スーパーフォーミュラ、今年は全戦で「2スペックタイヤ制」を導入

ニュース レース

2018年1月24日

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する株式会社日本レースプロモーションは、今年、全7戦が組まれるシリーズの全戦で「2スペックタイヤ制」を導入すると発表した。

シリーズの趨勢が見えてくる第4戦~第6戦はタイヤに厳しい夏場の開催。意外なドラマが生まれるかもしれない。

 2016年から横浜ゴムが公式タイヤサプライヤーとして参入した国内フォーミュラレースの最高峰、スーパーフォーミュラは、昨年の第4戦ツインリンクもてぎと第5戦オートポリスで、「2スペックタイヤ制」を導入した。これは性能の異なる「ソフト」と「ミディアム」のふたつのコンパウンドを、決勝レースにおいて、両方とも最低1度使用することをレギュレーションで義務付けるというもの。

 一般的にはソフトタイヤはグリップに優れる一方で、耐久性ではミディアムタイヤが勝るという傾向を持つが、どのタイヤにどんなタイミングで交換するかという各チームのタイヤ戦略が、昨シーズンの2戦ではレースの展開に大きく影響することになった。

 例えば昨年のオートポリス戦では、10番手スタートだったフェリックス・ローゼンクヴィスト選手が、4周めにミディウムからソフトに交換、その後、50周にわたってまず持たないと思われたソフトタイヤのまま走り切って、2位表彰台を獲得するという離れ業を見せている。

 タイヤの性能や耐久性は、決勝当日の路面コンディション、温度によって大きく変わってくる。

 昨年、僅か2戦のみ「2スペックタイヤ制」を経験した各チームにとっては、今シーズンは改めてタイヤ戦略を練り直すことを求められる戦いが続くことになりそうだ。まずは開幕戦鈴鹿の戦いに注目していきたい。

【2018全日本スーパーフォーミュラ選手権スケジュール】
 第1戦 4月21日(土)-22日(日) 鈴鹿サーキット
 第2戦 5月12日(土)-13日(日) オートポリス
 第3戦 5月26日(土)-27日(日) スポーツランドSUGO
 第4戦 7月7日(土)-8日(日) 富士スピードウェイ
 第5戦 8月18日(土)-19日(日) ツインリンクもてぎ
 第6戦 9月8日(土)-9日(日) 岡山国際サーキット
 第7戦 10月27日(土)-28日(日) 鈴鹿サーキット
 ※第7戦は「第17回JAF鈴鹿グランプリ」として開催されます。

レポート/JAFスポーツ編集部

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