今季初のGT合同テストが岡山で開催 GT500はタイムが超接近!

レポート レース

2018年3月22日

SUPER GTシリーズの開幕戦を3週間後に控えた3月17~18日、開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットにおいて今季初のGT合同テストが開催。GT500マシン15台、GT300マシン29台が参加した。とりわけGT500クラスは各車のベストタイムが接近しており、今年のシリーズは混戦となる可能性が高くなってきた。

2018 SUPER GT 公式テスト
開催日:2018年3月17~18日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)

 今回のテストは2日間とも朝夕こそ冷えたものの、GTの走行時間帯は気温も15℃程度まで上がり、穏やかな日和となった。またこのテストは岡山国際サーキットのファン感謝デーということで、オープンピットやパドック入場も無料ということもあり、開幕戦が待ちきれない1万5,000人以上(2日間計)の熱心なファンがサーキットに詰め掛けた。

 セッションの合間にはオープンピットの時間が設けられたが、ドライバーもピットロードに出てきてサインや記念写真に応じるなど、ファンとの交流をはかった。中でも一番人気だったのは今年からSUPER GTにフル参戦する元F1ドライバーのジェンソン・バトン選手。彼の所属するTEAM KUNIMITSUのピット周りには大勢のファンが群がるように集まっていた。

 テストでは初日午後のセッション終盤にGT500/GT300の専有走行枠が設けられ、多くの車両がタイムアタックを行った。ここでコースレコードを更新する1分18秒017のタイムをマークしたのは#6 WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也選手。さらにここから1秒の間に13台の車両がひしめき合うという内容に。開幕前のテストということもあり全車がフルアタックを行ったわけではないが、今年はレクサス、日産、ホンダの3メーカー車両の性能がより接近している印象を与えた。なかでもレクサスとブリヂストンタイヤの組み合わせが安定して上位のタイムをマークしていた。

 またGT300ではこの2年メルセデスSLSがトップ争いを繰り広げているが、タイトなサーキットにマッチングしたマザーシャシーやJAF-GT規定車両が上位に。トップタイムをマークしたのは一昨年のチャンピオンである、#25 HOPPY 86 MC。#2 シンティアム・アップル・ロータスや#61 SUBARU BRZ R&D SPORTも上位につけた。FIA GT3車両では#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSがトップタイムでクラス2番手に。国内初登場となったホンダNSX GT3、18年仕様のNISSAN GT-R NISMO GT3も周回を重ねたが、昨年のチャンピオン、#0 グッドスマイル 初音ミク AMGは、昨年のマシンに今年のカラーリングを纏っていた。

 テスト2日目は午後から曇天となったが、最後のセッションでは初日のベストタイム順にグリッドに整列してスタート練習を行うなど、開幕に向けての準備や練習も怠りなかった。なお同時に行われたルーキーテストは、新人、復帰合わせて7名のドライバーが合格した。合同テストは24~25日に第2戦の舞台、富士スピードウェイでも行われ、4月7~8日にいよいよ岡山国際サーキットでキックオフとなる。

GT500クラスは上位陣のタイムが接近。シーズンイン後の混戦を予感させる合同テストとなった。
GT300は多数派のFIA-GT3勢に対して、JAF-GT車両勢が肩を並べるタイムをマーク。開幕戦のバトルが楽しみだ。

レポート/皆越和也

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