幕戦嬬恋を欠場した勝田範彦/石田裕一組(ラック名古屋スバルDL WRX)と奴田原文雄/佐藤忠宜組(ADVAN-PIAAランサー)が参戦して役者が揃い、新井敏弘/田中直哉組(富士スバルARAI WRX STI)との三強による戦いが期待された。
ところが、SS1から連続ベストを叩き出したのは福永修/齊田美早子組(555☆OSAMU・F☆DLランサー)。

しかも、2番手の勝田/石田組や新井/田中組を秒差でちぎるベストタイム。このまま福永/齊田組の独壇場となるかと思いきや、何とSS3でスピンを喫してしまい約20秒のタイムロス。代わってトップに立ったのは新井/田中組だった。


 ラリー初日は目まぐるしく天候が変わり、読めない路面変化に多くの選手が翻弄された。しかし、”世界のアライ”はSS5からは4連続ベストを叩き出す好走。

2番手タイム連発で後続した奴田原/佐藤組と、アドバン装着車がワンツーを形成してラリーを折り返した。
 一方の、”唐津13連覇”が掛かっていた勝田/石田組は、荒れたレグ1で精彩を欠き、分単位で離される6番手に留まった。サービスパークに戻った勝田は「自分の問題。歯車がまったく噛み合わず、12年分のツケが回ってきた感じ……」と肩を落とした。


 明けた日曜は快晴で、気温も25度を超す陽気に包まれた。レグ1は気温が3度を示すこともあったウェットターマック。対するレグ2は良好なドライターマックでの戦いとなった。そこで息を吹き返したのは勝田/石田組。序盤から2本のベストタイムをマークして、秒単位で後続を引き離す、いつもの唐津の勝田の走りが戻っていた。


 しかし、その走りをSS11とSS12の連続ベストで制したのが奴田原/佐藤組だ。

 

 レグ1終了時点で約20秒のマージンを持っていた新井/田中組がここまで総合首位に立っていた。しかし、ラス前のSS13で勝田/石田組がトップ、僅差で奴田原/佐藤組が2番手タイムを叩き出すと、首位新井/田中組と2位奴田原/佐藤組の差は僅か2.6秒に詰まった。
 最終SS14のベストは勝田/石田組が奪取。5.5秒差の2番手タイムは奴田原/佐藤組。そして新井/田中組は、トップから18.5秒も離れた5番手……。この結果、奴田原/佐藤組が最終ステージで大逆転して「ツール・ド・九州 in 唐津」初優勝を飾った。
 奴田原は「勝因は2つあって、一つはアドバンタイヤ。レグ1の荒れた天候でもダンロップ勢に差を付けられたし、タスカの山田メカがしっかりとクルマを仕上げてくれたので、ちゃんと走れば唐津のクネクネ道でもタイムを出せたことが大きかったね」と語る。
 JN6の3位には柳澤宏至/加勢直毅組(ADVAN CUSCO WRX-STI)が入っている。
 JN5は川名賢/保井隆宏組(ADVAN CUSCOプジョー208)が優勝。

 JN4は山口清司/山田磨美組(jmsエナペタルADVAN久與86)、JN3は天野智之/井上裕紀子組(豊田自動織機・DL・ヴィッツ)が優勝。

 JN2は明治慎太郎/北田稔組(Sammy☆K-one☆ルブロスYH86)、JN1は古川寛/廣田幸子組(スマッシュDLスイフト)が優勝した。

 

 


逃げる新井敏弘/田中直哉組を追い詰めた奴田原文雄/佐藤忠宜組。2.6秒差を最終SSで逆転した奴田原/佐藤組がJN6を制した。

 


唐津13連覇の達成が期待されたJN6勝田範彦/石田裕一組。レグ1ではセットアップに悩んで失速。複雑な表情を見せていた。

 


今年の序盤はプジョー208でJN5に参戦する川名賢/保井隆宏組。車両セッティングを確かめながら最大ポイントを獲得した。

 

 


後輪駆動車に厳しい、路面μが安定しないレグ1でマージンを築いたJN4山口清司/山本磨美組。そのまま逃げ切りの優勝。

 

 


FWDマイスター・天野智之/井上裕紀子組が全ステージベストで圧勝。2016年から続く連勝記録を「14」に伸ばした。

 


今年は「ツインエンジェル」カラーの86で挑む明治慎太郎/北田稔組。レグ1の8連続ベストで優勝し「サミー賞」も獲得。

 


ベストタイムを奪い合う接戦となったJN1。古川寛/廣田幸子組がレグ2で4度のベストタイムをマークして逆転勝利した。

 


全日本ラリーの唐津ラウンドでは、参加者全員がスタート前に「唐津神社」で安全祈願を受けるのが恒例となっている。

 


大会名誉会長も訪れた唐津神社のセレモニアルスタートでは、参加選手が一同に介した集合写真撮影が行われた。