国内モータースポーツシーズン開幕を告げる「鈴鹿ファン感」が開催

レポート その他

2018年3月15日

3月10~11日、鈴鹿サーキットで「モータースポーツファン感謝デー」が開催。スペシャルゲストとしてジャンカルロ・フィジケラ氏が登場したほか、ジャン・アレジ氏、ジュリアーノ・アレジ親子や星野一義氏、中嶋悟氏など、国内外のレジェンドたちが集結して大いに賑わった。

2018モータースポーツ感謝デー
開催日:2018年3月10~11日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)

「鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー」は、国内モータースポーツシーズンの開幕を告げるイベントとして恒例となっている。今年は伝統の鈴鹿1000kmレースがFIA GT3車両とJAF N-GTによる「SUZUKA 10 HOURS」(鈴鹿10時間)へと一新することもあり、すでに参戦が決定している7台のマシンが、まず本番さながらのデモランを行った。

 また、SUPER FORMULAのシーズン前哨戦となるデモレースでは、松下信治選手や福住仁嶺選手らルーキードライバーが、昨年の王者、石浦宏明選手をオーバーテイクするシーンを見せ、観客を沸かせた。

 元F1ドライバーなど、毎年レジェンドたちがスペシャルゲストとして登場するファン感謝デーだが、今年はジャンカルロ・フィジケラが初来場。ジャン・アレジ、ジュリアーノ・アレジ親子とともに、フェラーリF1のデモ走行を披露した。また、2009年のF1王者で、今シーズンSUPER GTのGT500クラスにフル参戦するジェンソン・バトン選手も鈴鹿に登場。フィジケラとともにイベントの開会宣言を行ったほか、SUPER GTデモランではRAYBRIG NSX-GTでアグレッシブな走りを見せた。

 2012年から始まった永遠のライバル対決「星野一義VS中嶋悟」も、今回が最後の戦い。昨年までの対戦成績は中嶋氏が6勝に対し星野氏が4勝で、土曜日・日曜日の2戦で勝負が決まることに。土曜日は星野氏が勝利を飾り、喜びのドーナツターンを披露した。日曜日のバトルは、ポールポジションからスタートした星野氏がトップチェッカーを受け、これで6勝。両者引き分けで幕を閉じるかと思われたが、敗れた中嶋氏がマシンから降りず(!)、まさかの再戦要求。ファンの大きな拍手にも後押しされ、奇跡の再戦が実現となった。

 注目のサドンデスは「これまでのお返し」とばかりにロケットダッシュした中嶋氏が1コーナーでオーバーランし、星野氏がリード。しかし2周目の1コーナーで中嶋氏が首位を奪い返してチェッカー。通算7勝の中嶋氏がチャンピオンベルトを手に入れ、7年間にわたる戦いが決着となった。

SUZUKA 10 HOURSに参戦が予想される注目のNSX GT3をはじめとするFIA GT3車両がデモレースを披露した。
「F1レジェンドトーク」のコーナーでは、ジャン・アレジ氏、ジャンカルロ・フィジケラ氏、ジェンソン・バトン選手、ヘイキ・コバライネン選手という元F1のトップドライバーが勢揃いした。
イベントのトリを飾った「永遠のライバル対決」では、“延長戦”で星野一義“選手”を下した中嶋悟“選手”が栄えあるチャンピオンベルトを手にした。

フォト/吉見幸夫、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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